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2008年4月13日 (日)

イスラム銀行 (1) コーランの教え

■イムラーン家章: 130
あなたがた信仰する者よ、倍にしまたも倍にして、利子 [リバー] をむさぼってはならない。アッラーを畏れなさい。そうすればあなたがたは成功するであろう。

■雌牛章: 275~280
利息 [リバー] をむさぼる者は、悪魔に取り憑かれて倒れた者がするような起き方しかできないであろう。それは彼らが「商売は利息を取るようなものだ」と言うからである。しかしアッラーは、商売を許し、利息 (高利) を禁じておられる。それで主から訓戒が下った後、止める者は、過去のことは許されよう。彼のことは、アッラー (の御手の内) にある。だが (その非を) 繰り返す者は、業火の住人で、彼らは永遠にその中に住むのである。

アッラーは、利息 (への恩恵) を消滅し、施し [サダカ:慈善のための任意の行為] には (恩恵を) 増加して下される。アッラーは忘恩な罪深い者を愛されない。

本当に信仰して善行に励み、礼拝の務めを守り、定めの喜捨 [ザカート:法で定められている行為] をなす者は、主の報奨を与えられ、恐れもなく憂いもない。

あなたがた信仰する者よ、(真の) 信者ならばアッラーを畏れ、利息の残額を帳消しにしなさい。

もしあなたがたがそれを (放棄) しないならば、アッラーとその使徒から、戦いが宣告されよう。だがあなたがたが悔い改めるならば、あなたがたの元金は収得できる。(人々を) 不当に扱わなければ、あなたがたも不当に扱われない。

また債務者がもし窮地にあるならば、その目処のつくまで待て。もしあなたがたが分かっているならば、(帳消しにして) 喜捨することがあなたがたのために最も良い。

………と、このように、コーランには記されています。「商売は許し=労働の奨励」「利息を禁じておられる=利息そのものと不労所得の禁止」。コーランは人が考えて記したものではなくあくまで神の言葉ですから、ここでどうこう言うつもりはありませんが、預言者たち初期ムスリムグループは、当時まだ地元の有力商人グループと敵対関係にあったでしょうから、この啓示により、借金に苦しむ一般大衆の関心を大いに惹きつけることができたのではないでしょうか。商人の中にも、ムスリムとして元金以外の利子を帳消しにして、その名声を高めた人は多いと思います。

いずれにしても、1400年以上前のアラビア半島の一角で始まった利息の禁止が、21世紀の現代において、近代資本主義に対するアンチテーゼとしてあらためて注目されているわけです。サウジアラビアを初めとする湾岸産油国の莫大なオイルマネーという揺るぎない資本があるから、無利子銀行が成り立つのだ、とつい考えがちですが、実際には、イスラム銀行 (イスラム金融) の長所は資本の大小にあるのではなく、システムそのものにあると言われます。また、利潤の追求はむしろ奨励されています。

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