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2008年10月28日 (火)

ユーロファイター

昨年、サウジアラビア政府とイギリスBAE社との間で結ばれた、ユーロファイター・タイフーン戦闘機72機の購入契約 (既存戦闘機の近代化改修費、パイロット訓練、整備士訓練などを含む/総額200億ポンド)。その後、売買契約にあたり贈収賄があったのではないかという疑惑が持ち上がりましたが、いつの間にかその報道も聞かなくなりました。

ユーロファイターはもともとイギリス、イタリア、スペイン、ドイツの4ヶ国が共同開発したものですが、一部にアメリカの重要技術が使われているということで、サウジアラビアへの輸出が許されるかどうか、これまで数ヶ月に渡りアメリカ議会で審議されていました。そしてこのほど、ようやくアメリカ議会の承認が得られる見込みとなり、機体引き渡しのゴーサインが灯されました。

BAE社は過去にサウジアラビア政府と交わした武器売買契約 「ヤマーマ (小鳩)」 でも贈収賄の疑惑がかけられていましたから、なんともお騒がせな会社です。ちなみに今回の72機の戦闘機購入契約は 「プロジェクト・サラーム (平和計画)」 と呼ばれています。人を殺戮する武器の売買に平和とか鳩とかつけないでほしいですね。逆に当事者もある意味後ろめたいんでしょうか。

72機のうち、まず24機がイギリスにあるBAE社の工場で組み立てられ輸出されますが、残りの機体については、サウジアラビア国内で現地生産 (組み立て) する予定だそうです。そのためすでに5000人のスタッフが雇用されているそうですが、その中にはサウジ人もいるんでしょうか。できれば全部イギリス人、またはフィリピン人あたりに組み立ててもらった方が、安心できるかもしれません。

実はヤマーマの巨額贈収賄疑惑に関するイギリス当局の捜査打ち切り (2006年末) については、裏ですさまじい圧力がかかったという噂があります。Wikipedia にも興味深い記事が載っていますが、あんまり触れない方がよさそうですね。

この関係かどうかわかりませんが、サウジアラビアで外国人 (欧米人) を狙ったテロのリスクが著しく高まっているという情報が飛び込んできました。数年前にリヤドで起きた外国人住居での自爆テロも、BAE社員グループが狙われたということですから、なんとも不気味なタイミングです。

もっとも、あのテロ以降、イギリス政府はリヤド郊外に広い敷地を確保し、イギリス人はそこにまとめて住むようになったそうですから、テロリストのみなさんもその辺りは事前にちゃんと確認してほしいものです。無差別だけはご勘弁。

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