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2008年1月15日 (火)

アルハンブラ宮殿

アルハンブラ(Alhambra)は、アラビア語で「赤い城塞 (Al-Qal'at Al-Hamra'/アルカルア・アルハムラー)」と呼ばれていたものがスペイン語に転訛したものです。アラビア語は名詞の後ろに形容詞をつけて修飾しますが、名詞の性によって形容詞も男性形か女性形に変化します。また、名詞に定冠詞(いわゆる"The")がつくと、同じように形容詞にも定冠詞をつけます。以下に例を。

◎宮殿=カスル (男性形)
赤い宮殿=カスル・アフマル
その赤い宮殿=アルカスル・アルアフマル
(アルカスルル アフマル)

◎城塞=カルア (女性形)
赤い城塞=カルア・ハムラー
その赤い城塞=アルカルア・アルハムラー
(アルカルアトゥル ハムラー)

日本ではアルハンブラ宮殿と呼ばれますが、アラビア語の原型では宮殿(城)ではなく城塞(砦)と呼ばれていたそうです。アラビア語を習っていた学生時代、アルハンブラ宮殿はてっきり「カスル」だと思って、「カスルは男性形だからハムラーにはならないよなぁ」としばらく悩んだりしました。グラナダのアルハンブラ宮殿を訪れたときは、ついそんなことを思い出して、感慨もひとしおでした。

美しいタイルと精緻なアラベスク模様、水をたたえる池と噴水のしぶき、風が吹き渡る中庭と陰影に富んだ回廊。そのどれもがイスラム芸術の典型にして極み。しかしなお、そこにスペインを感じるのはなぜでしょう。確かにそこはまちがいなくスペインでした。同じようなものをサウジアラビア国内で見ると、「う~、アラブ~」とゲンナリしてしまうんですけどね。

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