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2008年6月12日 (木)

サムゲタン (蔘鷄湯)

食べ物の滋養の力はあなどれません。誰にでも経験があるのではないでしょうか。子供の頃、ナッツを食べすぎて鼻血が出たとか、チョコレートを食べて興奮して眠れなかったとか。生まれて初めてウナギを食べた時は、確かに身体に力があふれてくるのがわかりました。中学の時、クリスマスにチョコレートケーキを食べすぎて、後にも先にもたった1回の鼻血を出したことは今でも忘れられません。ロッキーの真似をして生卵を5個飲んだ時は体中がカーッと熱くなり、タマゴのパワーにあらためて驚きました。ただ、年を重ねるにしたがって、身体が慣れてしまうのか、あるいはそれを感じとる力が鈍くなるのか、食べ物を食べて 「ウォー、効くー!」 なんて思うことは滅多になくなってしまいました。

そんなこんなでエチオピア。アジスアベバの生活でも大変なのに、地方出張が重なり心身ともに疲労がピークに達していた時期があり、藁にもすがる思いで韓国レストランにサムゲタンを注文しました。時間がかかるので2日前に予約注文、量が多いので基本はテイクアウト、そしてテイクアウト用に鍋を持参すること、という条件がありました。値段はうろ覚えですが、150ブル (2000円) くらいだったかと思います。10~15ブルあればエチオピア料理が1食食べられますから、相当な高級品です。それまでサムゲタンを食べたことがなかったので、これが高いのか安いのかいまひとつピンと来ませんでしたが、「2000円じゃ高麗人参は入ってないかな」 と思いつつの注文でした。

予約の電話をしてから2日後、指示通り大きめの鍋を持ってお店に行きました。鍋に鶏が丸ごと1匹スープと一緒に入れられ、さらにお粥もついてきました。家に帰って鍋をのぞき込むと、見れば見るほど迫力があります。鶏のお腹を開くと、定番レシピ通りのものが詰め込まれていました。うれしいことに、高麗人参もしっかり入れられています。その味は、コクはありますが決してしつこくはなく、とにかくやさしいのひと言。ほんのわずかに塩味のスープは、飲めば飲むほどお腹が空いてくるようで、食が進むこと!。高麗人参は食べるものなのかどうか迷ったのですが、せっかくなのでいただきました。すごく苦かったです。

その夜はひさしぶりにぐっすり眠り、翌朝、驚くほどスッキリと目が覚めました。アジスアベバは2400mの高地で酸素が薄いため、ほとんどの人は眠りが浅くなりあまり熟睡できません。自分も毎朝4時頃に必ず一度目が覚めていたのですが、エチオピア生活3年半で、この日だけです、こんなに熟睡できたのは。「これがサムゲタンの、高麗人参の滋養の力か!」 とひたすら感動しました。その後も何度かサムゲタンを頼みましたが、やはり1回目が一番効いたような気がします。その時が一番疲れていたし。それにしても、おいしいものを食べて疲れも吹き飛ぶなんていいことずくめです。その後、漢方や薬膳に興味がわいて、「簡単!毎日の薬膳」という本を購入。「いいなー、いいなー」と指をくわえながら読みあさることになりました (さすがにエチオピアでは実践できませんでしたけど)。

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