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2007年12月11日 (火)

トルクメニスタンの青い宝石

リヤド中心部にあるディーラスークでは、スイス時計や宝飾品などの高級品から、ペルシャ絨毯や骨董品などエスニックテイストあふれるお土産物まで、多くの店が所狭しと軒を連ねています。先日、そんな1軒の店で、ちょっとあやしげな、しかしとてもきれいな石がはめ込まれた銀の腕輪を買いました。

店内はたくさんの腕輪やネックレス、指輪などで埋め尽くされていました。しかし最初に全体をざっと見渡した時点で、その石だけ輝きが明らかに違っていました。あまりにピカピカとこちらに問いかけるように光るものですから、「これは買ってくれと言っているのか!?」と気分が高揚するのと同時に、「いや、こういうのは失敗するパターンかな」という複雑な思いが胸中にこみ上げてきました。

店主はアフガニスタン人。早速このきれいな石がついた腕輪についてたずねると、アフガニスタンの隣国、トルクメニスタンから仕入れたものだと言われました。石の名前は、実はその時は何度聞いても「カマロン」あるいは「アカマルーン」としか聞こえなくて、値段も450リヤル(13,500円)と少し高めだったので、さんざん見たあげく、その日は何も買わずに店を後にしました。

そうして、宝石や鉱物のホームページを手当たり次第見たり、いろいろ綴りを変えて検索したりしましたが、インターネットでは結局何もわからず終いでした。ただ、記憶の中であのキラキラと光っていたイメージがどんどん増幅されていって、そのうち「買わないで後々まで後悔したことが今まで何度もあった、どうせなら買って後悔しよう」という思いが強くなってしまい、数日後、再びその店を訪ねることになりました。

店主は「やっぱり戻ってきたか」という感じで、とてもにこやかに出迎えてくれました。とりあえず、値段交渉に入る前に石の名前をもう一度確認したのですが、その日は別の店員がいたこともあって、ようやくそれが「アクァマルーン」つまり「アクアマリン」だということがわかりました。ここで思わず沈思黙考。言われてみれば確かに青い石ですから、ここに至るまでアクアマリンを思いつかなかったのが不思議なくらいです。

しかし、「トルクメニスタン産のなんだかよくわからないけどとてもきれいな石、1万円也」というのは、個人的にはけっこう説得力があると思うのですが、アクアマリンでこれだけの大粒(30mm×20mm)となると、さすがにこの値段で買えるとは思えません。光り方がきれいなので、ただのガラス玉ではないにしても、クリスタルとかありふれたもので作られた模造品かもしれません。

いやぁ、迷いました。迷いに迷って、一度店を出ました。ちょうど日没の礼拝の時間が来たので、どの店もいったん閉まります。「礼拝後に戻ってくるから」と言い残して、ちょっと他の宝石屋をのぞくことにしました。そこで本物のアクアマリンを見て勉強するつもりだったのですが、なぜかその店でも小粒のアクアマリンを2粒、ついでに5カラットくらいのブルートパーズも買うことになってしまいました。我ながら…。

お店に戻った後は、「買わずに後悔」はもう嫌だということ、そして最初に見たときのインスピレーションを信じて、思い切って買うことにしました。ただ、値切っていく過程で、隣に置いてあったもう一つのアクアマリンのついた腕輪も買うことになってしまったのはなんでだろう…。記憶がない…。ま、そういったわけで、写真の腕輪2個をほとんど1個の値段で購入しました。めでたし、めでたし(なのか!?)。

その後いろいろ調べると(←いや、遅いって)、アクアマリンは値段的には濃い青色が最上級(ただしレア)、次に薄い青色(水色)、そして緑系ということだそうです。そう考えると、大きい方の石は緑系だし、ひと回り小さいくせに水色の石があまり値段的に変わらなかったのもうなずけます。水色の方は、すごく透明感があるのが気に入りました。写真がヘタなのでその点はあまり伝わらないかもしれませんが。

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