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2008年11月13日 (木)

ヒツジの船団

今年もハッジを前にして、サウジアラビア政府が150万頭のヒツジを緊急輸入すると発表しました。2008年は12月8日が犠牲祭 (Eid Al-Ad'ha/イードゥルアドハー) になります。この日、イスラム教徒は1頭の生きた動物を屠り、神に感謝を捧げます。3分の1は自分で取り、3分の1は隣人に、そして3分の1は貧しい人々に分け与えなさいという教えもあるそうです。神に生け贄を捧げることは旧約聖書にもあるように、中東地域では数千年にわたり続けられてきた神聖な宗教行事です。

中東諸国への最大のヒツジ輸出国はオーストラリアです。年間数百万頭を出荷しており、通常は精肉したものも多いのですが、ハッジ用となると生きたヒツジを大量に船に乗せて運んでいます。オーストラリアではこれを見て動物愛護団体がよくデモ行進をしていますが、中には写真のように抗議なのか宣伝なのかいまいちわからないようなアピールもあったりします (Live Export=生きたままの輸出)。

写真につられてペタなんとかというサイトを見てみましたが、アリシア・シルバーストーンの有名なベジタリアンの広告があって、「あぁ、この団体か」 と納得した次第。人々の注意を惹きつけることにかけては、なかなか長けた団体ですね。でも、犠牲祭はあくまで宗教行事だし、意味のない飽食とはまた違うわけですから、そこをあれこれ言うのはどうでしょうか。

もっとも、カインとアベルは片やヒツジ、方や農作物を神に捧げたのですから、本当は必ずしも生きた動物でなくてもいいのかもしれませんね。

蛇足: 映画 「天地創造」 ではカインが捧げ物の作物をけちったため怒りに触れたと描写されていますが、実は旧約聖書にはそこまでは書いてありません。ということはやっぱり神様も肉の方が好きなのかな?

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