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2008年6月18日 (水)

結婚するのも楽じゃない

6月25日に首都リヤドで予定されている、1000組による合同結婚式の計画が論議を呼んでいます。多くの若者 (男) が高額な結納金や結婚披露宴費用、法外な家賃や家具代など新婚生活をスタートするために必要な資金の工面に悩み結婚をあきらめている中、スルタン王子がスポンサーとなり、この合同結婚式が計画されました。

結婚式に参加するカップルにはいくつか条件があります。双方が初婚であること、夫の月給が6000リヤル (17万円) 以下であることに加え、正しい結婚生活にかかる道徳の授業を受けなければなりません (サウジも最近は離婚が増えているそうです)。しかし条件を満たし合同結婚式に参加した暁には、家具、家電製品、台所用品だけでなく、現金の支給まであるのだそうです。さすがプリンス、大盤振る舞いといったところでしょうか。

このアイデアは多くの賛同を得ている一方で、反対意見も根強くあります。しかし、結婚式 (披露宴) を行う夫側の負担は並大抵のものではなく、こういったやり方は必ずニーズがあるはずです。「合同結婚式は昔からあったし決して恥ずかしいことじゃない。両親が許してくれたら私はすぐにでもこのやり方で結婚したい」 婚期を逃した (←と記事に書かれていました、ちょっと失礼だ) リーム (女性) はそうインタビューに答えました。

結婚費用の高騰は、女性にとってもあまりありがたい話ではありません。女性の家柄や学歴が高ければ高いほど結納金はつり上がっていき、すると女性は適齢期 (たぶん18~22、23才くらい) に同年代の男性と結婚することが難しくなり、必然的に男性が30~40才くらいの年の差カップルになってしまいます。おじさんとの結婚を拒んでいるとそのうち適齢期を過ぎてしまうし、そうなると縁談も少なくなってくるしで、かなり悩ましい問題です。ちなみに自由恋愛はほとんどありません (→過去記事)。文化的にもそうだし、そもそも出会いの場が皆無ですから。

サウジアラビアは日本以上に慣習とか世間体とかいろいろしがらみがありますから、いくら結婚する二人が結納金ゼロ、披露宴なしと言っても、両親や親類縁者から認められることはないでしょう。何より、結婚前に新郎新婦が二人だけで会ってろいろいと打合せをするなど、そうそう自由にできるものではありません。結局親に任せるしかなくて、なんだかんだ派手で豪華で高額な結婚披露宴になるわけですね。どの国の若者も大変だ。

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