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2008年8月17日 (日)

アラビアン・サイドライト:お役所仕事

サウジアラビア現地紙 Arab News の囲み記事「Side Light」より。

①女性の運転がすでに解禁?
サウジアラビア東部州のアルアハサー・パスポート管理局は、15才の少女のパスポート申請を却下しました。理由は、サウジアラビア南西部の町ハミス・ムシェートで、その少女は何度も交通違反をした上、罰金を払っていなかったからです。少女の父親がパスポート管理局に異議を申し立てたことは当然でしょう。「女性の運転が許可されていないこの国で、どうやったらうちの娘が交通違反をおこすんだ?」 と苦情を言ったのです。しかし、管理局の返答は 「その申し立てを受け付ける」 というそっけないものでした。この父親は弁護士に相談し、ハミス・ムシェート交通局を訴える準備をしています。

②ソビエトアラビア
ジェッダの市役所にIDカードを受け取りに行ったサウジアラビア人男性が、カードを見て目を丸くしました。彼の国籍がロシア人になっていたからです。サウジアラビア中央部のクンフザ市、マクシュシュ村生まれの彼ですが、IDカードには 「Makshush, Russian Federation」 と記載されていました。彼はすぐに市役所にミスを伝えカードを返却しました。今は新しいIDカードができあがるのを待っています。

③犬がお役所を動かした
サウジアラビア東部州の町カティーフでは、公営墓地の番人が辞めてしまって以降、長らく後任者が配置されませんでした。いつしか墓地には野良犬が集まるようになり、時には埋められた遺体を掘り起こすいたずらも。そんなある日、墓地の入り口の前に腐臭を放つ人間の足が1本転がっていて、市民の目にさらされるという事件が起こりました。これを見た市民は激怒し、多くの苦情が市役所に寄せられました。カティーフ市役所がすぐに墓地の番人を任命したことは言うまでもありません。

④たぶん
マディーナに住む男性が、彼の妻になぜか交通違反切符が3枚も切られていることを知ると、すぐに交通警察署に苦情を申し立てに行きました。「信じられない。女性に運転が許されていないこの国で、なぜ妻が交通違反を起こし得るのか」 そうまくしたてる男性に対して係官は、「たぶん何かの手違いだろう」 と伝えました。この "たぶん" という単語は、"たぶん" 言葉の選択として間違っているでしょう。

⑤銀行も
ターイフに住むしがない教員が、銀行から1420万リヤル (4億円) のローンを早く返済するよう督促を受けました。これを聞いた教員の驚いたこと。そもそも彼の身分と給与レベルでは、これだけの借金が認められるわけありません。完全に銀行の手違いでしたが、それを銀行が認めるまでには何週間も時間がかかりました。その間、この教員は口座からお金を引き出すこともできず、友人たちからお金を借りてなんとか乗り切ったそうです。

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