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2008年10月15日 (水)

エチオピアの貧困と教育

エチオピアで暮らした数年間、日常生活のあらゆるシーンで貧困の影を感じない日はありませんでしたが、中でも深く考えさせられたのは地方州で出会った子どもたちです。義務教育もそこそこに学校を離脱する (させられる) 子どもたちの多さには驚かされました。

エチオピアの子どもは、小学校に上がる年齢になればもう立派な労働力として水汲みや牛追いなどにかり出されます。「家のことを手伝って偉いね!」 なんてレベルではまったくなくて、重い水瓶を背負ったり牛追いのムチを手にして長時間歩き続ける姿には、子どもらしい笑顔など微塵もなく、さながら重い十字架を背負った苦悩を感じました。

子どもの小さな身体にはきつすぎる家事を手伝い、その上でさらに何キロも歩いて学校に通えというのはあまりにも酷な話です。学校といっても薄暗い教室にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、教員が足りず満足な教材もない状態では、学ぶ喜びなど望むべくもありません。親の経済的な理由以上に、学校そのものに興味をなくし自らドロップアウトする子どもが多いという話もうなずけます。

3枚目の写真は、エチオピア北部のゴンダール近郊にあるデゴマ村で立ち寄った学校の教室です。小学生にまじって、後ろの方に青年たちが10人くらいいます。これは小学校を卒業できなかった人たちに地元の教会やNGOが学費を出してあげて、もう一度学校に通わせているものです。これによって、読み書きと計算、そして何より小学校卒業という学歴を手にすることができるわけです。

この写真の青年たちはみんな男性ですが、やはり女子の再教育になると、家族の反対などがあってもっとずっとハードルが高いようです。学校にも行ってなくて年が20才くらいだったら、この地方の女性ならもうとっくに結婚して子どもを3~4人生んでいる頃です。確かに今さら小学校というのは難しいかもしれません。

せめて本やテレビ・ラジオなどの情報に触れる機会があれば文字の独習などもできるでしょうが、エチオピアの多くの村落地域ではそんな金銭的余裕はなく、そもそも村に本屋もなければ電気も来ていないところがほとんどです。

子どもは国の宝です。そして国の未来をつくる子どもたちの 「仕事」 は勉強です。そのためにはまずもっともっと学校を建てて、たくさんの教員を確保して、カリキュラムと教材を充実させて、できれば給食もつけて、その上で古い因習にとらわれた親たちに教育の大切さを説いて、さらに上の学校を目指す動機付けをする等々、とことんお金のないエチオピアにとっては最初から最後まで課題だらけですが、なんとかやり抜いてほしいものです。

(今日はブログアクションデーだそうで、貧困というテーマに沿って書いてみました)

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