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2008年10月の24件の記事

2008年10月31日 (金)

名前でわかるお国柄

日本でも毎年、赤ちゃんの名前ランキングなるものが発表されていますが、要はかぶってしまった名前のランキングだったりするわけで、ベスト10に入っていることを素直に喜んでいいのかどうか、親御さんたちは実はちょっと複雑なんじゃないでしょうか。もっとも、1位であっても占有率は0.7%ほど。幼稚園で同じ名前の子どもに遭遇する確率は限りなく低いでしょう。

それはさておき、日本の名前の特徴はというと、漢字の意味と音の持つイメージが決め手になっていることだと思います。男の子は 「健康、元気、おおらか、まっすぐ」、女の子は 「優しい、愛される、美しい、明るい」 などという意味がある漢字や、そして発音したときのイメージから候補をしぼり、あとは一応画数なんかを調べて決める人が大半でしょう。自然や植物系も人気ですね。

言ってみれば、日本人の名前は無限のチョイスがあるということです。かといって 「光宙=ぴかちゅう」 までOKでは、さすがに子どもがかわいそうですが (DQNネームはほどほどに)。では、あの自由の国アメリカはどうでしょう。毎年移民を世界各国から何万人も受け入れて、あえて多様化政策を進めている国ですから、さぞ名前もバラエティーに富んでいるだろうと思いたいところです。

ということで、アメリカのある統計局の赤ちゃんの名前ランキング2007年版を見たのですが、その結果は意外なものでした。もちろんマジョリティーは白人ですから、極端にエキゾチックな名前が入ってくるわけはないのですが、とにかくとても保守的なものばかりでした。女の子の名前はよくわかりませんが、男の子の名前を見る限り、ほとんど聖書やコーランにも出てくるキリスト教徒かユダヤ教徒の名前です。他の名前も歴史上の偉人か一度は聞いたことがある名前ばかり。なんでしょう、この保守的な感じ。

■男の子
1. Jacob
2. Michael
3. Ethan
4. Joshua
5. Daniel
6. Chiristopher
7. Anthony
8. William
9. Matthew
10. Andrew

■女の子
1. Emily
2. Isabella
3. Emma
4. Ava
5. Madison
6. Sophia
7. Olivia
8. Abigail
9. Hannah
10. Elizabeth

女の子も、未だに (と言っては失礼ですが) エリザベスとか人気なんですね。確かにゴージャス感たっぷりですけど。今までにない新しい名前なんて、結局ごく一部だけなんでしょうか。Heaven (ヘブン) をひっくり返して Nevaeh (ネバヤ) なんて話題になりましたけどね。中東の男性もほぼ100%宗教ゆかりの名前ですから、同じ名前がとてもたくさんあります。ムハンマド君だけでたぶん1割くらい。これ程ではないにしろ、アメリカ人も同じ名前の人は多そうです。

こういった名前をつけるということは、良く言えば敬虔な信者なんでしょうけど、こう似たり寄ったりの名前ばかりでは、なんとも芸がないように思えます。他人と違うことに喜びを見いだすアメリカ人らしくないというか。それとも、実はアメリカ人も孤独感や疎外感を恐れているのかな。うがった見方をすれば、911テロ以降、人々の間に反イスラム的な空気が流れて、ことさら自分がクリスチャンであることを示したいのかも。ナショナリズム復活、といったところでしょうか。

と思ったら、2000年のベスト10もほとんど同じでした。では、うんとさかのぼったらどうか?。1900年のベスト10は、John、William、James、George、Charles、Robert、Joseph、Frank、Edward、Henry。ほとんどヨーロッパの王様の名前?。にしても現在とほとんど代わり映えしません。どうやら名前に対する感覚が日本人とは根本的に違うようです。彼らにとって名前とは、同じグループ (宗教) に所属していることを示す大事なサインなのかもしれません。アメリカ白人で敵がいっぱいいますから (作ったのは自分たちだけど)。

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2008年10月30日 (木)

渋滞

いつもの仕事の帰り道、「今日はなんだか混んでいるなぁ」 と思いながら車のハンドルを握っていました。ちなみに普段は、時速100km/hで走っている横をさらに猛スピードでバンバン追い抜かれます。仕方なく4車線の一番外側をのんびり走っていると、ようやく原因がわかりました。1台のパトカーが止まっていて、その前にパンクしたミニバンが立ち往生していたのです。

それで1車線埋まってもまだ3車線もあるというのに、こういう時は一気に流れが滞ります。ミニバンの方に目をやると、運転手が必死にタイヤ交換をしていました。自らが渋滞を引き起こしているというあせりもあったでしょうが、それよりも何よりも、パトカーのプレッシャーがすごかった。

「ビスルア!、ビスルア! (早く!、早く!)」 拡声器でほとんど罵倒されています。間髪入れずに 「ヤッラー! (←急かしている)」 …見ていてかわいそうになってきました。警官がパンク修理を手伝わないなんて当たり前ですが、しかしただわめきちらすのではなく、せめて交通整理をするとか、もっと警官らしい仕事をしてほしかったですね。

以前リヤドに住んでいた時は、頻繁に外食していました。車の運転もスイスイできました。でも今は渋滞が面倒で、夕方出かけることは滅多にありません。渋滞の原因はいろいろあると思います。とにかく車が増えたこと、あいかわらず公共交通機関がないに等しいこと、礼拝で夕方二度お店が閉まること (買い物客が一斉に移動する)、などなど。

もうひとつ、町中を貫く幹線道路の設計も良くありません。車の数が少ないころは効率が良かったのかもしれませんが、本道と側道の出入りなど、ハイスピードで車が交差する作りになっていて、とにかく毎回ヒヤヒヤしながら走っています。ウインカーを出す車などほとんどありませんし、前の車と車間距離をとるといつも割り込みをされ、仕方なく車間距離をとるとまた次の車が…。

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2008年10月29日 (水)

中東の水問題

このほどバハレンで行われた、「アラブ環境・開発フォーラム」 で発表された報告書によれば、2025年までにエジプト、スーダン、イラク、シリア、レバノンをのぞくアラブ17ヶ国が、深刻な水不足に見舞われるおそれがあるそうです。それを防ぐためには、各国が節水や砂漠化防止を政策レベルで実行していかなければならないと、報告書は警告しています。

サウジアラビアの西の都ジェッダはこの夏も大変な水不足に陥りましたが、幸い、ここリヤドではこれまでほとんど水不足を感じたことはありません。ちなみにこれまで住んでいたカイロ、アンマン、アジスアベバは水道水がとても臭く (黒カビっぽい臭い)、飲むことはおろか、お風呂のお湯につかっているだけで、臭いで吐きそうになったこともあります。それにくらべたら、リヤドは本当に快適です。赤サビはちょっと気になりますけど。

ヨルダンには、冬の間だけ水が流れ、夏には涸れてしまうワジ (Wadi=涸れ川) があちこちにありました。写真はウムラサスに行く途中のもの。3月23日と6月1日の写真です。この変貌ぶり。

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2008年10月28日 (火)

ユーロファイター

昨年、サウジアラビア政府とイギリスBAE社との間で結ばれた、ユーロファイター・タイフーン戦闘機72機の購入契約 (既存戦闘機の近代化改修費、パイロット訓練、整備士訓練などを含む/総額200億ポンド)。その後、売買契約にあたり贈収賄があったのではないかという疑惑が持ち上がりましたが、いつの間にかその報道も聞かなくなりました。

ユーロファイターはもともとイギリス、イタリア、スペイン、ドイツの4ヶ国が共同開発したものですが、一部にアメリカの重要技術が使われているということで、サウジアラビアへの輸出が許されるかどうか、これまで数ヶ月に渡りアメリカ議会で審議されていました。そしてこのほど、ようやくアメリカ議会の承認が得られる見込みとなり、機体引き渡しのゴーサインが灯されました。

BAE社は過去にサウジアラビア政府と交わした武器売買契約 「ヤマーマ (小鳩)」 でも贈収賄の疑惑がかけられていましたから、なんともお騒がせな会社です。ちなみに今回の72機の戦闘機購入契約は 「プロジェクト・サラーム (平和計画)」 と呼ばれています。人を殺戮する武器の売買に平和とか鳩とかつけないでほしいですね。逆に当事者もある意味後ろめたいんでしょうか。

72機のうち、まず24機がイギリスにあるBAE社の工場で組み立てられ輸出されますが、残りの機体については、サウジアラビア国内で現地生産 (組み立て) する予定だそうです。そのためすでに5000人のスタッフが雇用されているそうですが、その中にはサウジ人もいるんでしょうか。できれば全部イギリス人、またはフィリピン人あたりに組み立ててもらった方が、安心できるかもしれません。

実はヤマーマの巨額贈収賄疑惑に関するイギリス当局の捜査打ち切り (2006年末) については、裏ですさまじい圧力がかかったという噂があります。Wikipedia にも興味深い記事が載っていますが、あんまり触れない方がよさそうですね。

この関係かどうかわかりませんが、サウジアラビアで外国人 (欧米人) を狙ったテロのリスクが著しく高まっているという情報が飛び込んできました。数年前にリヤドで起きた外国人住居での自爆テロも、BAE社員グループが狙われたということですから、なんとも不気味なタイミングです。

もっとも、あのテロ以降、イギリス政府はリヤド郊外に広い敷地を確保し、イギリス人はそこにまとめて住むようになったそうですから、テロリストのみなさんもその辺りは事前にちゃんと確認してほしいものです。無差別だけはご勘弁。

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2008年10月27日 (月)

ケーキは甘い

ドバイで来月、第2回 Sweets Middle East というお菓子の国際展示会が催されます。去年は25ヶ国の参加を得て盛況のうちに終わったそうですが、記録を見ると日本からの出展はありませんでした。和菓子は生ものが基本だから難しいんでしょうか。和菓子は見た目も味も世界に通用するレベルだと信じているので、ちょっと残念。…などと考える一方で、本当に日本のお菓子が世界に受け入れられるか、実は不安なところもあります。

以前、日本で知人に連れられて、地元で話題のケーキ店に行きました。小洒落た店内のカフェテーブルに腰を下ろすと、早速メニューを吟味。どれもおいしそうでかなり迷いましたが、実際に食べたことがあるケーキとくらべてみようということで、ザッハトルテを注文しました。

しばらくしてテーブルに運ばれてきたケーキは、まず何より見た目がきれいでした。シャープな造形にさりげない飾りを施してあり、シンプルながらもなかなかの見応えです。その見た目に違わず、食べた感触もソフト&ライト、甘さ控えめ、繊細な香り、といかにも日本人が作った洋菓子という感じでした。

これはこれでもちろんおいしかったのですが、知人が 「おいしいでしょ?」 とたずねてきた時は、正直、一瞬躊躇しました。「ウィーンで食べたザッハトルテは…」 などと言ったら100%嫌味に聞こえるでしょうから、そこは抑えて適当に返事をした記憶があります。ケーキとしてはおいしかったけれど、ザッハトルテとは違うんじゃないかなと思ったりしました。

現地で食べたものは、むしろ野暮ったいくらい甘くて重くて食べ応えがありました。チョコも甘いしアプリコットジャムも甘い。そもそも1ピースがもっと大きかったし、生クリーム (これは甘くない) がたっぷり添えられていて、さすがにコーヒーと一緒でなければ苦しいボリュームでした。でも、味は間違いなくおいしかったです。

おそらく、ウィーンのケーキはご馳走なんだと思います。一度食べたら後々まで満足感が残るものをと考えれば、重くなるのは当たり前。甘いお菓子がもっと特別なものだった時代に作られたレシピでしょうから、ペロリと食べられる軽いテイストなんて、きっとパティシエの選択肢にはなかったでしょう。

自分も 「あんまり甘くなくておいしい」 日本の洋菓子・和菓子が大好きですが、時々ふとあのザッハトルテが頭に浮かびます。一体どちらが正しい姿なんだろうと考えたりしますが、結局 「どっちもおいしいから、まぁいいか」 となるんですけどね。でも、なめらかプリンだけは評価に迷うなぁ。おいしいかもしれないけれど、プリンなの…?

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2008年10月26日 (日)

国際結婚の落とし穴

サウジアラビア人男性は多かれ少なかれ、国際結婚に憧れをもっています。サウジアラビア人女性との結婚は経済的負担が大きく (特に結納金)、花嫁に加え彼女の両親からの注文がエンドレスで来るという話を常に聞かされているからです。

国際結婚といっても、欧米人はあまり対象に入っていないようです。女性の権利や自由に対する価値観があまりに違いすぎるし、個人主義で育てられた女性が大家族主義のサウジアラビアでやっていくには言葉や宗教などあまりに障害が多すぎます。この場合は男性が海外に住むことを覚悟しなければならないでしょう。

ということでやはり現実的なのは、近隣アラブ諸国 (エジプト、シリア、ヨルダンなど) や東南アジアイスラム諸国の女性との国際結婚です。実際、サウジアラビア人男性が東南アジアに旅行すると、モテモテだと思います。愛想が良くて控えめで美人の彼女なんてすぐに見つかるでしょう。

ただし、いざ国際結婚してみると、彼らには厳しい現実が待っているようです。最近実施された政府機関の調査によれば、こうした貧しい国の花嫁との安易な結婚には、顕著なリスクが見られることがわかりました。

ランダムにピックアップした3000人を対象に行われた調査では、彼らがエイズや肝炎など危険な病気に罹患している率が明らかに高かったこと、概して生活レベルや社会的地位が低く、子どもの教育に影響が出ているケースが多いことなどが明らかにされました。

また、ほとんどの男性はその結婚生活がいかに問題が多いかを嘆いています。花嫁の家族や親戚に対して就労ビザを取るよう言われ続けること、また、本国の両親への仕送りをたびたび無心されることなど、結婚前に描いていたバラ色の生活などどこへやら。機嫌を損ねたらきっと一緒に寝てくれないんだろうなぁ。

そう時間がたたないうちに、彼らは思い当たるでしょう。なんであの時あんなにモテていたのかを。女性と接したことがなく恋愛にまったく免疫がないサウジ人など、駆け引きに長けた女性にかかったらそれこそ瞬殺でしょう。お気の毒様。でも、短い間だけでも夢を見られたんだし。あとは達観して、子どもだけはしっかり育ててほしいと思います。

なんにせよ、男はロマンを求めすぎですね。ロマンチストって、………金づる?

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いい天気

約半年ぶりに、リヤドの空が雲一面に覆われました。雨も一瞬ですがパラッと降りました。本当に 「いい天気」 です。久しぶりに湿った空気を吸いました。一方、イエメンのハドラマウトでは豪雨による洪水で大きな被害が出ています。ままならないものですね。

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2008年10月25日 (土)

イラクとアメリカ

■コーラン雌牛章190-192
あなたがたに戦いを挑む者があれば、アッラーの道のために戦え。だが侵略的であってはならない。本当にアッラーは、侵略者を許さない。

彼らに会えば、どこでもこれを殺しなさい。あなたがたを追放したところから、彼らを追放しなさい。本当に迫害は殺害よりもっと悪い。だが聖なるマスジド (モスク) の近くでは、彼らが戦わない限り戦ってはならない。もし戦うのであればこれを殺しなさい。これは不信心者への応報である。

だが彼らが戦いを止めたならば、本当にアッラーは寛容にして慈悲深くあられる。

………ということで、やっぱりアメリカはイラクから手を引くべきなんでしょうね。絶対に攻撃はなくならないし、ジハードに志願する者は次から次へと現れるでしょうし。でも結局はシーア派、スンニー派、クルド人の三つどもえの戦いに近隣諸国の思惑が重なって、しばらく混乱が止むことはないでしょうけど。

イラクが復活して困る国はたくさんあるんじゃないでしょうか。原油埋蔵量多いし (←産油国)、サッカー強いし (←日本)。

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2008年10月24日 (金)

サウジでテロ容疑者991人起訴

サウジアラビアのナイフ内務大臣は21日、国内で過去5年間に起きたテロ事件に関連し、イスラム過激派の戦闘員991人を起訴したとする声明を発表しました。いずれも国際テロ組織アルカイダを信奉もしくは分派とのつながりがあるとしています。彼らによって2003年5月以降、30件以上のテロ事件および160件に上る未遂事件がおこり、治安当局者74人と民間人90人が死亡、さらに治安当局者657人と民間人439人が負傷したとされています。起訴された991人の国籍などは不明。公判の開始時期も明らかにはなっていません。

国際人権擁護団体によれば、この5年間に正式な捜査手続きがふまれなかった者を含め、3000人がテロ容疑で逮捕されたそうです。昨年11月にはそのうち1500人が思想矯正プログラムを受けた後解放されましたが、この1年間でさらに逮捕者が続出しているとも言われています。

テロリストを捕まえてくれるのはとてもありがたい話ですが、無実の者を強制的に逮捕したりすると、それを恨みに思って逆にそこから原理主義者に転向してしまうなんてこともあり得ますから、捜査はできるだけ慎重にやってもらたいものです。それにしてもいざ裁判が始まったら、抗議の意味でテロの危険性が一気に高まりそうです。イラクで戦っていた義勇兵もぞくぞく帰還しているという話もあるし。

こういう国で生活している以上、テロの可能性については毎日気持ちのどこかにひっかかっているわけですが、こういうニュースを聞くと、また少し憂鬱が広がります。嘆息…。

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2008年10月23日 (木)

見た目も大事

食事は目で楽しむ。日本人はそんなことを自然に覚えてしまうのではないでしょうか。先日、訳あってあるコンパウンドのレストランでファストフードの食べ比べをしました。クラブサンドイッチ、グリルドハム&チーズサンドイッチ、BBQサンドイッチ、ソーセージホットドッグの4品。しかしテーブルに並べられたお皿を見渡して、思わず絶句してしまいました。いくらなんでもこの色合いは…。普段たいしたものはたべていませんが、さすがにこのラインナップにはゲンナリでした。

実際に食べてみると、味はそんなに悪くないんですけどね (こってりだけど)。パセリでも載っていたら全然違うのに。残念。

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マグロで勝負

地元ネタです。県外から観光客も訪れる 「清水魚市場・河岸の市」。数ある食堂の中でも、常に行列ができその人気ぶりを見せつけているのが 「おがわ」 です。いろいろ名物メニューはありますが、「しみずみなと刺身定食」 のマグロのボリュームといったら、一瞬我が目を疑うこと間違いなしです。刺身にかぶりつくなんて、なかなか経験できないですよ。というか、そのでかい一切れを5枚くらいに切ってくれたらもっとおいしいような気が…。

いやいや、これも店主の心意気ということで。

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2008年10月22日 (水)

いただきました!

その昔、静岡の高校を卒業して東京に進学して初めて、「あぁ、これは方言 (あるいは静岡特有の表現) だったんだ」 と気付いた言葉はたくさんありますが、なんとつい最近まで知らなかった驚愕の真実が。

*食事の前に 「いただきます!」

*食事の後に 「いただきました!!」

……これって、どうやら全国共通ではないようですね。本当?、ホントのホント!?。爆笑するくらいおかしいの??? (;_;)

しかも、今は地元の小学校 (の給食) でもこのようには言わないとのこと (→ごちそうさまでした)。なんかねぇ、悲しいですねぇ、自分の生い立ちを否定されたみたいで。

ま、一応気をつけますけど、今後は。なんだかなぁ、納得いかないなぁ。

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2008年10月21日 (火)

イギリス政府、UFOファイルを公開

世界のUFOファンに嬉しいニュースです。これまでイギリス国防省が調査し、そして隠蔽してきた様々なUFO事件のファイルが、イギリスのウェブサイト 「The National Archives」 で順次公開されるようになったのです。現在ウェブサイトには1986年から1992年までに調査した19件の報告書が公開されています (→ウェブサイトはこちら)。最終的には200件の報告書が、今後4年間に渡って公開されていくそうです。

今公開されているファイルの中には、1991年にアリタリア機がケント上空でUFOとニアミスした事件や、米軍機パイロットが謎の飛行物体に対して撃墜命令を受けたケースなどが含まれているそうです。他にもミステリーサークルや第三種接近遭遇など、これでもかというくらい濃い内容が詰まっているようです。通信環境の悪いサウジですが、毎日少しずつダウンロードしたいと思います (ひとつのファイルが大きい…)。

この広い宇宙で、地球以外に知的生命体がいないと言い切る根拠はありません。いやぁ、ロマンを感じるなぁ。(宇宙人が友好的だと考えるのは幻想?)

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2008年10月20日 (月)

憲法のない国

日本を含む大多数の国が持つ 「成文憲法」 を持たない国は、実はいくつもあります。代表的なところではイギリス。イギリスでは、中世に作られたマグナカルタや名誉革命の時に作られた権利の章典などの歴史的な文書、重要とされている裁判の判例法、政治的な重要慣習、そして重要な法律などを合わせて憲法とみなすため、「不文憲法」 と呼ばれます。その性格から改正手続きがしやすい 「軟性憲法」 とも言われますが、「国王の存在」 と 「議会主義」 の二大原則は不文律として変更することはできないとされています。

サウジアラビアは1932年の建国から60年を経て、ようやく 「統治基本法」 を制定しました。いくつか気になったところを抜粋してみます。

第1条
サウジアラビア王国は、主権を持つアラブ・イスラム国家であり、その宗教はイスラム、その憲法はコーランおよびスンナである。(注:スンナとは預言者ムハンマドの言行、または社会的慣行)

あらためてコーランが憲法であると規定しているわけですが、なにしろ1400年以上前の文書 (というか預言者が神から授かった言葉) ですから、現代社会に適合させるのはなかなか難しいんじゃないかなと、他人事ながら心配になります。それにしても、王様であっても宗教的見地には逆らえないという意味では、よくぞこの基本法を承認したと王様に拍手です。ま、結果として国民は窮屈な生活ですけど。イスラムの下では王様も庶民も平等なんですね。これぞイスラム。

第5条
サウジアラビア王国の政体は君主制である。王国の統治は、建国の父アブドゥルアズィーズ・アルサウードの息子および男の孫にゆだねられる。その中の最もふさわしい者がコーランとスンナに従って統治者となる。

ここでサウド王家の絶対的な支配を定義しているわけですが、後継者選びについてはなんとも曖昧です。今のところまだ初代国王の息子たちが王位継承を行っていますが (国を平定する時に敵対部族からどんどんお嫁さんをもらったのでとにかく子だくさん)、いずれも高齢になっています。いつかは孫たちの世代にバトンタッチしなければならないのですが、そのときに一悶着ありそうですね。

第13条
教育は、イスラムの信仰を若者に植え付けることと、知識と技術を習得させ、祖国を愛し歴史を誇りに思う、社会に有益な人間を作りだすことを目標とする。

うーん、教育の基本は宗教ですか…。科学と宗教って水と油みたいな気もしますけど。それに、宗教的に真面目なのと、勤勉・勤労なのは果たして両立するのかな?。あんまり見たことがないような気が…。

第26条
サウジアラビア王国は、イスラム法に則って人権を保護する。

というかそもそもイスラムが (特に女性の) 人権をちょっとアレしてるというか…。いや、やっぱりよその国が乱れすぎてるんです、ハイ。

第39条
情報、出版ならびに言論活動は王国の制度に準拠し、妥当な表現で実施され、国民の文化発展と統一促進に寄与しなくてはならない。煽動、分裂を導くもの、国家安全保障と広報活動に危害を加えるもの、個人の人権、尊厳を傷付けるものは全て禁止される。

つまるところ、それほど言論の自由はない、と。

第41条
サウジアラビア王国に居住する者は、その法令を遵守し、サウジ社会の価値観と伝統ならびに国民感情を尊重しなければならない。

外国人も、従いなさいと。

第43条
国王ならびに皇太子のマジュリス(座して行う会合)は国民および訴え事のある人々に開放されており、すべての人に陳情する権利がある。

素晴らしい制度です。対話を重視するのはサウジアラビア人の一番いいところだと思います。

以上、サウジアラビアの統治基本法でした。

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2008年10月19日 (日)

神を訴えた男

■「神」を相手取った州議員の訴えを却下
米ネブラスカ州ダグラス郡地裁は14日、同州のアーニー・チェンバース州上院議員が昨年起こしていた、「神」 を相手取った訴訟について、被告の住所が明記されておらず、審理を行えないとして、訴えそのものを却下した。

チェンバース議員は昨年、金持ちや貧乏人でも、誰でも裁判を起こせることを知らしめたいと考え、「神」 そのものを恒久的に否定するよう求める訴えを起こした。理由として 「神」 が、自分を含めたオマハの住民に対し、暴力的な恐怖を与え、「広い範囲で死や破壊、地球上の数千万人の人々にテロ被害をもたらした」 などとしていた。

しかし、マーロン・ポーク裁判長は、裁判を進めるためには原告側が被告側と連絡を取る必要があると州法で定められているが、この訴えには被告「神」の住所が記されていないと指摘。裁判はできないと判断して訴えを却下した。

しかし、チェンバース議員は15日、「法廷は神の存在を認識しており、神の全知全能を理解しているということになる。神がすべてのことを知っているのであれば、神はこの訴えに気付いている」 と反論している。

チェンバース議員には、控訴するかどうかを検討できる30日間の猶予が与えられたが、実際に訴えるかどうかは決めていないという。

同議員は法学部卒業だが、弁護士試験を受けたことはない。今回の訴訟で、法律の穴を見つけたと思うと話している。[CNN.co.jp 2008.10.16]

………だそうです。アメリカの裁判所では神に宣誓させているくらいですから、やはりその存在を否定するわけにはいかないんでしょう。それにしたって、連絡先がわからないから裁判ができないという言い訳もすごいですね。アメリカって世界でもっとも進んだ国のようでいて、実は超がつくほど保守的な部分がありますね。ダーウィンの進化論を学校で教えてはいけない州もあるそうですから。

でも、宗教があるばっかりに、お互いに譲れない 「絶対的なもの」 ができてしまって、たびたび争いのもとになったことは事実。この議員もそれなりにいいポイントをついているなと思います。ただ、彼が敵視しているのがキリストやブッダではなくアッラーなのかもしれないと考えるのは、ちょっとひねくれすぎでしょうか。

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2008年10月18日 (土)

ラーニア王妃 (ヨルダン)

ヨルダンのアブドゥッラー国王の妃であるラーニア王妃は、1970年8月31日、クウェートでパレスチナ人医師の家に生まれました。エジプトのカイロ・アメリカン大学で経済学を学び、湾岸戦争後にヨルダンに移住しました。アンマンのシティバンクでキャリアウーマンとして働いている時、知人のパーティーで出会ったアブドゥッラー皇太子に見初められ、わずか6ヶ月で結婚したそうです。

ラーニア王妃の特徴は、なんといってもその女優ばりの美貌でしょう。なんでも着こなすセンスの良いファッション、知性を感じさせる凜とした表情には、なるべくして王妃になったというカリスマ性すら漂っています。もちろん、ヨルダンは複雑なお国柄ゆえ、パレスチナ系の妃をさがしていたということもあったかもしれません。でも、アブドゥッラーでなくても惚れるよなぁ、というのが全ヨルダン国民の一致した気持ちでしょう。

1999年、フセインの崩御によりアブドゥッラーは国王に即位、ラーニアも29才で王妃になりました。ラーニア王妃は良き妻であり、また4人の子の良き母、そしてヨルダン随一の慈善活動家でもあります。女性と子どもの地位向上のため日夜精力的に活動を続ける美貌の王妃に、ヨルダン人は理想の女性像を見いだしているようです。中には故ダイアナ妃とイメージを重ねる人も。本当に、パーフェクトな人っているんですね。(王妃の写真ギャラリーはこちら)

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2008年10月17日 (金)

アラビアのロマンス (←駄洒落)

20世紀初頭、オマーンと日本で海を越えたロマンスが生まれました。タイムールは父王の死後20年ほど国政を執ってきましたが、1931年、イギリスの傀儡であることに嫌気がさし王 (スルタン/首長) の位を息子サイードに譲ると、カラチに居をかまえながら世界を旅する気ままな人生を始めました。

1935年に初めて日本を訪れましたが、翌年6月、神戸のダンスホールで見初めた日本人女性、大山清子と結婚、1937年には娘のブサイナをもうけました。しかし3年後に清子が病死したため、タイムールは幼いブサイナを連れインドに渡ります。大戦後タイムールが亡くなると、ブサイナはオマーン首長家に引き取られ、以来マスカットで暮らすようになりました。

ブサイナ姫は、日本語はまったく話せませんでしたが、日本人の血を引くという出生の秘密は国民に対してひた隠しにされました。異母兄のサイード王によって離宮で長く幽閉状態にありましたが、その後、王子のカブースがクーデターを起こし実権を握って以降、ようやく自由の身になったそうです。

数年後、ブサイナ姫はわずかなお供を連れお忍びで来日し、兵庫県にある母清子の墓参りを果たしました。墓前に花を捧げた彼女は、人目もはばからずに泣き伏したといいます。記憶にはほとんどないであろう、しかし半分は自分の祖国である出生の地を踏んで、ブサイナ姫の胸中に去来したものはいかばかりだったでしょうか。

あの時代にあって 「亜刺比亜オマーンの豪族千万長者」 と結婚した大山清子。その娘にしてただひとり日本人の血が流れるアラビアのプリンセス、ブサイナ。やはり女性は強いなぁ、としみじみ。ちなみに、ブサイナという響きが日本人にはちょっとアレですが、アラビア語の意味は子猫 (Kitty) です。キティーちゃんは中東ではブサイナと呼ばれているのかな? (←未確認)

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2008年10月16日 (木)

ベドウィンの歯ブラシ

毎日の生活におなじみの歯ブラシ。世界各地にその土地特有の歯ブラシがあったりしますが、サウジアラビアでは 「ミスワーク (Miswak)」 が昔から用いられてきました。これはサウジアラビア、スーダン、エジプト南部など乾燥地域に生える特殊な木 (Arak Tree/Salvadora Persica) の根っこで、茶色い表皮をむいて少し歯で噛むと簡単にほぐれ、いかにもブラシといった見た目になります。口に入れるとハッカのようなややピリッとくる風味があって、なかなかオツな味がします。

ミスワークについてはこれまでに世界各地で研究が行われ、実際に虫歯予防や歯垢を落とす薬効成分が含まれていることがわかっています。WHOが虫歯予防にミスワークの使用を奨励していたり (1986年、2000年)、サウジアラビアでも先月キングサウド大学の研究グループが調査結果の発表を行うなど、近年ますますその価値が再評価されています。なんでもミスワークには19の薬効成分があり、歯ブラシに歯磨き粉をつけて使用するのと遜色ない効果が得られるのだとか。歯ブラシと違って奥まで届きやすい形状なのも好ポイント。

写真のミスワークはヨルダン滞在中に買ったもので、値段は250フィルス (40円) でした。サウジアラビアではミスワークをくわえながら出歩く人も多いのですが、アンマン市内ではほとんど見かけませんでした。このようなベドウィンの伝統文化もアラビア半島の周辺国ではすたれつつあるのかなと感じたものです。確かに、日本でも爪楊枝をくわえながら歩いているおじさんの姿はあまり格好の良いものではありませんし。

ミスワークは直径5mm~15mmくらい、長さ15cm前後にカットされて売られています。太さはお好みのものを。ミスワークは歯をゴシゴシこすったり、単にパクッとくわえていたり、まさに爪楊枝感覚で使われます。1日使ったら、ブラシ部分を一晩水につけておけば、翌日はまた爽やかな使い心地が復活しているはずです。中にはローズウォーターにつけると良いという人もいます。2~3日使えばさすがにボロボロになってくるので、ナイフで削って新しい部分を出しますが、柔らかいので簡単に削れます。

ミスワークの効能は他にも口臭予防、消化を助ける、喉の調子を整える、頭痛を和らげる、記憶力を高めるなどなど、いいことずくめのようです。

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2008年10月15日 (水)

エチオピアの貧困と教育

エチオピアで暮らした数年間、日常生活のあらゆるシーンで貧困の影を感じない日はありませんでしたが、中でも深く考えさせられたのは地方州で出会った子どもたちです。義務教育もそこそこに学校を離脱する (させられる) 子どもたちの多さには驚かされました。

エチオピアの子どもは、小学校に上がる年齢になればもう立派な労働力として水汲みや牛追いなどにかり出されます。「家のことを手伝って偉いね!」 なんてレベルではまったくなくて、重い水瓶を背負ったり牛追いのムチを手にして長時間歩き続ける姿には、子どもらしい笑顔など微塵もなく、さながら重い十字架を背負った苦悩を感じました。

子どもの小さな身体にはきつすぎる家事を手伝い、その上でさらに何キロも歩いて学校に通えというのはあまりにも酷な話です。学校といっても薄暗い教室にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、教員が足りず満足な教材もない状態では、学ぶ喜びなど望むべくもありません。親の経済的な理由以上に、学校そのものに興味をなくし自らドロップアウトする子どもが多いという話もうなずけます。

3枚目の写真は、エチオピア北部のゴンダール近郊にあるデゴマ村で立ち寄った学校の教室です。小学生にまじって、後ろの方に青年たちが10人くらいいます。これは小学校を卒業できなかった人たちに地元の教会やNGOが学費を出してあげて、もう一度学校に通わせているものです。これによって、読み書きと計算、そして何より小学校卒業という学歴を手にすることができるわけです。

この写真の青年たちはみんな男性ですが、やはり女子の再教育になると、家族の反対などがあってもっとずっとハードルが高いようです。学校にも行ってなくて年が20才くらいだったら、この地方の女性ならもうとっくに結婚して子どもを3~4人生んでいる頃です。確かに今さら小学校というのは難しいかもしれません。

せめて本やテレビ・ラジオなどの情報に触れる機会があれば文字の独習などもできるでしょうが、エチオピアの多くの村落地域ではそんな金銭的余裕はなく、そもそも村に本屋もなければ電気も来ていないところがほとんどです。

子どもは国の宝です。そして国の未来をつくる子どもたちの 「仕事」 は勉強です。そのためにはまずもっともっと学校を建てて、たくさんの教員を確保して、カリキュラムと教材を充実させて、できれば給食もつけて、その上で古い因習にとらわれた親たちに教育の大切さを説いて、さらに上の学校を目指す動機付けをする等々、とことんお金のないエチオピアにとっては最初から最後まで課題だらけですが、なんとかやり抜いてほしいものです。

(今日はブログアクションデーだそうで、貧困というテーマに沿って書いてみました)

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2008年10月14日 (火)

ヤギのビューティーコンテスト

以前ドバイで行われたラクダのビューティーコンテストについて書きましたが、ここサウジアラビアではヤギのコンテストが行われています。ヤギはサウジアラビア人にとってラクダ、鷹、競走馬とともに愛玩動物 (および実際に益をもたらす動物) として大変人気があります。

今年6月にリヤドで行われたコンテストでは、ダマシーンゴート (Damascene Goat/ダマスカスヤギ) のカフル (Qahr) がビューティークイーンの栄冠を手にしました (もちろんメスです)。ちなみに鳩の世界でダマシーンといえば、銀色の羽毛をもつ観賞用の鳩のことだそうです。

クイーンの条件はいろいろあります。毛色は問わないようですが、全体のバランスがいいこと、そして決め手は頭の大きさと目の白さです。鼻、口、耳も張り出したり引っ込んでいたりと、外国人が見ればなんとも奇異な様相ですが、ペルシャ猫やパグのように、醜ければ醜いほどいいのだそうです (醜いとは言いつつもバランスが大事ですが)。

また、ダマシーンは希少種であり、その点もカフルはポイントが高かったそうです。シリアの首都ダマスカスはヤギの繁殖が盛んで、数多くのブリーダーが存在します。ダマシーン (アレッポ、ハレプ、バラディー、シャーミー) はもともとは搾乳用に創出された種類ですが、今では観賞用のニーズが高くなったそうです。ダマシーンはヌビアンタイプで被毛は赤か茶色、まれに灰色かまだら。角はあるものもないものもいます。

ヤギはもちろん家畜ですが、頭が良くフレンドリーで、特にドワーフ種 (小型種) はペットとして広く認知されています。時間をかければ犬のようにしつけをすることも可能なのだとか。ただし、家の中で飼うものではありませんし、ヤギを散歩に連れ出しているサウジ人も見たことはありません。せいぜい砂漠のハイキングに一緒に連れて行く程度でしょう。

ヤギコンテストは他にもいくつかカテゴリーがあり、会場では競りも行われたそうです。最高級のヤギには一体いくらの値段がついたんでしょうね。鷹には50万リヤル (1500万円) なんていう値段がつくこともあるそうですが。

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2008年10月13日 (月)

バラク・オサマ

■民主党候補は「バラク・オサマ」氏に、不在者投票用紙で誤植
今年の米大統領選でニューヨーク州レンセラー郡の一部の有権者に送付された不在者投票用紙に、民主党候補のバラク・オバマ上院議員の名前が「バラク・オサマ」氏と印刷されるミスがあったことが分かった。AP通信が10日報じた。 多数回、刷り直した中で起きた誤植だったらしい。

「オサマ」は、国際テロ組織アルカイダの最高指導者で、2001年9月の米同時多発テロの首謀者であるオサマ・ビンラディン容疑者のオサマと同じスペルとなっていた。同郡の選挙管理委員会は発送の際にこの間違いに気付き、「バラク・オサマ」と書かれた残りの投票用紙を廃棄。ミスがあった用紙を既に受け取っていた300人には正しい用紙を送り直した。

オバマ氏陣営の報道担当は今回の騒動について、「間違いが直されて喜ばしい。二度起きないと思う」と述べている。[CNN.co.jp 2008.10.11]

………だそうです。何か悪意を感じるなぁ。

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邪視 (アイン)

中東やヨーロッパ地域で広く人々に信じられている邪視 (Evil Eye)。先日、サウジアラビア現地紙にこれの関連記事が載りました。どうやらラマダン中にエジプトの衛星テレビが邪視に関する番組を放送したようで、サウジ人も気にする人はいつになく気にしている様子です。日本でお盆の頃やる心霊番組もそうですが、きっとそれなりの視聴率を稼いだんでしょう。

邪視はアラビア語で 「アイン」 と言います (「目」の意味)。邪視の効果が発現するパターンはいろいろありますが、この新聞記事では人の妬み・ジェラシーが他者に及ぼす影響について論及していました。

その昔、預言者ムハンマドも邪視の影響はあり得ると述べたそうです。そのため、他者 (の持ち物) を褒める時は 「マーシャーアッラー (神が望んだ結果だ)」 と言うのが決まり文句になっています。直接的に褒めるとその人に災いが起こったり、その物が壊れたりすると信じている人は決して少なくありません。

邪視を防ぐための方法として、お香を焚く、邪視のシンボルを飾る、ニンニクの皮を焼くなど各地に様々な民間信仰がありますが (「ファーティマの手」 もそう)、イスラムではコーランの一節を暗誦するのが良いとされています。それに加え、日頃の礼拝と寛大さが何より大切なのだそうです。

突然理由もなく悪いことが起こって、行き場のない怒りや不安感にさいなまれた時、自分自身を納得させるという意味で邪視信仰を持ち出すのは、そう悪いことではないかもしれません。ただ、すべての事象の裏に邪視がある、と考えるのはいささか行き過ぎです。以下、新聞のインタビューを引用します。

①ある母親の場合
息子がジェッダからカナダに留学する際、愛車のポルシェを持って行った。日頃から自分たちが金持ちだと妬まれないよう気にしていた母親は、息子の車の中にお守りとしてひとつまみのブラックシードを置いた。ある日、カナダで息子がポルシェで交通事故を起こした。その直前、息子は車の掃除をして、ブラックシードを捨てていたのだ。それによって周囲の妬み (邪視) を防ぎきれなかったのだと母親は信じている。

②マハ (28才女性) の場合
ある時、マハは昔からの友達グループにひとりの新しい女友達を加えた。ある家にみんなで集まった時、彼女はマハのサングラスを見て良いデザインだと褒めた。しばらくして、マハはソファーの上に置いてあったサングラスに気がつかず勢いよく腰掛けてしまい、サングラスは壊れてしまった。マハが初産を終えた後、彼女がお見舞いにやってきた。赤ん坊にたくさん母乳を飲ませるマハの姿を見て、彼女はうらやましいと言った。数日して、マハの胸には不可解な湿疹が広がった。別の日にみんなである家に集まった時、彼女は部屋のカーペットがとても素敵だと言った。水タバコを楽しんでいると、炭火が落ちカーペットに黒い焦げ跡がついてしまった。その跡はまるで目のようだった。この瞬間、マハたちは二度と彼女に連絡を取らないことを決めた。

というわけで、これらのケースは決して特殊なものではなく、多かれ少なかれサウジ人の心の中には邪視を恐れる気持ちがあるということです。ただ、なんでも邪視だと言っていつも誰かのせいにしていると、そのうち誰も友達がいなくなってしまうかもしれませんね。

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2008年10月12日 (日)

ヘビ

去年、母屋の横の古い家を取り壊してガレージハウスを建てました。家を壊してしばらくたったある日、2mくらいのヘビが近くの木にからまり、更地になった場所をじっと見つめているのに気がつきました。ヘビは木の上にとどまり、結局丸2日間更地を眺めていました。古い家の守り神だったのかな?。幸運もヘビとともに去ってしまった?。新しい家はRCなのでヘビが住み着く余地はないしなぁ。そういえばヨルダンのペット屋で白いヘビが売られていて、買おうかどうか本気で悩んだことがありました。ヘビ好きかも。

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2008年10月11日 (土)

したたかなサウジ女性

イスラム教のミスヤール婚についてはこれまでにも何度か書きました。ミスヤール婚の最大の意義は、婚期を逃してしまった女性たちに結婚生活の喜びを与えるチャンスを増やすことにあります。一夫多妻が認められているサウジアラビアですが、伝統的なスタイルの結婚を行う場合、高額な結納金品を男性から女性に贈らなければならず、庶民にとっては妻ひとり娶るのもなかなか大変なのが実情です。また、子どもはできるだけたくさんほしいと望む社会的風潮がありますから、妻は若ければ若いほどいいというのが男性側の本音です。なので、女性が一度婚期を逃してしまうと、年を追うごとにもらい手を見つけることが難しくなっていきます。

ミスヤール婚は結納金もかなり控えめで、妻には夫と同居する権利もなく夫は好きな時に妻の家に通えばよいのですから、男性側の負担はかなり軽く、確かに結婚の敷居は低いと言えます。ただ、ミスヤール婚による第一夫人という例はあまりなく、ほとんどは第二夫人かそれ以降になります。伝統的な結婚の場合、二人目の妻を娶る場合は第一夫人の許可が必要で、かつ第一夫人並みの待遇を保証しなければなりませんが、ミスヤール婚については、夫が第一夫人に内緒で結婚することもしばしばだそうです。そもそも自由恋愛のないサウジアラビアですが、特にミスヤール婚は夫婦間に愛情が育つ要因が希薄で、結果、ミスヤール婚の離婚率はとても高いと言われています。

サウジ女性に新たな権利を与えているような、むしろ女性蔑視を推し進めているような、なんとも微妙なミスヤール婚ですが、最近では逆にこの制度を有効活用しているしたたかな女性も出てきているそうです。スィハーム (ニックネーム/アラビア語で「矢」の意味) もそんな女性のひとりで、これまでに1度の伝統的結婚 (その後夫の暴力が原因で離婚)、5度のミスヤール婚をしてきました。スィハームに言わせれば、ある程度裕福で、恐妻家の男性が彼女のターゲット (カモ) です。ミスヤール婚を希望している男性の情報が入ると、まずその点をよく調べ、結納金については3万リヤル (90万円) 要求するそうです。決して少なくない金額ですが、伝統的結婚に比べればずいぶん少額です。

これまでミスヤール婚で結婚した彼女の夫たちはいずれも、彼女との同居を望みませんでした。彼女は結婚に先立ち、結納金以外には生活費など一切不要という約束を交わしましたが、週に1、2回通ってくる夫に対して、彼女はたびたび5000~7000リヤル (15~21万円) のお金を要求しました。お金を払わない時は家に上げなかったそうです。ミスヤール婚では、女性は男性に対して何ひとつ有利なことはないと考えられていますが、スィハームはそんな男女の立場を逆転してみせました。夫の不満がつのり、そのミスヤール婚がそろそろ潮時だと判断すると、今度は第一夫人に訴えるとほのめかし、有利な条件で離婚することができたそうです。

そうして、離婚後4ヶ月と10日の再婚禁止期間をおいて、次なるターゲットへのアプローチを繰り返してきました。男性にもどこか後ろめたい部分があったのでしょう。これまでミスヤール婚を正式に役所に届けようと言う夫はいなかったそうです。つまり、公式には彼女の結婚経験は1度だけであり、もちろん、新たな結婚相手にも過去のミスヤール婚のことは一切話しません。だからこそこの 「ビジネス」 が続けられるわけです。もし誰かひとりでも、ミスヤール婚ではあっても彼女に優しく愛情をもって接していれば、彼女もこんな生活を続けることはなかったかもしれません。

スィハームがなぜこのようなビジネスを始めたのか。それは、彼女と同じ境遇の女性 (夫の暴力に耐えかね離婚した女性) に出会い、ミスヤール婚を重ねて生きていくノウハウを教わったからです。サウジアラビア国内には、彼女のような女性がまだまだいるそうです。普通とは言い難い人生ですが、誰も彼女たちを責めることはできないように思います。いつか彼女たちにも、平穏で安定した生活が訪れることを願ってやみません。

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