« 仲良き事は (3) | トップページ | マナゲシャの森 »

2008年5月 8日 (木)

癒しを求めて ~エチオピア編~

エチオピアでの仕事と生活にストレスがたまりまくり、心身共に疲労困憊であった2年前。せっかく年初にタイでリフレッシュした貯金もあっという間に底をつき、「このままでは倒れてしまう」と危機感を抱き、真剣にストレス解消しなければと考えていました。以下、エチオピアで癒しを求めてあれこれともがいた記録です。

エチオピアに赴任した当初から、最初の2年間はかなりゴルフに打ち込みました。雨期の3ヶ月 (7~9月) を除いて、毎週土曜日はほとんどゴルフ場に行っていたと思います。エチオピアで外国人がするメジャースポーツといえばゴルフとテニスですが、自分にとってはゴルフが大いにストレス解消に役立ってくれました。しかし、スコアも良くなりこれからますますゴルフが楽しくなるぞという矢先に指をケガしてしまい(過去記事:蜂窩織炎)、結局その後、エチオピアでは二度とゴルフクラブを振ることはありませんでした。もともと体育会系でもないので、この時は運動によるストレス解消はもう考えませんでした。

タイで受けたマッサージの効果は抜群でした。エチオピアにもあればなぁとそれまでも常々思っていましたが、ちょうどその頃、アジスアベバに住む日本人の、特に女性の間でマッサージやエステが話題になっていました。そこで、評判を聞いて近所のアレムフィットネスセンターに行ってみました。事前に聞いていた情報は、「スウェーデン式、オイル、マッサージ師はエチオピア女性」ということだけでした。とにかく予約を入れ、夕方6時に行ってみると、レセプションで45分 (70ブル=900円) か60分 (100ブル=1300円) かと聞かれ、迷った末に45分を選び、お金を支払って石けんとタオルと南京錠をもらいました。

このフィットネスセンターは会員制のジムで、エアロビ教室やサウナなどもありました。初めてで勝手がわからずうろうろしていると、スタッフが手招きをしてロッカールームとシャワーの使用法を教えてくれました。「マッサージ前にシャワー?」と思いつつも、言われた通りシャワーを浴びていたのですが、シャワールームのカーテンの横幅が左右の仕切り壁よりも狭くて、どうやっても端っこから見えてしまうのにはまいりました。「男しかいないから、まぁいいや」と思っていたら、カーテンの隙間から掃除に来た若い女性スタッフと目が合ってしまいました。トホホ。

そうやってシャワーを浴びタオル1枚を腰に巻くと、マッサージルームに入りました。事前に、マッサージ中はパンツが丸見えなので良いパンツをはいて行くように、というアドバイスをもらっていたので、ちゃんときれいなものを着用していきました。薄暗い部屋の中でしばらく待っていると、マッサージ師の女性が部屋に入ってきました。軽く挨拶を交わすと、さっそくマッサージ台にうつぶせになれと言われました。顔の位置には丸い穴が開いていて、「これは便利」などと考えていたら、突然、パンツを下げられました。びっくりしましたが、こうなるとこちらもされるがままに腰を浮かせるしかありません。結局パンツは横にポイと置かれ、身体にはバスタオルが掛けられているだけとなりました。パンツ丸見えどころではありません。これで良かったのかな…?

最初に右足のタオルをめくり、足首から太腿まで、丹念にオイルをのばすようにマッサージ。だいたい人の手でさすられて気持ち良くないわけありません。右足から左足、そして彼女は頭の方に移動して首と背中のマッサージに移りました。首のなんと気持ち良いことか。肩胛骨も効く~ (←メチャメチャ肩こりです)。促されて仰向けになると (タオルは常に掛かっています)、お腹のマッサージ。これは痛かった!。内臓が弱っていたんでしょうか。そして思いの外、腕のマッサージが気持ち良いことも知りました。普段からパソコンのキーボードを長時間叩いていたので、かなり腕が凝っていたのかもしれません。そして仰向けのまま両足のマッサージ。片足ずつ持ち上げて股関節。最後はイスに座って軽く調整。

45分間は本当にあっという間で、お腹以外はそれほど痛いと思うこともありませんでしたが、終わった後は体中が火照っていたので、凝りがほぐされていることが良くわかりました。概ね大満足でしたが、ただひとつ問題があるとすれば、それはちょっときわどい箇所をマッサージされることでしょうか。鼠径部にはリンパ節もあるし、当然念入りなマッサージが必要でしょう。しかし赤の他人にそんなところまで見られて触られるのはどうでしょう。相手は初対面のうら若き女性だし。お互いになんだか気まずいような気がしました。もっとも、相手はプロなので、そんなことはみじんも考えていなかったかもしれません。いずれにしても、あまりに恥ずかしくて、その後はもう二度とここに来ることはありませんでした。

マッサージに味をしめ、次は中国式マッサージに行きました (45分80ブル、60分100ブル)。マッサージ師が中国人だともうその時点で完全に信用してしまいます。「全部身を預けます」モードになった体は、マッサージ師 (男性) のされるがまま。本当に気持ち良かったです。この店は他にもエステなどがあり、裕福そうなエチオピア人女性で混み合っていました。予約が取りにくいのが唯一の難点でしたが、ここはその後も何度か通いました。

マッサージで身体が癒されたら、次に求めるのは心の癒しです。好きな音楽を聴く、感動する映画・ドラマを見る、おいしいものを食べる。家の中でもいろいろとできることはあります。昔から映画は好きな方で、普段からそれなりに観ていました。ただ、知人から借りた「ロードオブザリング」3部作を一気に (ほぼ10時間) 観た時は、癒しどころかほとんど吐く寸前でした。もともと映画とかマンガとか、見始めたら止められない方なんですが、さすがにこの時は自分自身にあきれてしまいました。せっかくマッサージで軽くなった首もガチガチに。

この当時は、「美味しい料理」というものがそもそも何なのかということをよく考えるようになっていました。料理に絶対的な美味などないんじゃないかという、あきらめにも似た気持ちだったかもしれません。レストランの場合、その時の体調、特にお腹の減り具合、一緒に行った人との親密度、店員のサービス、店の雰囲気、料理の味や盛りつけ等々、すべてが調和して初めて「美味しい」と思うのではないかと感じていました。

そういった意味では、エチオピアはレストラン店員のサービスが基本的に良くないので (対応が荒っぽい、すぐオーダーを忘れる、外国人よりエチオピア人を優先する、etc)、外食しても心から満足することはできませんでした。かといって食材は限られているので、家で自炊してもとびきり美味しいものはなかなか作れません。この頃には、エチオピア料理に舌は満足しても、心まで満足することはもうほとんどなくなっていました。

そうして結局、やはり自分にとっては自然とのふれあいが一番心の癒しに直結するということをあらためて認識しました。しかし、アジスアベバ近郊ではなかなかそういう場所はありません。もともと自然がほとんど残っていませんし (畑か、畑にできない不毛な土地)、それっぽい所に行ってもエチオピア人がたくさんいます。「さすがにここは誰もいないだろう」というような場所でも、車を止めるとどこからともなくエチオピア人が走ってきて、子供からは「ユーユー、マネー」と言われ、大人からは射すような視線で延々見続けられることになりました。

また、エチオピアでは野生動物もほとんど見ることができません (小鳥は多いけどなんか違う…)。南部州では猿やイノシシを見ることができますが、ちょっとドライブで、という距離ではありません。アジスアベバにブラックライオン動物園がありますが、ライオンが数頭だらしなく横たわっているだけで、逆に見ていて悲しくなりました。それでもなんとか癒しの場所を探そうと当初は頑張っていたのですが、この頃にはもうすっかり諦めていました。

そんな時、アジスアベバから西に120kmほど離れたウォリソの町に出張することになりました。仕事を終えた後、どこか食事ができる場所はないかと聞いて、紹介されたのが「ネガシュ・ロッジ」です (写真)。敷地内は大木が乱立し、草がうっそうと茂っていて、樹上には白と黒のきれいな毛を持つアビシニアコロブスが何頭もいました。客室はエチオピア各地の伝統家屋を模したロッジで雰囲気抜群。プールと温泉がそろった、森のリゾートホテルです。敷地の一角には、大木の枝の張りを利用してテラスが作られており、階段を上ってそこで食事ができるようになっていました。

久しぶりの森林浴を満喫しつつ眺めの良いテラスで料理を食べていたら、木の枝から枝へとハイラックスが何匹も渡っていきました。なんだかとってもかわいいぞ!。しめにマキヤト (コーヒー) を飲んでいる時、これこそ自分が求めていた癒しなんだと確信しました。それにしても、アジスアベバから近くて (車で2時間弱)、こんなに癒される場所なのに、なぜそれまでアジスアベバで話題に上らなかったんでしょう。本当に不思議。やはり政府系ホテルは宣伝なんてしないんでしょうか。

それからの数ヶ月間、何度もこのロッジに行き、その度に少しだけ元気になることができました。ただ、一度、団体客の予約が入っていて木の上のテラスに上れなかったことがありましたが、この時はエチオピア人団体客のためにエチオピア音楽を大音量でかけていたため、周囲にはハイラックスも猿も見あたらず、それだけで森全体の雰囲気が殺伐としたものに変わってしまい、とても残念な思いをしました。こういうところがエチオピア人のわかっていないところです。自ら価値を下げていることに気が付かないんですね。あぁ、もったいない。

365negash1365negash2 365negash3

|

« 仲良き事は (3) | トップページ | マナゲシャの森 »

旅行・地域 エチオピア」カテゴリの記事

コメント

以下の方法を毎日就寝前に行うことで重度の肩こりがとれます。
  1、枕をはずして仰向けに寝る。
  2.両手を組んで組んだ手を枕がわりに頭の下に置く。
  3.この状態を3分間続ける。
私は重度の肩こりでしたが、上記方法を始めて約1ケ月で肩こりが和らぎ、現在は肩こり知らずです。  谷中初音町

投稿: 谷中初音町 | 2008年5月 8日 (木) 07時22分

なんと!。さっそく試してみます。

投稿: shukran | 2008年5月 9日 (金) 04時05分

肩こり解消法で結果がでた人がいらっしゃいます。
orenjitaiyouさんの成果コメントです。
URLは以下です。
http://blog.goo.ne.jp/orenjitaiyou/e/8123b9ea7398a6db48ee42cb30251d2c
谷中初音町

投稿: 谷中初音町 | 2008年5月15日 (木) 07時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 仲良き事は (3) | トップページ | マナゲシャの森 »