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2008年8月16日 (土)

アラビアン・サイドライト:結婚

サウジアラビア現地紙 Arab News の囲み記事「Side Light」より。

①マリッジブルー
サウジアラビアの西の都ジェッダで、花嫁が花婿を訴える事件が起こりました。そのカップルの結婚式当日、予定の時間になっても花婿は姿を現しませんでした。あわてた親族は花婿を必死に捜しましたが、携帯電話の電源も切られ、まったく行方がわかりません。数時間後、花婿が会場に姿を現した時には、すでにゲストはすべて帰ってしまった後でした。花婿は 「わからない、急に怖くなったんだ」 とつぶやくばかり。怒った花嫁は婚約を解消すると同時に、名誉を傷つけられたとして裁判を起こし、現在係争中だそうです。

②第二夫人募集中
ダンマンで、新婚1ヶ月の妻が、夫のために第二夫人をさがしています。夫は早期定年退職したばかり。さぞ甘い新婚生活と思いきや、夫は四六時中家にいて妻のすることにいちいちケチをつけるため、妻は鬱陶しくてたまりません。1ヶ月後、ついに音をあげた妻は、夫に第二夫人をさがすことを決心しました。夫の目を他に向けるにはそれしかないと考えたからです。一夫多妻のサウジアラビアならではのアイデアです。それにしても、サウジアラビア人にとって結婚て何なんでしょう。

③魔法の言葉
ダンマンに住む男性が、妻がシートベルトをしなかったことから離婚の危機を迎えています。その日、車中で夫が妻にシートベルトをするよう言ったところ、妻は頑として拒否。その上、「私がシートベルトをしなかったらあなたが警察につかまるんでしょ。そうなればいいわ!」 と憎々しい台詞を吐きました。熱くなった二人はしばらく口論を続け、業を煮やした夫はついに言ってはいけないあの 「魔法の言葉」 を口に出してしまいました。「離婚だ!」 夫がそう叫ぶと妻はあっさりと了承、あっという間に実家に帰って行きました。その後、すっかり意気消沈した夫は、あの時叫んだ言葉が法的に有効かどうか弁護士に相談しているそうです。

④結婚式のドタバタ
リヤドで開かれたある結婚式の最中、息子を殴りつけ式をメチャクチャにした父親がいます。花婿の父は、その結婚を心から望んでいました。花嫁は省庁に勤務する才媛で、花婿の実のいとこです。まさに申し分ない縁談でした。息子は内心嫌だったものの、父に逆らうことなく当日まで準備を進めてきました。ところが式の最中、急に怖じ気づいた花婿は、いきなり 「結婚を止める!」 と招待客で満たされたホール中に響く大きな声で叫んだのです。驚いた父親は息子に殴りかかり、それは客が二人に割って入るまで続きました。この結婚、はたしてどうなったんでしょう。

⑤友人よりもサッカー
彼の結婚式の晩は、アルナスル対ヒラールという因縁のサッカーチームの対決が予定されていました。このままでは誰も友人たちが披露宴に来てくれないと考えた花婿は、会場の大広間に巨大テレビスクリーンをセットすることにしました。結婚式当日、披露宴会場は祝福と応援の声が響き渡ったそうです。

⑥ミスヤール婚
ジェッダに住む男性が、ミスヤール婚で結婚してわずか14日目に妻を亡くし、その結果遺産として200万リヤル (5600万円) を手にしました。ミスヤール婚は妻が夫と一緒に住んだり婚資金を得る権利を放棄する特殊な結婚形態です。往往にして、夫が現在の妻の代わりに 「都合の良い」 妻を得るために使われます。夫は40代の妻にプロポーズし、契約を結びました。しかしその妻がすぐに亡くなり、他に身寄りがなかったため、すべての遺産が転がり込んだというわけです。

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コメント

⑥お金も持っているのに、40代でミスヤール婚とは
悲しいお話ですね。私も40代ですが、お金があれば
ホストを買って、ツバメを囲って、今日の気分で
遊ぶと思うけれどなぁ。
早く、サウジにホストクラブができますように!

投稿: kilalaa | 2008年8月16日 (土) 18時51分

特に女性にとっては、人生の選択肢が非常に限られた国です。かわいそうとは言いませんが、ずいぶんと窮屈でしょうね。雇用促進や国民のストレス発散としてのエンターテイメントの解禁は、今後の大きな課題だと思います。

投稿: shukran | 2008年8月17日 (日) 04時52分

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