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2008年9月14日 (日)

またまた物騒な発言

サウジアラビアで最年長のイスラム裁判官ルハイダン氏が、「不道徳な番組をオンエアしている衛星放送局のオーナーは殺してもかまわない」 と発言し波紋をよんでいます。これはあるラジオ番組の中で、リスナーからの 「聖なるラマダン月だというのに、肌も露わな女性が出ているテレビ番組をどう思うか」 という質問に答えたものです。

中東諸国では衛星放送が大人気で、いくつも放送局があります。サウジアラビアでも近年の衛星放送解禁により、視聴者が爆発的に増えました。レバノン放送などは女性も西洋風のドレスを身にまとっていて、確かにサウジアラビア人からしたらかなり刺激的だと思います。また、MTVで流れる映像など、ほとんど裸同然に見えるのかもしれません。

ルハイダン氏は、こういった番組はまぎれもない大罪であり、視聴者だけでなく放送局のオーナーも有罪であるとしています。そして、この大罪が他の罰則をもって止められない以上、人々を堕落させようとする番組制作者を殺すことは合法的であると断言しました。

ルハイダン氏の発言には影響力があり、今後の成り行きが注目されています。ただ、娯楽がほとんどないサウジアラビアですから、また以前のように衛星放送を禁止すれば、国民から大ブーイングがおこることは間違いありません。いくら露出過多といったってしょせん一般放送のレベルですから、それくらいはいいんじゃないの?、なんて思いますけどね。

アブドゥッラー国王は改革派で知られる名君ですが、それでも宗教界を無視することはできません。なぜなら、サウド王家が王家たる根拠は、建国におけるワッハーブ派との共闘にあるからです。王様としてはあまり国民をしめつけたくもないでしょうが、自由の度が過ぎると宗教界から反発が出るのは必至です。さて、いったい王様はどんな判断を下すのでしょうか。

でも、一番悪いのは変な質問をしたリスナーかな。そういう人は観なきゃいいんだし。

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