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2008年2月20日 (水)

シンドバッド 虎の目大冒険

シリーズ第三作ともなるとやや息切れ感が。怪物もおとなしめ。アラビアンナイト的な世界観から、シャンバラを思わせる国が現れるなど神秘思想の断片を継ぎ合わせたような構成に。ただし、美女は2倍、お色気も2倍です。魔術師でもある義母王妃ゼノビアによってヒヒに変えられてしまったカシム王子を元の姿に戻すべく、王子の美貌の妹ファラー姫を連れて旅立つシンドバッド一行。虎の目を持つゼノビアによって呼び出された怪物に襲われますが、それを振り切ってまず目指したのは、絶海の孤島カスガルに住むと言われる伝説の賢人メランシアスでした。その一行を、ゼノビアが息子ラフィとともに、機械の心臓を持つ牛の怪物像ミナトンに櫓をこがせ秘かに後をつけます。

シンドバッドがカスガルに着くと、眼前に巨大な神殿が (ヨルダンのペトラです、美しい!)。しかし原住民に石を投げつけられ手痛い歓迎を受けます。それを止めたのはメランシアスの娘、若く美しいディオーネでした。メランシアスに会うと、カシム王子を元に戻すためには極北の地に存在すると伝えられる古代人アリマスピの国ハイパボリアに行くしかないと言われます。メランシアス親子が加わり、氷に閉ざされた北の海への航海が始まりました。

途中で船が岩にぶつかり櫓が曲がってしまいその修理に手間取ったゼノビアは (←このエピソードいる?)、北に向かうシンドバッドたちの目的地をさぐろうと、秘薬により自らの体をカモメに変え、シンドバッドの船に乗り込みます。一度は捕まってしまうものの、メランシアスの意識下から行き先を知ることに成功しました。しかし自分の船に戻ると、秘薬の量が足りなかったため、人間の姿に戻ったものの右足がカモメのまま。ますます恨みをつのらすゼノビア。シンドバッド一行は雪原で巨大セイウチと戦い、長い道のりを越えてようやくハイパボリアにたどり着きました。そこは温かな陽光が射す楽園。つかの間の休養を楽しむ一行でしたが、そこに現れたのは一本角の原始巨人。しかしメランシアスは彼が敵ではないことを見抜き、逆に神殿まで案内させました。

神殿内部には光が降り注ぐ祭壇がありました。その光にさらせば王子は人間の姿に戻れると確信した一行は、すぐに作業に取りかかります。しかしそこに現れたゼノビアとラフィ。え?、ミナトンですか?。なんとミナトンは、登場シーンこそ迫力があって不気味そのもの、戦闘力が異常に高そうで期待をあおりましたが、船をこぐだけこいでやっと神殿に着いたと思ったら、無理矢理開けた入り口の巨石を外したはずみで石の下敷きになってあっけなく壊れてしまいました。ラフィも戦いになったらあっという間に階段を転げ落ち即死。情けない…。ということで、ようやくカシム王子は人間に戻ることができました。

そうこうしているうちに温度の急上昇で神殿が崩れ始めます。逃げようとするシンドバッド一向に、サーベルタイガーに魂を移したゼノビアが襲いかかりました。そこに後から着いてきたやけにフレンドリーな一本角原始巨人が参戦し、なんだかんだ最後はシンドバッドの勝利。ギリギリで神殿脱出に成功しました。最後、ファラー姫はシンドバッドと、ディオーネはカシム王子と結ばれハッピーエンド。これもお約束ですね。しかし前二作に比べたら凡作と言われても仕方ないかも。それに本作が公開された1977年といえばスターウォーズ一作目の年 (日本公開は翌1978年) ですから、シンドバッドシリーズとしての役目は完全に終わっていました。ミナトンに合掌。

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