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2008年4月12日 (土)

キャメルビューティーコンテスト

■ドバイ皇太子、ラクダ16頭に4億6千万円投じる (CNNニュース)
「アラブ首長国連邦 (UAE)-UAE国営の首長国通信 (WAM) は8日、ドバイ首長の皇太子が遊牧民 (ベドウィン) の伝統を祝う式典、行事に参加させるラクダ16頭を450万ドル (約4億6千万円) で購入したと報じた。ラクダの「容姿コンテスト」に出す270万ドル (約2億7千万円) の1頭を含む。年齢別に実施される同コンテストでは、首、頭部、くちびる、背中のこぶ、足などの形を競うという。

これほどの額によるラクダの購入は前代未聞だが、UAEでの史上最高額かどうかは不明。UAEで、優れたラクダの保持はステータスシンボルにもなっているという。コンテストにはUAEのほか、サウジアラビア、オマーン、カタール、バハレンから1万7千頭以上のラクダが参加する。賞金総額は数百万ドル規模。(2008.04.09 - CNN/AP)」

………だそうです。この金額、もう何が何だか…。UAEでは6年前からこのビューティーコンテストが開かれているそうです。主催者側は、これによって世界の関心がUAEに向けられることを期待しているのと同時に、国民に対しても、砂漠とともに生きるベドウィン文化をもっと意識するよう呼びかけているようです。

確かに、近年のドバイの発展ぶりは目を見張るものがあります。近代的な高層ビルが立ち並び、街には外国人労働者があふれています。ホテルのフロント、レストランのウェイター、スーパーのレジ、タクシー運転手、ガソリンスタンドの店員、病院の看護婦等々、日常生活で接する職種に関してはほとんどすべてインド、パキスタン、バングラデシュ、フィリピンなどからの出稼ぎ労働者です。

また、家庭の中には外国人のメイドや運転手がいるのが当たり前ですから、UAE国民も、「今自分はどの国にいるのか」「自分の文化のより所は何か」などと、アイデンティティーの喪失を感じる若者が増えているのではないでしょうか (そういう危機感があればまだ大丈夫だと思いますが)。

サウジアラビアもカタールも、リッチな湾岸産油国では同じ問題を抱えています。そもそも、赤ん坊が最初に覚える単語がメイドさん (フィリピンやインドネシア) の国の言葉だという笑えない話もありますから。よく考えると、これは戦争よりもたちの悪い文化侵略ですね。まぁ、自業自得と言えばそうなんですが。

21世紀になっても、やはりナショナリズムは必要なのだと思います。そう言った意味では、ドバイ皇太子の行為は賞賛すべきものだと言えるでしょう。UAE国民が、「プリンスがまた道楽に金を使いやがって」などと悪態をつかず、皇太子のメッセージをちゃんと受け止めてくれれば良いのですが。

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