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2008年6月16日 (月)

イスラムと売春婦

「乞食は淫売と同様にもっとも古くからの職業と考えられる十分な資格がある」 とは、中世イスラム世界の浮浪者や乞食についての研究書 「中世イスラムのアンダーワールド」(1976) でC.E.ボズワースが巻頭に記した言葉です。アラビアにはジャーヒリーヤ時代  (イスラム以前) からカイナという歌い女がいました。都市部にも遊牧民の間にもおり、身分は奴隷で、ある特定の主人の所有物として客をもてなす者や、酒場に所属したり流浪の酒売りに従って歩き、売春婦として身を売る者に大別されました。

彼女たちは通常アラブ人ではなく異境から連れてこられた女奴隷で、白人もいましたが黒人の割合が多かったとされています。イスラム時代になり飲酒が禁止されると、大部分の下級カイナは姿を消しましたが、その後も遊女などがまったくなくなったわけではありません。1824年から7年間カイロに住んだE.W.レーンは、その頃のカイロの警察が遊女たちから税金を徴収していたと記しています。この税収は、当時のエジプト全住民の収入税の10%に等しかったそうです。

現代イスラム世界では、売春を国が管理しているのはトルコくらいでしょうか。サウジアラビアは、たぶん死刑かな?。

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