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2008年9月 5日 (金)

DACリスト

DAC (Development Assistance Committee=開発援助委員会/ダック) は、OECDの委員会のひとつで、開発途上国への開発援助を奨励するとともに、援助の質を良くすることを目的とする国際フォーラムです。「DACリスト」 とは援助を受け取るべき国・地域のリストのことで、1人あたりの国民総所得 (GNI) を基準に4つのグループに分かれ、リストは3年ごとに更新されています。

このDACリスト、言ってみれば国際社会から開発途上国あるいは貧乏国というお墨付きをもらっているわけで、少なくとも名誉に感じるものではないのですが、逆に途上国側はこのリストをもとに国際社会から援助を引き出しているとも言えるので、やはりこのリストは途上国、先進国双方にとって重要な意味を持っています。

「サウジアラビアも入ってるの?」 という素朴な疑問が聞こえてきそうですが、サウジアラビアは中所得国/上位のさらに上限に位置していて、このほど、めでたくDACリスト卒業、つまり晴れて国際社会から高所得国ということを認められるようになりました。そのため、これまで日本政府が続けてきた無償援助も終わりを迎えます。

確かに、近年の原油価格高騰により莫大な富を得たサウジアラビアは、すでに援助する側に立っています。しかしほぼオイルに依存する産業構造や、650万人もの外国人ワーカーの存在と若年層の高い失業率など、国の基盤が非常に脆弱であることは火を見るより明らかです。

「国はリッチ、人々はプア」 という言葉を職場のサウジ人からよく聞きます。プアというのは所得水準のことではなく、技術力がない、想像力がない、勉強しない、働かない、時代遅れ、等々いろいろな意味を込めてのプアだと思います。こうやって自国のことを客観的に見られる人がいるだけ、まだサウジの将来は明るいかなと思いました。

*DACリスト.pdf を見る

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