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2008年8月19日 (火)

アラビアン・サイドライト:突然の出来事

サウジアラビア現地紙 Arab News の囲み記事「Side Light」より。

①列車で出産
2008年4月、ダンマンからリヤドに向かう列車の女性用車両の中で、一人の妊婦が突然産気づきました。最初は困惑するばかりの男性車掌でしたが、すぐに気を取り直し、ファーストエイドキッと酸素ボンベを手渡すと同時に、妊婦の母親には心配いらないと力強く声をかけてあげました (運悪く旦那さんは列車に同乗してはいませんでした)。リヤドに着くまでたった1時間、まさか車掌も本当に生まれるとは思っていなかったようですが、間もなくその女性は車内で元気な男の子を出産。あわてて車掌はリヤドに電話し駅に救急車を用意するよう伝えました。リヤド到着後、母子は駅から救急車で病院に運ばれ、この騒動は一件落着となりました。列車内での出産は、これがサウジアラビアで2例目です。

②グッドタイミング
マディーナのキングファハド病院で起こった出来事。運び込まれた救急患者に応急処置を施し、なんとか容体が安定したと思ったのもつかの間、今度は治療していた医者が急に心臓発作を起こし、その場に倒れ込んでしまいました。周りのスタッフが急いで医者を抱え上げると、今し方治療したばかりの患者の隣の台に医者の身体を横たえました。手際よく応急処置がとられると、しばらくの間このふたりは仲良く肩を並べていたそうです。

③ハリケーン来襲!?
2008年6月のある日、サウジアラビアでちょっとしたパニック騒動がありました。「アメリカ海軍の情報として、オマーンから巨大ハリケーンがアラビア半島に上陸し、サウジアラビア東部州と首都リヤドが70mmの豪雨に見舞われる」 というチェーンメールが出回ったため、被害を恐れ、乗車拒否をして早々と店じまいをするタクシーや、買い物に出かけた家族に一刻も早く帰宅するよう連絡を取る人が増えました。「ハリケーンの前兆としてサンドストームがある」 という尾ひれがついたため、砂嵐が続いていたリヤドでは信じる人が続出したようです。この時リヤドやダンマンで視界2km以下という砂嵐の日が続いていたため、サウジアラビア気象庁が 「外出を控えるように」 という注意を出していたことも、騒動に拍車をかけてしまったようです。

④役立たずの男ども
ハーイルのとある公営プールで市民集会が開かれていた時、突然、7才の男の子がプールに落ちてしまいました。おぼれながら助けを求める男の子を目の当たりにして、プールサイドは騒然となりました。男性たちはあわてふためき、ボートのオールを差し出してみたり、シュマーグ (サウジ男性がもれなくかぶっているスカーフ) を何枚もつなげて投げてみたりしましたが、いずれも距離が足りず男の子には届きませんでした。なぜそんなことを?。それは、サウジ男性はほとんどみんな泳げないからです。何もできない大人の男たちを尻目に、ひとりの少女がプールに飛び込むと、あっという間に男の子を救ってきました。男の子の父親は少女に何度も何度もお礼を言ったそうです。

⑤ラクダの復讐
動物が他の動物に対し、進化の経験則に従って特殊な知覚力を持つことはよく知られています。また、下等生物から高等生物までレベルの差はあるものの、それぞれが過去の出来事を記憶し、未来を予測する能力があることもわかっています。サウジアラビアのベドウィン (遊牧民) は誰もが皆、ラクダの高度な知覚力を知っています。ラクダは過去の出来事をよく記憶し、人の顔を憶え、そして将来何をすべきか常に考えているといいます。マディーナで1頭のラクダが、飼い主の男性の頭に噛みつき、男性が昏睡状態に陥るという事故が起こりました。この男性は生まれたばかりの子ラクダにミルクを飲まれないよう、母ラクダのお腹に布を巻き付け、さらに子供を離れた柵に閉じこめていたのです。ラクダの柵には男性の家族や使用人も出入りしていましたが、母ラクダは確実にその男性をターゲットに定め、そして見事恨みを果たしたのです。

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コメント

④やっぱり女性の方が頭よくって
有能だって知ってるから、押さえ込んでるんだな、
モスリムの国って。
そんなにしなくったって、体力じゃ男の方が
勝ってるんだから、おとなしく肉体労働だけ
してりゃいいのに。
そしたら、幸せになれるのに。

投稿: kilalaa | 2008年8月19日 (火) 20時57分

もう少し男性の良いところも書こうとは思うんですけどねぇ…。

投稿: shukran | 2008年8月20日 (水) 03時48分

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