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2008年1月18日 (金)

ポルトガルの魅力

スペインの印象は光と影。強烈な太陽光線は同時に真っ暗な日陰を生んで、あらゆるものに強烈な陰影を作っていました。闘牛やフラメンコの、破滅的ながらも激しい生への情熱と躍動感。急に止まったかと思えばまた突然動き出す緩急の変化に、ドキリとしながらも目が釘付けになりました。広い国土がもたらす豊富な海の幸、山の幸をふんだんに使ったスペイン料理にも感動。どこで何を食べてもたいていハズレなくおいしかったです。しかも安かった。ちなみにイタリアはそれなりにお金を出さないとおいしい料理は食べられませんでした。

そして来たポルトガル。8月だというのに、なんだか全体的に落ち着いた雰囲気。なんと言っても太陽の勢いが弱い。スペインのギラギラした太陽、南仏のサンサンとふりそそぐ太陽とはまた違って、なんというか秋の西日のように透明感はあるものの、「もうこれ以上温度は上げられません、1枚重ね着してね」と最初からエクスキューズしているような、ちょっと弱々しい光でした。もちろん人によって感じ方はそれぞれでしょうが、やはりスペインなどとは明らかに異なる空気感だと思いました。個人的には、決して嫌いではありませんけど。

フランスにシャンソン、イタリアにカンツォーネがあるように、ポルトガルにはファドがあります。ファドを聴かせるレストランに行きましたが、哀愁たっぷりのギターをバックに切々と歌いあげる姿は、なんだか演歌そのもの。気分は八代か石川か。歌詞の意味はまったくわかりませんが、とにかくいたく感動し、帰りがけにその歌手(Lenita Gentil/写真)のCDを買ってしまいました。実際には明るい曲調のファドもあるそうですが、ポルトガルの雰囲気には切ないメロディーの方が断然あっていると思います。

ポルトガル料理の代表的な食材であるタラの塩漬け(あれだけ海岸線があるのに魚の保存食なんだなぁ)、そして名物のイワシの炭火焼き、臓物の煮込みはどれもおいしくいただきましたが、お隣のスペイン料理と比べると、正直かなり地味です。地理的なこともあって、スペインとポルトガルは似たような食文化を持つ国であると勝手に想像していたのですが、実際には大きく異なっていました。そこがまた魅力的に感じます。希望とエネルギーに満ちあふれた食卓ではないけれど、1日の終わりにしみじみとおいしいのがポルトガル料理でした。

これもまたそんなポルトガルのお国柄か、旅行中に見た結婚式(写真)も、なんとも言えない深刻さが漂っていました。結婚したけれどこれからが大変だぞ、という世相を現していたのかもしれません(←考えすぎ)。不思議な国でした、ポルトガル。でも、好きだなぁ。

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