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2008年12月 2日 (火)

王族の治療は命がけ

サウジアラビアのさるプリンセスを治療した際、痛み止めとしてモルヒネを使用した結果そのプリンセスが薬物中毒になってしまったことから罪を問われ、懲役14年と鞭打ち1500回を言い渡されたエジプト人医師がいます。鞭打ちは週に1度、70回ずつ打たれるそうです。

このニュースが世に出てからすでに1ヶ月以上たちます (鞭打ちも始まっています)。エジプト医師会や人権擁護団体がサウジアラビア政府に抗議を続けていますが、未だに解決をみていません。それどころか、メディアがサウジアラビアを非難するキャンペーンを行っていることに対して、逆にエジプト政府は 「メディアがそのようにするべきではない」 と極めて消極的な姿勢を示しています。

サウジアラビア国内で働くエジプト人は100万人以上。医療従事者も15万人に上ります。出稼ぎ労働者からの外貨送金がGNPの多くを占めるエジプトにとっては、サウジアラビアを含むアラビア湾岸産油国は大事なお得意様ということになります。怒らせては損だということなのでしょうか。しかも今回は王族がらみです。

プリンセスは乗馬の最中に馬の背中から落ち、背中 (腰) を痛めたのですが、アメリカでもこのエジプト人医師が行ったのと同じような治療が施されていたそうです。医師が独自に始めた治療ではないので、医師に罪がないことは明白であるとサポーターたちは主張しています。また、サウジアラビアでは公正な裁判が行われていないと憤りをつのらせています。

今回のケースが医療ミスによるものなのか、あるいは最善を尽くした結果なのか真相は闇の中ですが、それにしてもこんなに重く残酷な罰を科すようでは、この先サウジの王族を治療する医者が誰もいなくなってしまうのではないでしょうか。なんとか寛大な措置が下されることを祈ります。

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コメント

懲役14年、鞭打ち1500回って、あんまりひどすぎませんか?

イスラム国家故、戒律があるのはある意味仕方ないとしても、もうひとつの柱である寛容、慈悲の精神はどこへ行ってしまったのか。
遺憾です。

投稿: toto | 2008年12月 2日 (火) 17時57分

エジプトの新聞にも 「死刑より残酷」 と書いてありました。さすがにやりすぎではないかと…。

投稿: shukran | 2008年12月 3日 (水) 23時27分

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