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2008年1月14日 (月)

闘牛

闘牛と言えば、普通テレビなどで目にするのは、マタドールが赤い布をひらひらと揺らし、牛の突進を鮮やかな動きでぎりぎりかわしていく姿です。しかしマドリッドで実際に闘牛を見て、もっといろいろと手順があるのだとわかりました。また、上手なマタドールもいれば、観客にブーイングを浴びせられる下手なマタドールもいました。で、やっぱりちょっと残酷かなと思うわけですが、すでにスペイン文化に深く根を下ろしているため、「弁解の余地はない、しかし誘惑にも抗しがたい」という風に考えられているそうです。

闘牛は、毎年春の復活祭の日曜日から9月末または10月初めまで、毎週日曜日の午後、全国に400ヶ所あるといわれる闘牛場で開催されます。16世紀ごろの伝統的衣装を身にまとった闘牛士は、主役のマタドール、銛打ち(バンデリリェロ)3人、騎乗の槍手(ピカドール)2人、助手(ペネオ)数人が1チームとなります。3チームが2度ずつ出場、1日の興行で6頭の牛と戦いを繰り広げます。闘牛場の席は、西日があたる側は値段が安くなっています。私はだんだん日陰になるちょうど真ん中の席を、中間くらいの値段で買いました。

闘牛士が入場すると、まずはピカドールによる槍攻撃、続いてパンデリリェロによる銛打ちが行われ、暴れ狂う牛をほどほどに弱らせます。闘牛を初めて見る観光客はおそらく誰もが我が目を疑い、そして「ずるい」と思うでしょう。こんなカラクリがあったとは知りませんでした。しかしここで牛を弱らせすぎるとひどいブーイングを浴びるので、塩梅が難しいところです。その後、おなじみのマタドールによる赤い布と剣による演技が行われ、最後にマタドールは牛の首の付け根あたりの急所に剣を刺して刺殺します

この最後の一刺しがうまく命中すると、牛はビクンと痙攣してすぐにバタリと倒れ、マタドールは観客から拍手喝采を受けます。私が見た中で一人だけ、刺しても刺しても牛が倒れない、下手なマタドールがいました。牛も大量に血を流しながらヨタヨタとしぶとくマタドールに突進を繰り返します。こうなるともはや芸術としての趣向は消え失せ、一気に残酷ショーと化してしまいました。観客のブーイングがひどかったこと。マタドールも最後にはなんとかしとめましたが、気の毒なくらいがっくりとうなだれていました。

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