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2008年8月23日 (土)

ひと夏の結婚

サウジアラビアでは近年、ミスヤール婚 (通い婚、Tourist Marriage) が社会問題としてクローズアップされています。特に夏のバカンスで東南アジアの貧しいイスラム国に旅行し、現地女性とミスヤール婚の契約を交わし、誰に気兼ねすることなく堂々と短期間の夫婦生活を営む男性が後を絶ちません。

売春とは異なり、これはイスラムとしては合法だとされています。問題は、「夫」 がバカンスの終わりとともにさっさと国に帰ってしまい、二度と連絡を取らないこと。だいたいにおいて 「妻」 が妊娠し、その後母子が貧しい生活を余儀なくされることです。女性たちは沈黙するケースが多いのですが、インドネシアにはこういった子どもが数千人いると言われています。

なぜこの女性たちはもっと声を大にしないのでしょうか。それは、これがビジネスとして成り立っているからです。インドネシアの場合、しっかり現地ブローカーがいて、ミスヤール婚の斡旋をしています。中には女性のカタログを作っているケースもあり、それを生業にする人もいることがわかります。相場は2000リヤル (400万ルピー/6万円)。インドネシアでは大金ですが、湾岸産油国の人にとってはたいした値段ではありません。

現地でミスヤール婚をする際、インドネシアの法律に従って所定の婚姻届を役所に提出することはありません。通常はモスクで結婚介添人 (の資格を持つ人) を前にして、簡単な儀式を済ませるだけです。インドネシアにあるサウジアラビア大使館は、ミスヤール婚をしてその後捨てられた女性たちに実態報告を求めていますが、やはり女性側も (というか女性の家族?) 後ろめたいところがあるんでしょう、なかなか情報は集まらないそうです。

日本人も余所の国のことをとやかく言えたものではありませんが、もう少しスマートなやり方はないんでしょうかねぇ。

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コメント

たったひと夏だけのアバンチュールなら
最初っから、女を買うより、出あって
口説いて、上り詰めて合意のもと恋をする方が、
絶対楽しいのに、貧しい国の女の人は
経済的にも文化的にも自立してないから
そんなことはできないんでしょうね。
そんな貧しい国の女をいじめるより、
お金があるんだったら、白人の国の物分りのいい
女と遊べばいいのに。
そっちの方が、恋の駆け引きもあって
真夏の夜の夢にふさわしい経験ができるんじゃない?

投稿: kilalaa | 2008年8月23日 (土) 18時51分

こちらはそもそも恋愛は御法度だし、男女が出会う機会も皆無ですから、恋の駆け引きなんてわからないでしょうね。ある意味かわいそうというか。

投稿: shukran | 2008年8月24日 (日) 03時46分

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