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2008年11月17日 (月)

サウジ人留学生奨学金アップ

今朝オフィスで机に座っていると、新聞を立ち読みしながらサウジ人スタッフが何やら不機嫌そうに 「チッ」 と舌打ちしつつ部屋に入ってきました。一体どうしたんだと声をかけると、どうやら国費留学生の奨学金が1.5倍に引き上げられたのことで、数年前に留学を終えた彼は、それが悔しくて仕方ないというわけです。

これは現在アメリカを訪れているアブドゥッラー国王が、サウジ人留学生を集めた激励会の席で発表したものです。理由としては、昨今の世界的物価高によって各国で生活が大変になっていること、生活そのものにわずらわされては勉学に励むことができないこと、留学生は一人一人がサウジアラビアの文化大使とも言うべき存在なのでそれにふさわしいふるまいをする責任を含めての金額アップだそうです。

サウジアラビアの国費留学生は、家族を一緒に連れて行く権利があります。当然、留学生本人と同等の渡航費用と生活費が支給されますが、留学生が女性の場合、旦那さんや親族の男性保護者も仕事を長期に休んで随伴家族として付いていくケースがほとんどだそうです。基本的には女性単独の留学は認められないようですし、ついでに男性の方も私立の学校に私費で通うパターンが多いそうです。

奨学金の額は国によって異なりますが、アメリカの場合は1人毎月1,875ドル。配偶者 (保護者) も同額。子どもはこれまで2人分まで支給されていましたが、今回4人分まで負担されることになりました。全部で4万人の留学生に対するこの緊急措置のため、20億リヤル (600億円) の追加予算が投入されます。家族持ちだとたちまち毎月50万円くらいの収入になりますね。これで学生なんだから、なんともうらやましい限りです。

教育にお金を惜しまないのは大変素晴らしいポリシーですが、国に戻って就職したら手取りが下がる人がほとんどでしょうね。みんなこのギャップを受け入れられるのかな。他人事ながらちょっと心配になります。

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