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2009年1月11日 (日)

エジプト料理

リヤドのオルーバロードに古くからある Al-Feshawi (フィシャーウィー) というエジプシャン・レストランに行きました。このブログにもさんざんエジプトの嫌な思い出を書いている自分ですが、食べ物についてもエジプトにいた3年間で本当においしいと思ったエジプト料理はゲジラ・シェラトンの 「カバブギー」 で食べたハトのグリルと焼きたてのパンだけで、わざわざエジプト料理を食べようなんて今までは思いもしませんでした。

ただ、サウジの仕事も終わりが近づいてきた今日この頃、今度こそ中東生活は最後かもしれないと思うと、無性にアラブ料理が食べたくなりました。またそう考えると、アラブ料理の中でもエジプト料理って思いの外異彩を放っているかも、などと思えてくるから不思議です。そんなわけで、あらためてエジプト料理の定番を食べておこうと、昔から評判のお店だったフィシャーウィーに行くことに決めました。

①モロヘイヤ
日本でもポピュラーなモロヘイヤ。あえて肉なしを選びました。見た目はスープですが、メニューの上では前菜のくくりです。ニンニクの効いた香ばしい香りと独特のネバネバがおいしくて、食べてる側から元気が出そうなスープです。エジプトで食べると有名店でもたいてい砂がジャリッとしていましたが、ここのはまったく問題なし。最後のひとすくいまでおいしくいただきました。これが当たり前なんだなぁと今更ながらに思いましたけど。

②ハマーム・マハシ
ハマーム (ハト) の中にスパイスで味付けされた麦ご飯を詰めて蒸し焼きにした料理。中にご飯を詰める料理をマハシといって、ズッキーニに詰めたりいろいろなバリエーションがあります。ハトの赤身肉はシコシコした食感で噛めば噛むほどジワッと出てくる肉汁が殊の外おいしく、皮もパリパリでさすが評判のお店と納得の一品。見た目は大きいですが肉はほとんどついていないのでペロリと食べられました。ご飯の方もピリ辛のスパイスが効いていておいしかったです。エジプト以外で食べるエジプト料理はおいしいんですね。

③ターゲン・ファッタ・サーダ
ターゲンは深めの鉢に材料を入れて調理されそのまま出される、壺焼きというか鍋のような料理。エジプトではターゲン専門店やターゲンの屋台もあります。肉やシーフードをトマト、ジャガイモ、タマネギなどと煮込んだターゲンもあれば、オクラやナスなど野菜だけのターゲンもポピュラーです。今回は毛色の違うものが食べたくて、「あれ、これ何だっけ?」 という感じでファッタの肉なしのターゲンというのを注文しました。出てきたものはいわば丼飯で、どうやらファッタとは別ジャンルの食べ物なのですが、とりあえずそのシンプルすぎる見た目よりもずっとおいしかったので良しとしましょう。ファッタはご飯の下に酸っぱいパンを敷くのが決まりのようです。エジプトならアエーシというエジプト人が古来食べ続けている国民的なパン (まずい) を使いますが、さすがにサウジでは普通のホブズでした。

ということで、当然ながら一人には十分すぎる量だったのですが、注文した後エジプト人の店員と次のようなやりとりがありました。

「スープは?」
「いや、モロヘイヤ頼んだから」
「サラダは?」
「もう十分だと思うから」
「ハトは1匹だけ?」
「いや、だから、本当にもう十分です」
「飲み物は?」
「水を」
「フレッシュジュースは?」
「あの、水だけで…」

いわゆるエジプト人気質というのでしょうか。ホスピタリティーにあふれているのか、金をとってやろうというのか、あるいは一人前の分量がまったく把握できていないのか、まぁいろいろなんでしょうけど、思い返せばエジプトではよくこんなやりとりをしていました。エジプト以外だとむしろ頼み過ぎだから減らせば?と言われることの方が多いのですが、やっぱりエジプトはどこか特別ですねぇ。

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