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2008年6月26日 (木)

99の神の美名

アラビア語で神を意味する単語「イラーフ (Ilah)」に、定冠詞 (The) の「アル (Al)」がつき、ちょっと読みに変化が生じて「Allah (アッラーフ/The God/唯一神)」という単語ができたようです。

「ラー・イラーハ・イッラッラー (アッラーの他に神は無し)」という文句は、「ラー(No)+イラーフ(God)+イッラー(の他に)+アッラー」です。「イッラー・アッラー」が「イッラッラー」になるのは、単語が前から続いてくるときは定冠詞「アル」のAの音が省略されるからです。

また、アラビア語のアルファベットには「太陽文字」と「月文字」という区別があって、定冠詞から続けて読む時にそのまま「アル」のLを読むものと、Lを読まずに単語の頭の音がはねるものがあります。

太陽=アッシャムス (アルシャムスとは読まない)
月=アルカマル (アッカマルとは読まない)

これは単に、「その方が発音しやすいから」ということだそうです。太陽文字は「D、L、N、R、S、T、Z系の音」、月文字はそれ以外です。ただしこれは読みだけであって、書く方は定冠詞「アル」をそのまま書きます。

たとえば、「アッリヤード (リヤド=サウジアラビアの首都)」のアラビア語表記をそのまま英語表記にすると「Al-Riyadh」ですが、読み方からすると「Ar-Riyadh」になります。最近は「Ar-Riyadh」という表記に統一されつつあるように思います。

太陽文字のうち、N以外は小さい「ッ」が入って、アッダウラ (国)、アッラハム (肉)、アッサマク (魚)、アッザイトゥーン (オリーブ) などと読みますが、Nの場合はアンヌール (光)、アンニール (ナイル川) のように「ン」が入ります (この方が読みやすいから)。

また、ファミリーネームの場合は、太陽文字であってもアルとそのまま読むことが多いようです。

アルサウード (Al-Saud)=サウド家 (サウジアラビア王家)
アルサーニー (Al-Thani)=サーニー家 (カタール首長家)

と、前置きはここまでにして、99個あるアッラーの名前です。名前というよりも、唯一神を表す単語として、アッラーを筆頭に他にも98個の形容があると言った方が正しいかもしれません。ただ、一般的には「99 Names of God」と表現されています。

アッラーに続く98個の形容は、アッラーの性質、特性、個性などを言い表したものですが、こう書くとアッラーに実体や人格があるように感じられてなんとも言い方が難しいのですが、とにかくアッラーは慈悲深く、寛大で、偉大で、創造主で、生かす者であり、殺す者でもあり、唯一無二、そして永久不変の者であるということなんだそうです。

ちなみに、「アブドゥッラー (Abdullah)」という名前は、「アブドゥ(しもべ)+アッラー」で「神の僕」を意味し、とてもポピュラーなイスラム教徒の名前です。このアッラーの部分を他の98個のものに変えても、意味はすべて「神の僕」ということになります。アブドゥッラフマーンやアブドゥルアズィーズも頻繁に聞く名前です。

99個の名前のリストと、これをいい感じで読み上げるフラッシュムービー (これはインターネットで拾ってきました) を載せます。興味のある方はどうぞご覧ください。

*99個の名前リスト
*99個の名前読み上げムービー

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