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2008年2月 1日 (金)

千夜一夜物語

アラビア語名は「アルフ(千)・ライラ(夜)・ワ(&)・ライラ(夜)」、別名「アラビアンナイト」。インド説話をササン朝時代にパフラビー語で集録した「千物語(ハザール・アフサーナ)」が、8世紀後半にバグダッドでアラビア語に翻訳され、やがてイスラム思想に染め上げられ「千夜(アルフ・ライラ)」と呼ばれるようになりました。現存する最古の写本は879年のものです。12世紀には現在のアラビア語名になり、初期はバグダッドを中心に、その後はカイロでさらに多くの説話が加えられ、16世紀初頭には現在の形を整えたと言われています。

18世紀初め、フランスのA.ガランが初めてヨーロッパに紹介して以来、世界名作文学のひとつとなりました。メルヘン、ロマンス、逸話、旅行談、教訓談、寓話など様々なジャンルの数百もの物語を含み、千編以上の詩がちりばめられています。アラジンと魔法のランプ、アリババと40人の盗賊、船乗りシンドバッドは、誰でも一度は読んだことがあるのではないでしょうか。これらの物語は子供向けに翻案され、小学校の図書館にも並んでいるほどですが、実際のアラビアンナイトは、もっとアダルトな雰囲気が濃厚な、大人のための物語集です。

手元にある昭和26年発行の「アラビアンナイト(河上徹太郎訳/新潮文庫)」は、全編の中でもっともアラビアンナイトの特徴を、あるいは本性を色濃く反映した恋愛物語5編が収録されています。どの物語も、心身ともに美しい美男美女が出会い、いくつもの波乱と障害を乗り越え、最後には結ばれ大団円となるものです。その中から、美女の描写をいくつか抜き書きしてみます。これを読むと、アラビアンナイトがいかに大人向けの物語であるか、また当時の中東における美女の基準が何であったのかが良くわかると思います。

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