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2008年8月26日 (火)

中東:支配の歴史

古来、パレスチナを中心として中東地域がいかに諸外国の支配を受け続けてきたかを示すムービーを見つけました (Maps of War)。古代エジプト王国に始まって (といってもこの時点でエジプトはすでに「新王国時代」というのがすごい)、ヒッタイト、古代イスラエル、アッシリア、バビロニア、ペルシャ、マケドニア、古代ローマ、ビザンチン、ササン朝ペルシャ、アラビア半島で興ったイスラム、セルジュークトルコ、十字軍、サラディン朝 (サラーハッディーン)、モンゴル、オスマントルコ。

近代にはいるとヨーロッパ列強による植民地政策、世界大戦後は勝手に国境線を引かれ、そしてイスラエルの建国へと続いていきます。この地域の人たちが、生きる、あるいは生き残るということに非常にアグレッシブになるのも当然です。また、支配者には逆らわないけれど、言いなりにもならないというしたたかさは、自分もこれまでの生活でひしひしと感じてきました。外国人による過酷な支配もなく独立を保ち (相手にされなかった?)、島国でのんびり暮らしてきた日本人とはわけが違います。

パレスチナ周辺地域では 「明日をも知れぬ命」 という感覚が現実感を伴っていて、たぶんそれが今日をせいいっぱい楽しむという発想につながっているんだと思います。刹那的、享楽的、計画性がない、無茶な大盤振る舞いなどと揶揄するのは簡単ですが、この地域の歴史を考えるとそうなるのも仕方ありません。ヨルダンのパレスチナ人も、なんだかみんなものすごく頑張って 「思い出作り」 に励んでいたような気がします。よく食事に招待されたし、そんな席ではみんなお腹いっぱい食べ、さかんに冗談を言い合って大笑いしていました。

ただ、冗談の合間に、「故郷をいつか孫に見せてあげたい、今は占領されているけど」 とか、「先週、ナブルスの親戚がイスラエル兵に撃たれた」 なんて話しが唐突に飛び出すものですから、その都度ハッと我に返り、彼らの陽気さが実は悲惨な現実の裏返しなんだと気がつかされることもしばしばでした。なんだか 「アリとキリギリス」 の話を思い出します。決まってキリギリスが怠け者だ愚か者だと非難されますが、キリギリスにも辛い歴史があったんじゃないかな、なんて。イヤ、ちょっと違うか……。

余談ですが、グルメにしろ旅行にしろ、若くて感覚が研ぎ澄まされている時に経験した方がずっと感動は大きいんじゃないでしょうか。なので、若い時に無理して贅沢をするという発想は嫌いじゃありません。なかなか実践はできませんが。

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