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2008年1月 6日 (日)

モンサンミッシェル

フランス北部、モンサンミッシェルに行ったことがあります。パリのホテルでバスツアーに申し込みました。当日集まったのは30名ほど。ほとんどは欧米人でしたが、その中に、日本から来たと思われる女性3人組がいました。バスは一路モンサンミッシェルを目指し、現地に到着したのはお昼近くでした。まずは腹ごしらえです。昼食代はツアー料金に含まれており、みんなでひとつのレストランに入りました。そこには4人掛けの丸いテーブル席がたくさん置かれていましたが、他にも団体客が入っており、当然、うちのグループにはぴったり人数分のテーブルしか確保されていませんでした。

ツアーガイドが「好きなテーブルに座って」と言うなり、テーブルはどんどん埋まっていきました。こちらもあえて欧米人の席に入っていこうという元気はなく、「余った席に座ろう」とのんびり構えていたところ、結局、日本女性3人組のテーブルに座ることになってしまいました。居心地が悪い、と言っては失礼ですが、やはりこういうときにどんな会話をして良いのかわからず、かと言って黙々と食べているのも怪しいので、料理が運ばれてくるたび、当たり障りのないことを話しかけるでもなく、つぶやくでもなく、といった感じで、40分ほどをなんとかやり過ごしました。は~、疲れた。

その後に見たモンサンミッシェルは、昼食の気疲れを吹き飛ばすような、とても素晴らしいものでした。10世紀以降の様々な時代の修道院建築様式が重層構造を成しており、それを中世の軍事施設が取り囲んでいます。極めて重厚で荘厳。内部には静謐な空気が張り詰めており、息苦しいほどでした。ここは修道院であると同時に、要塞でもあります。さらに、フランス革命時には監獄としても使用されていたそうです。そこに暖かさを感じる余地はなく、逆に冷ややかで暗い歴史がほの見えて、肩に何かズンと重いものがのしかかったようでした。場所が場所だけに、たどり着く直前に潮に飲み込まれて亡くなった巡礼者も多いそうです。

帰り道、鉛色の空に浮かんだモンサンミッシェルは、来たときよりもちょっと不気味に映りました。

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