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2008年9月22日 (月)

結婚ラッシュ

サウジアラビアではラマダンに結婚式 (契約の儀式)、ラマダン明けのイードに披露宴というのがひとつの王道パターンですが、今年のラマダンは、例年になく結婚式が多いそうです。ラマダンは何かと物入りでただでさえお金が足りないのに、花婿側も大変だなぁと思っていたら、実はラマダンの結婚にはあるカラクリが。

ラマダンは聖なる月であり、この時にする善行は普段以上に良いことであると言われます。スンナ (預言者ムハンマドの言行録) には、「最も祝福される結婚は、最もお金のかかっていないものである」 と記されているにもかかわらず、世間体や因習があってどうしてもインフレになりがちなサウジの結婚式。

そこで、善行を最大限ポイントアップしようという作戦 (?) から、ラマダンに執りおこなわれる結婚では、花婿が本来支払うべき多額の結納金を大幅にまけてくれる花嫁の父がたくさん出てくるわけです。中にはわずか5000リヤル (15万円/相場の数十分の一) しか結納金をもらわなかった花嫁の父もいるそうで、周囲から尊敬の眼差しを集めているのだとか。

結婚の結納金は、両家の家柄や花嫁の器量によってぐんぐんつり上がっていきますが、やはりそれなりにふさわしい金額を渡さなければ男子一生の恥と言われます。昨今のサウジアラビアでは、海外留学や仕事を選ぶ女性が増えてきて、一度結婚のタイミング (18~25才くらい) を逃してしまうとなかなかもらい手が現れません。そうこうしているうちに30代に突入したりすると、社会的地位が上がったり学位を取っていたりで、その身にふさわしい結納金の額はさらに上がり、ますます相手が限られてしまいます。

そういった女性の親にしてみたら、結納金なんてどうでもいいから一日でも早く結婚してほしいと願うばかりでしょう。そこで、ラマダンの善行としての結納金大幅減額です。こうすることで女性の結婚のチャンスが増え、花婿側のメンツも立つし花嫁の父の徳も上がるわけですから、一石三鳥とはこのことです。

どの国も、結婚となるといろいろ大変ですねぇ。みんながせーのでやめちゃえばいいのに。なんてね。

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コメント

ちょうど、古い時代の日本と似てますね
でも、そっちは宗教がベースなので、
欧米化しにくいのかもしれませんね。
日本もどんどん変わって、型にはまらない
考えの人が増えています。恋愛→結婚→家庭→子供
って考えにとらわれていると、本当の
幸福を手にできないと、みんな気付いてきている
ようです。

投稿: kilalaa | 2008年9月22日 (月) 21時15分

幸福のかたちは人それぞれですからね。現行の法律や社会制度では、結婚していた方が何かと便利なことは確かでしょうけど。

投稿: shukran | 2008年9月23日 (火) 15時46分

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