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2008年2月19日 (火)

シンドバッド 七回目の航海

アラビアンナイトでおなじみのキャラクター「船乗りシンドバッド」が数々の冒険を繰り広げるこの映画は、後にシリーズ化されるほど人気を呼びました。今の特撮技術からするとかなり稚拙な印象を受けますが、これはこれで味があるし、もちろん当時 (1958年製作) としては相当画期的なものだったと思います。ひとつ目の巨人や双頭の怪鳥、そしてガイコツとのチャンバラは、手に汗握ること間違いなしです。お姫様は美人で露出が高め。邪心を持った魔術師によって、手のひらに乗るほど小さくされてしまいますが、個人的には和田慎二の「ポケットにティンカーベル」を彷彿とさせて (実際は映画が先ですけど)、オタク心をくすぐられます。小人萌え?

魔法のランプから出てきた魔神が小さな子供で、何かやれと命令すると「I shall try.(まぁ、やってみます)」と頼りなく答えるのもシャレが効いています。バグダッドのお城はアルハンブラ宮殿だし、衣装や小道具の雰囲気は抜群。まさに欧米人が考えるアラビアンナイトの世界そのものでしょう。ただ、若い時にこの映画を見た自分もこれがアラブ世界かとかなり偏って理解していたことは否めません。実際にはこんなにカラフルで露出が高い、男女混合の生活スタイルではないし。ま、そもそもおとぎ話なんですけど。

絶海の孤島でひとつ目の巨人が守る魔法のランプをどうしても手に入れたい魔術師は、シンドバッドがチャンドラ王国から連れてきたお姫様に魔法をかけ、体を小さくしてしまいます。魔術師は、姫の体を元に戻すためには巨人がいる島に住む双頭の怪鳥「ロック」の卵のかけらが必要だと言い、船乗りシンドバットを連れ出すことに成功しました。シンドバッドの活躍もそうですが、お姫様が小さい体を利用して活躍する姿が「あり得ない!」のひと言ですが、楽しさは抜群。こういうファミリー向け娯楽映画はご都合主義でなくてはいけません。ドキドキハラハラは良いですが、あまり複雑すぎるプロットは不要。話はどんどん展開しなければ。

なんとかロック鳥の卵のかけらと、そして魔法のランプも手に入れたシンドバッド。しかし姫は魔術師に地下宮殿に連れ去られてしまいます。火を吹くドラゴンをやり過ごし、宮殿奥深くで魔術師を追い詰めると、シンドバッドはようやく姫の姿を元に戻させました。魔術によって動き始めたガイコツと剣による死闘を繰り広げた後、さらにランプを追ってきた巨人にはドラゴンをけしかけ、最後は魔術師自身が設計した巨大弓矢でドラゴンと魔術師を倒すことに成功しました。途中、魔法のランプの魔神ジニーを束縛から解放するという約束を守るため、ランプを溶岩の川に投げ込んだのですが、その子が最後にシンドバッドの船に乗り込んでいたというオチもあります。

怪物たちになんとも言えない愛嬌があるのが、このシリーズの特徴でしょうか。ひとつ目の巨人 (サイクロプス Cyclops) が人を丸焼きにするシーンなんて、文字にすると残酷ですが、写真の通りイスに腰掛けて、いかにもという棒に人をくくりつけクルクル回しながら焼くという牧歌的なスタイル (この後人も助かりました)。巨人のファンはけっこう多いようですがそれも納得。とにかく今でも大好きな映画です。

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