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2008年1月27日 (日)

日本とユダヤのトンデモ説 (1)

いろいろと日本語の起源を調べていくと、インターネット検索に「カタカナはヘブライ語が起源」という怪しい情報が思いの外たくさんひっかかり、また「古代イスラエルの失われた10支族は日本に来ていた」といういわゆる「日ユ同祖論」があいかわらず根強く流布していることがわかりました。そんな記事を昔「ムー」でドキドキしながら読んだことを懐かしく思い出しましたが、さすがにカタカナとヘブライ語のアルファベットを結びつけるのは、実際に試してみましたけどちょっと無理があるなぁと感じました。面白いですけどね、ロマンを感じるし。では、日ユ同祖論支持派の主張をいくつか。

神社の狛犬は実は獅子(ライオン)でそれはユダ族のシンボル。
伊勢神宮の石灯籠にダビデの星が刻み込まれている。
エルサレム神殿の門に菊花紋章が刻み込まれている。
エルサレム神殿にも賽銭箱があり様式や構造が似ている。
古代ヘブライの建物にあったトリイ(門)と鳥居は同じ造り。

ユダヤのシオン(Zion)の祭と祇園(Gion)祭は同じ(7月17日)。
古代ユダヤの聖櫃(アーク)と日本の神輿は形が良く似ている。
祇園祭の山車には旧約聖書の創世記やダビデ王を描いた図がある。
カタカナとヘブライ語アルファベットが一部極めて似ている。
スメラミコト(天皇)は古代ヘブライ語アラム方言でサマリアの大王。

同じくヤマト(大和)は神の民(ヤ・ウマト)。
ミカド(帝)はガド族出身者の意、ガド族始祖の名はニェポン。
日本書紀の神武東征から、神武は遙か西の地から来たことがわかる。
イスラエル10支族が失踪したのは紀元前721年、神武誕生は紀元前711年。
伊勢神宮暦は他の神社と違ってヘブライ暦(ユダヤ暦)と同じ。

実はまだまだたくさんありますが、いちいちあげても仕方ないのでまぁこのくらいで。ちなみに、これらの説に対して遺伝子学を持ち出したりけっこう本気で反論しているグループもあって、その辺がますます「ムキになって反論するってことは、もしかしたら…」と期待を抱かせることになっているのではないでしょうか。古代の世界でも民族同士の交わりというのは確実にあったわけですから、地理的に遙か西方に位置していたユダヤ(中東)の文化や血が、極東の島国に達していなかったとは誰も言い切れません。むしろ、それは当然あるべきことです。

こういう古代世界における異文化交流の痕跡を知ることは、個人的にはとても興味深いことです(特に祇園祭とか)。ただ、どうも日ユ同祖論を支持する人たちは、さらにその先に隠された何らかの「秘密」を追い求めているように感じます。その辺がこの説を「トンデモ説」に貶めている原因でしょうか。「ムー」読者だった自分としては、好きですけどね、こういうの。でも、やっぱりそこまでは…。

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