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2009年2月の43件の記事

2009年2月28日 (土)

ダンマン魚市場

ダンマン市内にある魚市場を見てきました。なんだか興奮しますね、市場は。もう楽しくて仕方ありませんでした。1時間近く戻らなかったのでタクシー運転手が心配して電話をかけてきたくらいです。ここは肉と野菜の市場もつながっていて、本当はまだまだ見たかったのですが、時間がせまっていたので後ろ髪を引かれつつ市場を後にしました。

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2009年2月27日 (金)

バハレンに自由を求めて

サウジアラビアのアルコバール (Khobar) とバハレンをつなぐ海上道路、キングファハドコーズウェー (アラビア語:ジスル・マリク・ファハド)。中間地点に国境のチェックポイントがあり、それぞれの側に展望台が建てられています。そもそも建設費も全額サウジ持ちだそうですが、やはりというかなんというか、バハレンに行くサウジ人の方が圧倒的に多く、週末は国境チェックを抜けるのに数時間待ちになるそうです。いったい何をしに行くんでしょうねぇ…?

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ダンマン鉄道 補足

チケットはインターネットや電話予約もできるそうですが、今回は駅の窓口で購入しました。英語もOK。チケットには名前が記載されるのでIDカードの提示が必要になります。運行スケジュールと運賃表は以下の通り。やはりリハーブクラスがおすすめです (昨日の記事に写真あり)。というかリハーブ以外はやめておいた方が無難かも。

*ダンマン鉄道運行スケジュールと運賃表
(1リヤル=約25円)

チケット代で一目瞭然ですが、ファーストクラスはセカンドクラスとほとんど差がなく、ややシートの前後が広いかなというくらい。ほぼ満員の車内は、サウジ人のサイズがサイズなだけに、かなりぎゅうぎゅう詰めの印象でした。ただ、両クラスともシートは新幹線並みには良かったです。

リハーブクラスはとにかく広々。シートも革だし車内もクーラーが良く効いています (むしろ効き過ぎ)。テレビでずっと 「トムとジェリー」 が流れているのも暇つぶしになりました。駅の待合室もVIPルームで、そこでは無料の無線LANが使えます。アラビックコーヒーとおいしいデーツが振る舞われるのもポイント高し。

ダンマンからの帰路は食堂車にも行きましたが、ワゴンセールと同じサンドイッチしかありませんでした。ガッカリ。ハンバーガーは冷たいままだし。なお、帰りは日没の時間にあたりましたが、ほぼ太陽に向かって進行していたため、残念ながらきれいな夕日を見ることはできませんでした。

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2009年2月26日 (木)

ダンマン鉄道

サウジアラビアの首都リヤドと東部州のダンマンを結ぶ、その名もダンマン鉄道に乗りました。昔は治安上の問題でずっと乗るのが禁止されていたので、実は今回が初乗車です。選んだ席は1等車よりもさらにゆったりと快適に座れる「リハーブクラス」。小さなカバンを片手に、約5時間かけてダンマンに向かう小旅行に出発しました。

鉄道の旅は、独特の雰囲気に満ちています。列車がホームをゆっくりとすべるように発車したときの、わくわくするような、それでいてちょっと切なくなるような気持ちは、何にも代え難い趣があります。だからこそ、発車のベルは鳴ってほしかった。もうこれでお別れだよと非情に告げる悲しげなベルの音が聞きたかった。日差しがきつくてみんなカーテンを閉じていたので、動き出す瞬間を見逃してしまったじゃないですか。

時折聞こえる 「ファァァンンン…」 という警笛の音は情緒たっぷりでなかなか良かったのですが、なにしろ外の景色はひたすら土漠が続くばかり。ずっと窓の外を眺めていたら、途中からすっかり飽きてしまいました。先頭車両にあるリハーブクラスの半分は女性客で、男性は前、女性 (と家族) は後ろという風に分けられていました。本当は2両目以降の1等車と2等車も確認したかったのですが、この女性の群れを通過していくことに気後れしてしまって、結局最後まで自分の席でじっとしていました。

さすがに駅弁までは期待しなくても、何か少しでもダンマン鉄道ならではというものにお目にかかりたかったのですが、うーん、特に、何も…。こうしてまったく何のドラマもなく、最後まで淡々と走りきったダンマン鉄道4号でした。

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2009年2月25日 (水)

麻婆豆腐狂想曲

エチオピアで中国人コックが同胞のために作る庶民的かつ本格的な中華料理を味わったことと、去年から香港に行く機会が多かったので、酒も豚もないリヤドで中華料理などとても食べられないとは思っていましたが、このところ麻婆豆腐が食べたくなって、何軒かお店をまわってみました。

■1軒目: Peking
まるでダメ。肉は鶏、辛味は唐辛子がほんの少し。辛くもなければ旨くもない。豆腐はスカスカ。でも餃子 (というか焼売) は魚介系でおいしかったので、他の料理は少し期待できるかも。そもそもイギリス人コミュニティーのサイトで絶賛されていた店なので一番最初に行きましたが、料理の味でイギリス人の言うことを信用してはいけなかったでしょうか。

■2軒目: Nawader
2月21日の夕方に行ったら、シャッターが下りていてそこには 「サービスを維持できなくなりました。2月20日をもって廃業します」 という貼り紙が。この店、昔は一番おいしいと言う人もいて、1年前に麻婆豆腐を食べた時もエチオピアの味には及ばないもののなかなかおいしいと思ったので、この知らせはかなりショックでした。前の日に行っていれば良かった…。

■3軒目: Golden Dragon
ここの麻婆豆腐はおいしい、と人づてに聞いていたので、かなり期待して行きました。餃子も肉汁たっぷりで本格的。ワンタンスープもさりげなく美味。しかし肝心の主役は、どう見ても麻婆豆腐ではなさそうな料理でした (写真1)。「これ、麻婆豆腐?」 と店員に聞いてみたのですが、「イエス、ボス!」 と言われてしまいぐうの音も出ませんでした。味は、別物としてもちょっと…。というより自分は揚げ豆腐があまり好きではないことを再確認。

■4軒目: Riyadh Chinese
ここも1度行ったことがある店でした。餃子 (焼売) は魚介系で旨味も食べ応えも十分。スープヌードルは実は昨日書いたのがそうなんですが、見た目にくらべて味はとてもいいんです。麺はまさに手打ちうどん、エビもプリプリ。で、麻婆豆腐はというと、なんとここも揚げ豆腐。しかも鶏肉。前の店では絶対に間違って出されたと思っていたのですが、もしかして広い中国では揚げ豆腐の麻婆が主流なのかも、などと弱気になってしまいました。でも、いわゆる麻婆豆腐とは味が違いました。当然、満足感はありませんでした。

■5軒目: Golden Dragon 再び
前回のオーダーがどうにも納得できなくて、先日ここで麻婆豆腐を食べたという人にメールで写真を送って確認すると、やはりその人が食べたものとは違う料理とのこと。逆にある意味ホッとして、ならば再び麻婆豆腐を注文せねばなるまいと、鼻息も荒いまま店に駆けつけたわけです。

注文を取りに来たのは前回と同じ店員でした。麻婆豆腐と伝えると、次のような会話になりました。

「あぁ、この前のと同じですね」
「いや、あれはカントリースタイルの方だ、マーボースタイルをくれ」
「マーボーはあれですが」
「ノー、あれはカントリースタイル、自分が食べたいのはマーボースタイル」
「えぇと、豆腐がこれくらいの形で、フライになっていて…」
「フライじゃないやつ、マーボーはフライになってない」
「でもあれが…」
「とにかくこの前のとは違う方にして」
「じゃあ、チャイニーズスタイルですね」
「ん?」
「トウフ・チャイニーズスタイルですね」
「いや、マーボーなんだけど…、まぁいいや、それで」

メニューには豆腐料理はカントリースタイルとマーボースタイルのふたつしかありません。まさか 「第三の麻婆豆腐」 が出てくるのでは、と一抹の不安を覚えましたが、結果、ついに念願の麻婆豆腐をゲットすることができたのでした (写真2)。

「ボス、これがマーボーです」
「おぉ、パーフェクト、これだよ、欲しかったのは」
「ボス、今日は勉強になりました」
「OK、OK、ノープロブレム」
「前回はベリーバッド、でも今日はベリーグッドでしょう」
「そうだな、ありがとう」

パーフェクトもなにも2品しかないんだからそれくらい憶えていてよ、と思わないでもなかったのですが、まぁ、この若い店員もほめられて伸びそうなタイプだったし、最後はちゃんと食べられたんだから細かいことは気にしない、ということで。それよりいったい何人の人が違う麻婆豆腐を食べさせられたのかと、他人事ながらちょっと心配になってしまいました。

さて、味の方はというと、ま、ねばったわりには普通でした。山椒を使っているのはいいけれど、エチオピアのはもっとドッサリ山椒が入っていました。こう考えると、Nawader を逃したのが本当に痛い…。

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ニューシャ・タバコリアン

Newsha Tavakolian:イラン人フォトグラファー。2002年、16才の時にイランの通信社でキャリアをスタート。イラン、イラク、シリア、サウジアラビア、パキスタン、イエメンなどがこれまでのフィールド。彼女の写真はTime、Newsweek、Stern、New York Times Magazine、Le Figaro、National Geographicなどに掲載され、2006年にナショナルジオグラフィック協会賞を受賞するなど国際的な評価が高い。

*Official Site
*Polaris Images
*ナショナルジオグラフィック

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サウジアラビア人留学生

サウジアラビア高等教育省の発表によれば、現在海外の大学に留学しているサウジアラビア人は以下の通りです。

*留学生合計: 26,483人
*男子: 21,793人
*女子: 4,690人

*学士: 18,133人
*修士: 7,370人
*博士: 493人

*約25%: コンピューター・通信技術
*その他: 薬学、歯学、教育、言語、理工系

*国費留学生: 16,036人
*私費留学生: 10,447人

*留学先: 36大学
*エジプト: 5,241人 (1位)
*ヨルダン: 2,433人 (2位)

また、サウジアラビア国内の大学生数は以下の通りです。

*大学生合計: 390,331人
*留学生: 12,000人以上 (外国人学生)

*今年度入学生: 116,345人
*男子: 64,882人
*女子: 51,963人
*このうち留学生: 3,173人

*2007年度卒業生: 48,323人
*サウジ人: 46,214人
*留学生: 2,109人

*大学職員数: 21,072人 (2007年)
*このうち教員: 11,471人 (Faculty Member)
*サウジ人教員: 6,256人 (54.5%)
*外国人教員: 5,215人

*海外研修中のサウジ人教員: 552人
*国内研修中のサウジ人教員: 181人

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2009年2月24日 (火)

ソレハナイヨ

リヤドに10軒くらいある中華料理屋の中でもおいしいと評判の 「リヤドチャイニーズレストラン」。1年前に食べたスープヌードルがおいしかったなぁと思い出して、今日また久しぶりに行ってみました。わくわくしながら待つこと10分。しかしようやくテーブルに運ばれてきたものを見た瞬間、急速に食欲がなくなっていく自分がいました。

こういうのはガラスの器に盛ってはいけないと強く思いました。というか、上から見た写真ですらすでに残ぱ… (泣)

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カイロ、ゴミの町

だそうです。あいかわらず強烈…。

こちらに33枚

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2009年2月22日 (日)

寒さが恋しい

リヤドはすっかり暑くなってしまいました。その上2週間、砂っぽい日が続いています。まさにハムシーン (春先に50日間続く砂嵐) といった感じ。2年前のようなヒョウが降るなんてことはさすがにもうなさそうです (写真)。こんな大粒のヒョウが降ったらそれはそれで大変ですけどね。

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斬新なコピー

ヨルダンで売っていた人形2点。すでに原形をとどめていないような…。メイド・イン・チャイナ恐るべし。

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2009年2月21日 (土)

それぞれの正義

ある時ネットで話題になった絵です。イラク、あるいはパレスチナを思い出さずにはいられません。悲しいのは、登場人物の誰もが自分の正義を信じていることです。正義という名の憎しみは、絵の外にいる誰かによって操られています。しかし極限の状況では、疑問をはさむ余地すらありません。人が争いを止めることは不可能なんでしょうか。

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ヨルダンの婦人警官は……大きい?

ヨルダンのアブダッラー国王がサウジアラビアを訪問中です。それにちなんでヨルダンの婦人警官の写真を数枚。あれ、最後のは、なんだか違和感が…。頭が大きすぎる気がするんですけど…。何か入っているのかな?

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2009年2月20日 (金)

アラビアン・サルーキ

アラブ首長国連邦の新聞にサルーキのレポートが載っていました。犬は尻尾を振って誰にでもついていくのでアラブ人に嫌われている、相手に 「カルブ (犬)」 というのは最大級の罵倒表現だ、と昔教わりましたが、やはりサルーキは特別なようです。以下、新聞記事から抜粋。

*サルーキが描かれた最古のものは、紀元前5300-4300年の北イラク、ハラフ時代の焼き物である。

*サルーキは紀元前7000年頃、人間が猟犬として飼い慣らした最初の犬種であると言われている。

*アラブ首長国連邦には800頭のアラビアン・サルーキ純血種がいる。

*サルーキは最高時速77kmで走ることができる。

*サルーキはそのパワーと俊敏な動きに加え、優れた視覚によって獲物を追い詰める。

*アラブ首長国連邦のサルーキオーナーの1割は外国人、7割は首長家の人々。

*アラビアン・サルーキの原産地はアラビア半島、エジプト、シリア、ヨルダン。

*ベドウィンは所有するサルーキを他人に売ることはしない。特別な贈り物として渡すことはある。

*ベドウィンはサルーキを家族同様に扱っている。

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2009年2月19日 (木)

ベールをあしらった広告

イスラム女性 (アラブ女性) といえばベールのイメージ。ベタと言われようが、やはりこれを広告に使わない手はありません。ということでいくつかご紹介。1枚目と2枚目は商品広告ですが、3枚目は人権団体のもの。West (西側=西洋人=進んだ人々) と East (東側=東洋人=遅れた人々) というくくりはなんともステレオタイプですが、なかなかこの考え方はなくなりませんね。まぁ、そう思われても仕方ない面はありますが。

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2009年2月18日 (水)

フィリピン人のバイタリティー

さるレストランに行った時のこと、店員がメニューを渡しながら 「チャイニーズ?」 と聞いてきました。「ノー、ジャパニーズ」 と答えると、すかさず満面の笑みを浮かべて 「オレ、日本で働いてたんです」 といきなり日本語を話し始めました。フィリピン人の彼は、すぐ近くにいた別の店員を呼び寄せ、「これ、オレの友達です、よろしく」 となんだか強引に紹介してくれました。

メニューを頼みつつ日本語であれこれ話していると、「携帯の番号教えてください。友達になりたいんです」 とあきれるくらいの直球を投げてきました。「うーん、もう来月日本に帰っちゃうんでよねぇ (←ホント)」 とやんわりと拒否したのですが、「じゃあ日本の電話は?。また日本に行きますよ」 とけっこう食い下がってきました。「住所が決まってないんですよ、残念ながら (←ちょっとウソ)」 なんて感じで結局名前も電話もちゃんと教えませんでした。

フィリピン人と会って一通りの世間話の後こんな会話になったことはよくありますが、初対面からわずか1分くらいでここまで食いついてきたフィリピン人は初めてだったので、逆に見上げた根性だと感心してしまいました。友達になりたいのも半分は本当でしょう。ただ、それ以上のことは何もできませんからねぇ。ビザとか取ってあげられないし。それにしても、どれだけサウジの仕事が嫌なんでしょうか。

支払いの時、「サウジアラビア、大変でしょ?」 とお決まりの質問をされました。ここで本当のこと (決して嫌いではないこと) を言うとすごくがっかりされるので、いつものように 「本当に大変だよねぇ」 と適当に相づちを打つと、「ウンウン」 と満足そうにうなずいていました。たぶん彼らは本当にきついんだと思います。給料不払いとか人間扱いされないとか、いろいろ聞きますから。

店を出る時、広い店内に響き渡るほど大きな声で 「どうもありがとうございましたー! (←もちろん日本語)」 と言ってくれましたが、正直、恥ずかしかったです。周りのサウジ人の視線が痛かったし。しかしこの店は二度と行かないだろうなぁ。今度行ったら 「友達OK!」 と言っているようなものだし。というかご飯がいまいちだったんですよね。そっちの方が大きいかな。「この料理、日本でビジネスできる?」 と聞かれた時も、「絶対無理!」 とは言いませんでしたが、「ちょっと難しいかも」 と思わず口をついて出てしまいましたから。

いずれにしても、こういうバイタリティーのある人にいつか幸運 (お人好しの日本人?) が巡ってくることを祈ります。

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2009年2月17日 (火)

たまには散歩

リヤド随一のお洒落スポットであるタハリヤストリート。ま、自分で勝手にそう思っているだけですが、瀟洒なカフェやレストランが軒を連ねるその通りには、確かに開放的な雰囲気が感じられます。いつも車で走るばかりだったので週末の午後に初めて散歩してみると、改造車やスポーツバイクがおいてあったりして、個人的にはなかなか楽しい時間を過ごすことができました。

別の場所で見かけて前からちょっと気になっていた Java Time という喫茶店があったので Nirvana というお茶をテイクアウトしたところ、あまりの甘さに前頭葉がシビレを起こし、車の運転中に思わず意識が涅槃の彼方に飛びそうになりました。だから Nirvana? (ニルヴァーナ=涅槃)。レシピ:ブラックティー+シナモン+ジンジャー+バニラ+ハチミツ。

ところで日本て涅槃が語源とか?。いや、ふとそう思っただけですが。

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2009年2月16日 (月)

サウジアラビア新内閣

サウジアラビアで内閣改造が行われ、2月14日夜に新内閣が発表されました。複数いる国務大臣をのぞけば全部で大臣は22人。そのうち交代したのはわずか4人 (司法大臣、保健大臣、情報文化大臣、教育大臣) ですが、この人事については現在サウジアラビアが抱えるジレンマを解決に導きたいと願う国王の意向が反映されていると言われています。宗教警察のトップも交代しました。

特筆すべきは教育副大臣に史上初の女性が登用されたことです (女子教育担当)。なんらかの変革がもたらされるのではないかと、国民の期待は弥が上にも高まっています。厳格な宗教的保守主義と女子教育の拡充は果たして両立するのでしょうか。サウド王家と宗教界のパワーバランスも気になるところです。

*サウジアラビア閣僚リストを見る (PDF)

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2009年2月15日 (日)

サウジアラビア IKEA

下に書いたイギリス人コミュニティーの情報サイトにスウェーデンレストランというのがあって、「なんだろ?」 と思って興味津々で読んでみたら、IKEA の中のレストランのことでした。実際に行ってみて、ずらりと並んだ数々の料理が果たしてスウェーデン料理なかのはわかりませんでしたが (トレーを持って並ぶ学食スタイル)、少しだけヨーロッパの雰囲気を感じることができてうれしかったです。思っていたより値段が安く、味も悪くありませんでした。ミートボール10個+ポテトで12リヤル (300円)、スモークサーモンサラダ14リヤル (350円)。

*アラビア語のカタログが新鮮 → サウジアラビア IKEA のHP
(アラビア語のページに飛びます)

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フィッシュ&チップス

イギリス人のコミュニティーがウェブサイトを立ち上げてリヤドの生活情報を公開しているのですが、レストランのページにはやはりと言うべきかイギリス料理のレストランはひとつも載っていません。その代わり、「フィッシュ&チップス」 のお店が2軒あったので、その名もずばり 「フィッシュ&チップス」 というまったくひねりのない名前のレストランの方に行ってみました。

お店で頼んだのはコッドフィッシュ (タラ) のフライ (30リヤル=720円)。もともとフィッシュ&チップスは大好きなので、最初こそテーブルに運ばれてきたフライの巨大さに唖然としたものの、マヨネーズやピリ辛のタルタルソース、後半は赤いビネガーをふりかけて、あっという間に平らげてしまいました。さすがに山盛りのチップスはほとんど残しましたが。

端的に言えば、とてもおいしかったです。揚げ方もバッチリ。衣サクサク、身はプリプリ。クセがなく甘味のあるタラの身は、口の中でとろけるおいしさでした。これが揚げすぎていたり古い油を使っていたりすると途端に世界最悪の食べ物になりますが、これはもう100点満点。

…いや、そう言いたいのはやまやまですが、やはり付け合わせの野菜がまったくないのはいかがなものかと思いました。見た目も茶色ばかりだし。キャベツの酢漬けでも添えてくれたらうれしいんですけどね。そうでなかったらせめてパセリかプチトマトをひとつ。格段に料理っぽくなると思います。

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2009年2月14日 (土)

カレーは作りたてがおいしい

最近行った2軒のインド料理屋で感じたことは、やはりインドカレーは作りたてでスパイスの香りがフレッシュな方がおいしいということでした。1軒はリヤドのタハリヤ通りにある重厚な店構えの高級店、Copper Chandni。その外観に違わず出てくる料理もなかなかのお値段です。その日は軽く食べようと思ってチキンビリヤニとダルしか頼みませんでしたが、それでも本場の味を十分に感じることができました。(写真1~3)

スパイスがかなり粗めに挽いてある感じで、口の中で 「いま黒コショウを噛んだ、あ、カルダモン、これはクミン、げげっ、クローブ噛んじゃったよ」 などと分かるくらいのザックリ感。トータルではまとまっていながらも、非常に荒々しく鮮烈なイメージの料理でした。特にダル。こんなにスパイスが入って (乗って) いるのは初めてでした。しかも旨い。これが本場の味なのかと感動する一方、ここまで荒々しいと外国人は好き嫌いが別れるだろうなとも思いました。

数日後に行ったもう1軒は Makani という庶民派のカレー屋。場所柄か、客は全員サウジ人の若者でした。頼んだのはマトンカレーとパニール (カッテージチーズ) のカレー (写真4~5)。羊肉はそれなりに食べつけているつもりでしたが、近頃滅多に食べないような臭いの強い肉だったので、嬉しいと言えば嬉しいし、さすがにもうこのレベルは辛いかなと思ったりもしました。味は個人的にあまり好きではないブラウンソース系の味だったのでなおさら厳しかったです。良く言えばスパイスが渾然一体となって熟成の味わいですが (カレーマルシェっぽい)、もう少し各スパイスの個性が感じられた方が好みなので。

それより問題はパニールの方で、見た目も味もどう考えてもカレーではなくピザソースでした。ピザソースに軽く揚げたチーズを入れているだけ。かすかに見える緑色の葉っぱもたぶんバジルで、こうなるとほぼ100%イタリア料理です。ここにクミンを入れるだけで一気にインドっぽくなるとは思いましたが、マイ・クミンなど持っているはずもなく、最後まで納得いかずに食べました。

そもそもインドカレーというものはインドにはないわけですから、別にどう作ったって自由ですけれど、さすがにここまでかけ離れたものは初めて食べました。やはりインド料理はインドっぽいスパイスが効いていてほしいし、できれば香りがフレッシュな作りたてを食べたいわけです。たぶんこの店の味が好きな人はいると思いますが (実際サウジ人でにぎわっていたし)、自分にはちょっと合いませんでした。

インドカレーは作りたて、日本のカレーは作り置きがおいしいかな、やっぱり。

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2009年2月13日 (金)

サウジのバレンタインデー狂想曲

1年前にも似たような記事を書きましたが (→こちら)、今年もサウジの宗教警察は 「西洋のインモラルな習慣」 にピリピリムード全開です。彼らはこのところ日夜精力的にギフトショップを巡回し、バレンタインにちなんだ花 (赤い薔薇)、チョコレート、贈り物などを没収して回っているそうです。もちろんショップの内装からして、バレンタインデーを想起させるようなディスプレー (赤いものやハート) はすべて取り払われています。

しかし今年も赤い薔薇の値段は通常の10倍に値上がりし (1本120円→1200円)、アンダーグラウンドでの売買は絶好調のようです。ある花屋のフィリピン人スタッフによれば、その店はすでにインドから赤い薔薇を1000本入荷する予定になっていて、全部その日のうちに売ってしまう自信があるのだそうです。去年も薔薇をあしらった花束を、通常2400円のところその10倍で買っていった人がいたそうです。

ひとつわからないのは、サウジは男女が完全隔離され自由恋愛がまったくない国なのに、バレンタインデーをどう有効活用しているのかということ。今度誰かに聞いてみよう。

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進化論

■ダーウィン生誕200年、米国では 「進化論」 浸透せず
進化論の祖として知られる英科学者チャールズ・ダーウィンが誕生して200年を迎える12日、英国の生誕地などでは記念行事が行われた。進化論は現在、生物学でも重要な位置を占めるが、米国では宗教上の理由などから進化論を否定する人が多く、授業で扱うかどうかについて訴訟に発展する場合もある。

米ギャラップが実施し、近ごろ発表された世論調査結果によると、米国で 「進化論」 を信じる人は39%にとどまり、全く信じない人が25%だった。36%は進化論に対して意見を持っていなかった。

また、昨年5月に実施した調査では、人間が何万年もかけて進化してきたと考える人はわずは14%に過ぎず、過半数に近い44%の人は、「過去1万年の間に、神が一晩で人間を創り出した」 と考えていた。

チャールズ・ダーウィンは1809年2月12日生まれ。ケンブリッジ大学卒業後に英海軍の測量船 「ビーグル号」 に乗船して、約5年にわたって世界各地を訪問。エクアドル太平洋沖のガラパゴス諸島にも立ち寄り、ここで生物の多様性について考えるきっかけを得たとされている。
[CNN.co.jp 2009.2.13]

………興味深い調査結果です。サウジアラビアでも似たようなものですが、自分が何人かから聞いた限りでは、サウジ人は進化論を完全否定しているわけではなくて、ある学者の研究によって得られたひとつの考え方であるという風に受けとめているようです。人間を創ったのは神であるとするのも、進化論によって猿が進化したとするのも、両方、未だに完全には証明されていない考え方のうちのひとつなんだと。わりとこちらの方が科学的な見方じゃないかなと思います。意外と冷静なんですよね、サウジ人。

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スシヨシ

最近ガッカリしたこと。リヤドのタハリヤストリートにできた 「スシヨシ」 で食べたカニのみそ汁がカニカマだったこと。カニなんてスーパーでいくらでも売ってるでしょうが。もうちょっと頑張ってくれ、フィリピン人。寿司もギュッと握りすぎ。こっちはド素人だけど、たぶんもっと上手く握れるぞ。寿司ってご飯の塊に刺身を載せただけじゃないんだからね。けっこう技がいるのだよ。昔小僧寿司でバイトしてた頃が懐かしいぜベイビー。

なんて、ちょっとプンプンしてしまいましたが、逆にこれはビジネスチャンスかもと思ったりもしました。こんなレベルでも欧米人がけっこう来ていたし、もっとおいしい寿司を出せば大当たりするんじゃなかろうかと。お店に交渉してみようかな…。

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結納金をまけろキャンペーン

サウジの若者 (男) が怒っています。こちらの人は結婚する時、伝統的に男性から女性に結納金 (マフル) を払うのですが、近頃の相場は一般庶民でも5万リヤル (120万円) とかなり値上がりしており、ただでさえ失業率が高いことが社会問題化している中で、これでは20代で結婚することなどとてもできません。

ひと言、花嫁の両親が 「いくらでもいいよ」 と言ってくれればいいのですが、そもそも結婚は恋愛の末になされるものではなく、あくまで家同士の契約ですから、男性の経済状態は極めて大きな要因です。二人に恋愛感情はありませんし (というかほぼ100%面識なし)、わざわざ貧乏な男を選ぶ意味はまったくありません。

そこで、今サウジのいくつかのウェブサイトでは、「あいつをオールドミスにしてしまえ」 を合い言葉として、結納金値下げを訴えるキャンペーンが始まっています。効果のほどはかなり疑問ですが、若者が怒っていることだけは世間に伝わるのではないでしょうか。

シャリーア (イスラム法) では結納金の額は特に定められていませんが、やはりそれは花嫁側が決めることであり、そして新しい生活の準備金としてふさわしい額、という暗黙の了解があります。もちろん、家の格によって結納金品は天井知らずとなります。

1974年に、サウジアラビア南部に住むザハラニ族の族長が、一族の者同士の結婚については結納金を3000リヤルに固定するというお達しを出しました。もちろんすぐに数多くの婚姻が行われたのですが、同時にかつてないほど離婚が増えてしまったのだそうです。

男たちは安い結納金に気をよくして、二度も三度も結婚と離婚をくり返したのです。結局この時は、安い金で買った花嫁は大事にしないという、ザハラニ族の男の情けない一面が明らかになってしまいました。ある社会学者はこの一件を引き合いに出し、法律で結納金を低く抑えるべきではないと主張しています。きっと現代でも同じ事が起こるであろうと。

自由恋愛の禁止どころか男女が完全隔離されているサウジアラビアでは、特に男性は結婚できないとなると本当に何のための人生か分からなくなってしまうでしょうね。エンターテイメントもこれといってないし、みんながみんなコーランを読んでお祈りをしていればそれで十分というわけではないし。最近キレる若者が増えているのは、そろそろひずみが限界点に達する兆候なのかもしれません。

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2009年2月12日 (木)

サウジアラビア料理のメニュー

「ナジュドビレッジ (Najd Village)」 はアラビア半島内陸部、ナジュド地方伝統の建物を模したレストランです。サウジアラビアはドアの装飾が特徴的で、国立博物館にもドアコレクションが展示されているほど。メニューはナジュド料理がメインで、ここまでサウジアラビア料理がそろっているレストランはなかなかありません。

思っていた以上にメニューが多かったこととどれも見た目が似通っていたため、一通り料理の名前を聞いた後にみんなでお皿を回しあって配置がバラバラになったら、もうよく分からなくなってしまいました。しかも写真を撮ったと思っていたら実はまだ撮っていないものもあったりして、みんなで一緒になって 「あれ?、これ違う料理?」 などと言い合いながら食べていました。

メニューと照らし合わせてもよくわからないし、写真を持って料理名をお店に聞きに行こうかどうか、けっこう真剣に悩んでいます。

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朝顔

1週間も肉食が続くと、もうなんだか明らかに体調が悪くなります。寝覚めは悪いしお腹は張るし。そんな時に行くのがリヤドのDQ (外交団用地) 手前にある 「ビラレストラン」。パッタイと空芯菜がお決まりのメニューです。空芯菜を食べると次の日は心身ともにすっきり。まぁすっきりというかどっさりというか、とにかく効果てきめんです。

しかし空芯菜はモーニンググローリー (Morning Glory=朝顔) と言うんですね。本当に朝顔の仲間なんでしょうか。茎はもっと太いですけど。口の悪い人は、「空芯菜なんてチャオプラヤー川から引っこ抜いてきた雑草だぞ」 などと言いますが、とにかくこの食感が好きで、野菜嫌いの自分がパクパク食べられる数少ない青菜です。

やっぱりアジアはいいなぁ。

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2009年2月11日 (水)

砂嵐

今朝起きたらひさしぶりの砂嵐。こういう日は気分が滅入ります。

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豪快トルコ料理

リヤドのトルコ料理屋 Assaraya にて。

■パン
長い。ひたすら長い。このサイズが焼ける釜を持っていることがすごい。でもみんなでちぎりながら食べていく様は、まるでアリが食べ物に群がっているような異様な光景に写りました。それから、こういう時って最初は誰もパンを分断しないんですね。できるだけ最後まで長いままキープしておきたいという心理が働くようで。

■ミックスグリル
これでたぶん7~8人前。とにかく豪快にドサッと盛られています。この店、味はいいんですけど見た目もへったくれもありません。もう少し小洒落た盛りつけだとうれしいんですが。

■ケーキ
よく見ると、底にしいてあるのはお皿ではなく段ボール紙だったりします。細かいことは気にしないというか、なんとも豪快、いや、やっぱり無神経か。まぁ、ケーキ自体はおいしかったですけど。

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2009年2月10日 (火)

サウジアラビアローカルニュース

2月10日の現地英字紙 Saudi Gazette に載っていたローカルニュースをざっと抜き出してみました。今サウジではどんな話題がホットなんでしょうか。

ハイアが結婚を取り持つ
ハーイルのショッピングモールで、10才のカップルがデート中、宗教警察 (通称:ハイア) に身柄を拘束されました。2人が生まれた年に女の子の家族が男の子の家族に対して結婚の申し出をしましたが、その時は断られていました。しかし2人は秘かに愛を育んでいたようです。事情を知った宗教警察は両家を説得、2人は結婚することになりました。サウジアラビアでは、デートは禁止されています。

(ひと言:小さな恋のメロディーは犯罪)

プリンセス、運転の準備OK
世界的大富豪ワリード王子の妻であるアミーラ夫人はメディアのインタビューに対し、政府が女性の運転を許可すればいつでも運転する準備はできていると答えました。彼女は国際運転免許証を持っており、外国では普通に運転しています。サウジアラビアは女性の運転が (自国人、外国人ともに) 法律で禁止されている世界で唯一の国です。当局は、これは社会的問題であり宗教的問題ではないとこれまで説明してきました。確かに、女性が公道を走れば周囲の男性ドライバーから異常な注目を浴びることは間違いなく、それが犯罪につながる可能性も否定できません。女性の運転解禁が社会に与えるインパクトは相当大きなものがあるでしょう。しかし現状は、住み込みのドライバーを雇うため各家庭に毎月300~400$の出費を強いること (もちろん2台目の車も)、それができない家庭は学校や病院の送り迎えから親戚周りや買い物まであらゆる家族の移動をすべて夫が面倒見なければならないという問題を抱えています。

(ひと言:旦那も集中して働けないですね)

若者が働きたくなる労働環境を
当局によれば、若者の失業率が高いのは700万人の外国人ワーカーの存在が大きいとのことです。「一般的に、外国人にくらべればサウジの若者は怠け者だと言われるが、それは根拠のない話だ。職場の労働環境が適切なものであればサウジ人だってちゃんと働く。サウジ電力会社やサウジテレコムがいい例だ」 サウジの若者がすぐに離職してしまうのには、それなりに理由があるそうです。外国人ワーカーがもらっている住居手当や通勤手当がサウジ人には出ないのも大きな理由のひとつで、最近の物価高に対して民間企業は十分な給料を払っていないのが実態であると、当局は考えているそうです。

(ひと言:甘やかし過ぎじゃない?)

ビューティービジネスがブームに
世界的景気後退の中で、サウジアラビアの美容・化粧品ビジネスが昨年より25%の伸びを見せ、今では2000億円市場となっています。最近の調査によれば、アラビア湾岸諸国6ヶ国の人口のうち60%が25才以下であり、この層が市場を支えています。関連商品もどんどん増え、どのショッピングモールでもドイツ、イタリア、フランスの高級ブランド化粧品が所狭しと並んでいます。今どきの女性は、こういった化粧品を使うことで新しい時代を感じているようです。

(ひと言:誰も見ないのにね)

ビジネスマンの処罰アップ
自分が経営するテーマパークで男女混合パーティーを企画したビジネスマンに対する処罰が、さらに厳しいものとなりました。イスラム教の聖地であるメッカで犯された犯罪に対し、当初メッカ地方裁判所は禁固4ヶ月と鞭打ち200回を言い渡していましたが、このほど禁固6ヶ月に延長されたそうです (鞭打ち回数は同じ)。

(ひと言:コンパは犯罪なんです!)

18才に鞭打ち6000回
サウジアラビア中央裁判所はこのほど18才の若者2名に対し、銀行強盗の罪により鞭打ち6000回を言い渡しました。6ヶ月前、ハーイルの銀行で警備員として働いていた2人の兄弟はそこから200万リヤル (5000万円) を奪って逃走しましたが、潜伏先の東部州ダンマンで身柄を拘束されていました。

(ひと言:最後の方は慣れちゃうんじゃ?)

ポルノビデオ押収
バーハの宗教警察は、女子大に隣接した店で秘かにポルノビデオを販売していたバングラデシュ人の男を逮捕しました。この男には以前から女子大生にセクハラを行っているという苦情が上げられており、警察が捜査した結果、今回の御用となりました。

(ひと言:買った人は?)

ブラックメールで禁固5年、鞭打ち5000回
アハサ地方裁判所は、女性にブラックメール (脅迫メール) を送った男性に対して禁固5年、鞭打ち5000回を言い渡しました。この2人は以前からの知り合いでしたが、仲違いをした後に男性が女性の顔写真を公開するぞと脅したのです。女性の兄弟が宗教警察に相談したため事が明るみに出て、今回の裁判となりました。同様の事件がダンマンでも起こっています。26才の男性がある女性に対して、顔写真をネットに公開されたくなかったら自分と付き合えと脅したのだそうです。男性の家からはお酒やポルノビデオも見つかりました。

(ひと言:何かが根本的に間違っているような)

カート押収
ハルス地方警察署は、路上検問で止めた不審な車から1200束のカート (サウジアラビアでは麻薬扱い) を押収したと発表しました。車を運転していた2名の男性はその場から逃走しており、現在警察によって捜索中です。

(ひと言:イエメンとエチオピアではみんなモグモグしてます)

野犬が墓を掘り返す
ビーシャの町の共同墓地で、増えすぎた野犬が墓を掘り起こす騒ぎが頻発し、住民から苦情が出ています。墓地にフェンスを作る工事は2年前から遅々として進まず、役所の対応は不十分。住民は頭を抱えています。

(ひと言:土葬だし)

最後にひと言:やっぱり異世界…

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2009年2月 9日 (月)

野菜萌え

サッカーワールドカップでいえばサウジアラビアだってアジアなんですが、やはりなんだかんだいってサウジとアジアは果てしなく遠いとずっと思っていました。距離的にも文化的にもそうですが、特に食べ物の違いを考えるとますます 「遠いなぁ」 とため息が。アジアでは当たり前の葉物野菜がほとんどなかった13年前。唯一韓国人経営のスーパーに白菜が出たと聞けば、みんなこぞって買いに出たものでした。

今日はバトハ地区を歩きながら、そんな遠い日の出来事をうっすらと思い出しました。八百屋には目の覚めるような鮮やかな色をした野菜が堂々と並べられています。しかもどれもアジア的。感慨深いとはこのことです。サウジとアジアの距離感がだいぶ縮まったことを実感しました。こういった野菜が常時手に入るのですから、なんというかそれだけで安心してしまいます。

野菜をじっと見ていたらうずうずしてきて、お店のお兄さん (フィリピン人) に 「写真を撮らせてくれ!」 と思わず懇願してしまいました。怪訝そうな顔をされましたが、こちらは本気と書いてマジです。とにかく 「リヤドにもこんなに野菜があるんだぞー!」 と誰かに向かって叫びたいわけです。「だいぶ暮らしやすくなったよー」 なんてことも。

本当に、ほれぼれするような野菜たちでした。細いけど立派な大根は一束50円。安い!

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2009年2月 8日 (日)

アラビア語電子辞書:補足

前日の記事でAtlas社のSD-330をおすすめしましたが、実は難点がひとつふたつ。名詞の複数形が載っていないことと、動詞は基本形 (三人称単数過去) ではなく三人称単数現在形、つまり頭にヤー (Ya) をつけてひかなければならないことを書き忘れていました。アラビア語に慣れてくればあまり問題にはなりませんが、ビギナーが手にした場合、やはりとまどうことがあると思います。ということで、この辺りのアラビア語の文法について少し説明します。

アラビア語の単語は基本は子音だけなので、「K-T-B」と書かれているものを「KaTaBa」と読めば「彼は書いた」という動詞、「KuTuBu」と読めば「本 (複数形)」になります。しかしSD-330で「K-T-B」と三文字入力しても、このふたつは出てきません。これが動詞だと思ったら「Y-K-T-B」と入力して初めて「YaKTuBu=彼は書く」、本の複数形だと思ったら「K-T-A-B」と入力すれば「KiTaaBu=本 (単数形)」が出てきます。

「本がアラビア語でキターブだと知っている時点で辞書をひく必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、慣れてくると「これはどう見ても複数形、だとしたら単数形はこんな感じだろう」というのがわかってきます。例えば先日レストランで、「A-J-N-H-T」という単語がありました。「これはアジュニハだろう、複数形っぽいな、だったら単数形はジャナーフかな」ということで、「J-N-A-H」と入力したら案の定出てきました。「ジャナーフ=翼、ウィング」、メニューには「アジュニハ・ダジャージュ」とあって、つまりチキンウィングス (鶏の手羽先) のことでした。

名詞の複数形はいくつかパターンがあるので、サンプルを列記してみます。

①アウアーウの型 (単数形/複数形)
スーク/アスワーク (市場)
ヤウム/アイヤーム (日)
カラム/アクラーム (ペン)
ワラドゥ/アウラードゥ (男の子)
ワクトゥ/アウカートゥ (時間)

②ウウーウの型
マリク/ムルーク (王)
イルム/ウルーム (知識)
カルブ/クルーブ (心)
ダルス/ドゥルース (勉強)
バイトゥ/ブユートゥ (家)
ジャイシュ/ジュユーシュ (軍隊)

③ウウウの型
キターブ/クトゥブ (本)
タリーク/トゥルク (道)
ラスール/ルスル (使者)
マディーナ/ムドゥン (都市)

④イアーウの型
バハル/ビハール (海)
カビール/キバール (大きい)
ジャバル/ジバール (山)
ラジュル/リジャール (男性)

⑤アウウウの型
ナフル/アンフル (川)
アイン/アウユン (目)
シャハル/アシュフル (暦の月)
リジュル/アルジュル (足)

⑥ウアアーウの型
アミール/ウマラーウ (王子)
ワズィール/ウザラーウ (大臣)
ファキール/フカラーウ (貧しい)
サフィール/スファラーウ (大使)

⑦アウイアーウの型
サディーク/アスディカーウ (友人)
タビーブ/アティッバーウ (医者)
カウィーユ/アクウィヤーウ (強い)

⑧ウウアーンの型
ビラードゥ/ブルダーン (国)
カディーブ/クドゥバーン (レール)

⑨アアーイウの型
マクタブ/マカーティブ (事務所)
マドゥラサ/マダーリス (学校)
マスジドゥ/マサージドゥ (モスク)
ジャウハル/ジャワーヒル (宝石)

⑩アアーイーウの型
スルターン/サラーティーン (スルタン)
ミフターフ/マファーティーフ (鍵)
スンドゥーク/サナーディーク (箱)
クルスィーユ/カラースィーユ (椅子)
フィンジャーン/ファナージーン (コップ)

これですべての型ではないのですが、慣れてくればなんとなくわかってきます。いくつかパターンを試せば、電子辞書にはきっと出てくると思います。でも正直、かなりとっつきにくい言語であることは間違いないですね。

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2009年2月 7日 (土)

アラビア語電子辞書

Adawliah社: Najm5900MkIII
英-アラ、アラ-英、英-英、アラ-アラ。英単語読み上げ。アラビア語発音記号なし。文字読みにくい。表示量少ない。ボタン見にくく押しにくい。メニュー使いづらい。アラ-アラに期待したが全然使えない。その上日付を合わせようとして西暦2000年以降にセットするとエラーが。未だに2000年問題?。近年まれに見る大失敗の買い物。1万円捨てました。豪華な木箱とおまけがいろいろ付いている時点でおかしいと思わなければいけませんでした。中身で勝負していないですもんね。

Atlas社: SD-330
英-アラ、アラ-英、英-英。単語5万語という割りにはアラビア語の新聞を読む程度なら問題ない。英単語&アラビア単語読み上げ。アラビア語発音記号つき。文字読みやすい。表示量多い。ボタン普通。作りは安っぽい。120度くらいしか開かないのでやや画面が見づらい。サウジでもSDシリーズは7、8種類売っているが、SD-330はなかった。女性の声が出るから?。結局インターネットで買いました。送料込み150ドル (日本から注文しても同じ)。

コンパクト機種でアラビア語を読んでくれるのはこれだけ。しかも女性の声。職場のサウジ人にも大ウケでした。アラビア語学習者が最初に手にする1台としてはベストな選択肢ではないでしょうか。あるいは単にアラビア語が聞きたい人にもいいかも。例えば、英-アラ辞書を起動、Thank youを変換、変換結果のアラビア語を左カーソルで選択しEnter、音声ボタンを押すとシュクラン・ジャズィーランと読み上げられる、という感じでアラビア語がわからなくてもそれなりに使えてしまいます。

ということでSD-330には大満足していますが、英-アラの専門用語辞書がついている上位のコンパクト機種SD-3900もいいなと思っています。ただしアラビア単語読み上げ機能はありません。SD-330の音声のデモはAtlas社のホームページから聞けます (→こちら)。

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2009年2月 6日 (金)

アヤメの谷

リヤドから150kmほど北にあるトゥメイル村の郊外に、この時期アヤメ (アイリス) が咲き乱れる谷があります。毎年必ず咲くわけではなく、雨が降らない年はほとんど見ることができません。去年は全然ダメでしたが、今年はかなり芽が出ているとの情報が入り、頃合いを見てこの週末に行ってきました。

1枚目の写真は同じ場所の午後1時半と2時15分。それまでつぼみばかりだったのが45分の間にかなり咲きました。少し角度が違いますが、遠目に見ても全体が緑色から薄紫色に変わったのがわかります。ひとつひとつは小さな花びらですが、群生している様は本当に見応えがありました。

職場のスタッフに聞いてもこの花の正確な名前をみんな知らないのですが、アラビア語でアイリスの直訳はザンバク、でもサウサン (原意は谷に咲く野生のユリ) と言う人もいます。サウサンの方が断然響きがいいですね。ちなみにサウサンはスーザンという名前の語源だそうです。古代エジプトで同様の花が "SSN" と記されていたり、ヘブライ語でも同じです。

最後の写真はトゥメイルの手前にできた巨大な水たまり。サウジ人がたくさんピクニックに来ていました。雨水ではないと思いますが、だとしたら地下水が上がってきたのでしょうか。なんとも不思議な光景でした。

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サウジ国立博物館

某ホームページにこんな素晴らしい説明が (抜粋)。

「サウジアラビアのこの博物館は世界中ツーリストによって頻繁に訪問される。この博物館は美しく都市の残りを節約した。この国立博物館を訪問することは肯定的に訪問者にリヤドの見事な過去についての洞察力を与える。この博物館は8つのホール部屋の自慢する。これらのホール部屋は得意気にリヤドのすばらしい過去と関連している多くの人工物および他の歴史的な項目を表示する。国立博物館の項目の広いコレクションは偽りなくすばらしい。国立博物館はリヤドの最もよい博物館の1つである。リヤドのこの普及した博物館を訪問することは確かにあなたの生命の念願の時である」

なんだかおおごとです。生命の念願の時って…。(自動翻訳もまだまだですねぇ)

それはさておき、博物館でちょっと気になったことをいくつか。

①ナジュランのライオン (ブロンズ像)
昔見たときはもっとりりしくて恐ろしい顔つきだった気がするのですが、こんなんだったかなぁ。これじゃあフニャッとした猫なんですけど。

②ギリシャ風の壁画
カメラを向けたらオートでスマイルキャッチが作動しギョロ目のおっさんを捕捉。そしてシャッターを切った後に 「目をつぶってしまいました!」 という警告が。確かに1人は目をつぶっているけど…。日本のテクノロジーはすごいと思いました。

③天球儀
当時、間違いなく世界最先端だったアラビア科学。この天球儀もその技術レベルの高さを存分に示しています。でも、よく見るとかなりふざけた人が。酔っぱらってんの?

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2009年2月 5日 (木)

アメリカンな感じ

トニーローマに続いて、アメリカンカジュアルダイニングの世界的チェーン店、TGIフライデーズの紹介です。以前レストランの外観を車で走りながらチラ見した時は 「立派なハンバーガー屋?」 くらいにしか思わなかったのですが、調べてみたら日本語のホームページもあって、世界60ヶ国で900店以上展開しているとのこと。トニーローマがちょっと微妙だったので、今度こそというつもりで行ってみました。場所はリヤドのリングロード・イーストのExit10から東に延びる道を進むと、最初の交差点の角にあります。

■フレンチオニオンスープ
店の雰囲気からして、8リヤル (200円) というのは安すぎるような。しかもとってもおいしいし。キャンベルのスープなのかな。まぁ別に嫌いじゃないからいいですけど。

■ローデッドポテトスキン
ジャガイモとチーズとベーコンの組み合わせは文句のつけようがありません。おいしくないわけがない。しかし量が多い。これでもハーフサイズ。

■ベイビーバックリブ
本家はポークみたいですが、さすがにサウジはビール (子牛) です。まず、うたい文句の 「骨から落ちてしまうほど軟らか」 に偽りなし!。BBQソースは日本の焼き肉屋の甘ダレ風で、トニーローマのケチャップ系より断然いいと思います。骨を手で持って肉にかぶりついた瞬間、あふれる肉汁と甘いソースのマッチングに思わず 「旨いっ!!!」 と叫びそうになりました。夢中でガツガツと食べ進めながら、心の中では拍手喝采です。

ただし量が…。ハーフ/フルの表記がなかったので普通に一人前と思って注文したのですが、テーブルに運ばれてきた実物を見て目が点になりました。ここ10年で一食分の量を見誤った度合いでは断トツナンバーワンです。横幅25cmありますから。これ、アメリカ人は一人で全部食べるのかな?

食べきれなかった料理をテイクアウトした帰り道、スターバックスによってダブルモカマキアートを買いました。うまい肉をたらふく食べて、スタバのコーヒーを飲んで、そして思ったこと。「これが、アメリカンドリームなんだろうか…?」

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たぶん違うと思います。

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健康志向のアラブ料理店

リヤドのリングロード・イースト、Exit10の近くにあるレストラン 「アウシャール (Awshal)」。道から見える瀟洒な外観がいつも気になっていたのですが、先日ようやく行ってきました。店の特徴はずばり 「健康志向」。脂の少ない肉とオリーブオイルやキャノーラ油を使いコレステロールや塩分を低く抑え、また、肉はその日の朝に仕込んだフレッシュなものしか使わないとのこと。とかくコッテリしがちなアラブ料理なので、これはうれしい配慮だし他店には見られない戦略です (それをちゃんとメニューに能書きとして載せています)。

それからとにかくメニューが多彩です。基本はアラブ料理で、スープ、サラダ、冷たい前菜、暖かい前菜、メインディッシュのグリルも羊、鶏、シーフードとそれぞれ何種類もある上、パスタやインド料理、さらにステーキまであります。アラブ料理の方もモロッコ風クスクスやタージンがあったり、なんとも多国籍でバラエティーに富んだラインナップです。あれこれ目移りしましたが、この日は結局ハリーラスープ、タブーレサラダ、ミックスグリルを注文しました。我ながら平凡ですね。でも期待が持てそうな店だったので、逆に奇をてらわないものにしました。

スープは写真を見ても黄色いのがわかると思いますが、カレー風味というよりほとんどカレーでした。これとパンだけでも十分一食になるんじゃないかというくらいのボリュームです。先日行ったモロッコ料理店マラケシュのものとはだいぶ様相が異なりますが、野菜はたくさん入っているし、カレーのスパイスが効いていてなんだか健康になりそうな気がしました。

ちなみに自分は体調が悪い時、漢方薬のつもりでスパイスたっぷりのインドカレーを食べに行くことにしています。でも高級店は油たっぷりでむしろ気持ち悪くなるので (インド通の友人がカレーのうまさはスパイスの香りが移った油のうまさだと言っていました)、できるだけ安い大衆食堂でサッパリした (油をけちった) カレーを食べます。ま、それはさておき。

ミックスグリルは鶏と羊のカバブ (串焼き)、鶏と羊のコフタ (つくね)、若鶏のグリルの5種にポテトと野菜がついて50リヤル (1200円)。安くはありませんが量が多いので十分リーズナブルではないでしょうか。カバブは可もなく不可もなく。だいたいどこで食べてもおいしいですからね。でも、どちらかと言えば脂っこくなくてさっぱり。それでいてちゃんと柔らかくジューシーでした。

コフタは他の店より太めなのでフワッとした焼き上がりに。脂が少なく塩分もひかえめで、なるほど健康志向をうたうだけのことはあります。特に鶏のコフタがおいしいと思いました。若鶏は肉の量は少ないのですが、シコシコとして噛めば噛むほど旨味が口に広がるなかなかの出来映え。まったく臭みもなく、本当においしかったです。これだけの量を食べても食べ飽きたということがなかったし。お腹ははち切れそうでしたが。

ということで、アウシャールはもう一度行ってみたいと強く思えるお店でした。次はアラブ料理もさることながら、ぜひシーフードパスタやインドカレーにも挑戦してみたいです。なお、店名の意味はシャウル (水滴) の複数形 (涙という意味もあります)。乾燥した砂漠に住むアラブ人にとって、透明な一滴の水はまさに甘露なんでしょう。

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2009年2月 4日 (水)

アラブと詩歌

近頃サウジアラビアで行われている詩歌コンテストが、グランドムフティ (イスラム最高指導者) アブドゥルアジズ師の怒りをかっています。師は、金曜礼拝の席で次のように語っています。

「これらのコンテストはジャーヒリーヤ時代 (イスラム勃興以前の無明時代) の所業と同じである。人々の心の奥底に隠れた憎悪を感じる。これは子どもたちの心に、大人に対する不信感を植え付けるだろうし、あるいは部族間の不和を引き起こしかねない。つまり、こんなコンテストはやらない方がいいのだ。衛星放送で流すなど言語道断である」

アラビア半島の国々ではこの3年間で衛星放送局が乱立していますが (メジャーなもので15局)、こういった詩歌コンテストはそんな放送局が主催しています。応募されるほとんどの詩は、各部族のプライドや栄光を自慢げに謳ったものだそうです。優勝作品を決める一般投票は携帯電話のショートメッセージで募られるため、詩の応募者が親類縁者にさかんに投票を促すようです。何しろ、携帯で1メッセージ送るのは4リヤル (100円) ですが、優勝賞金は少ない大会でも100万リヤル (2400万円) だそうですから。

その昔、アラビア半島の部族同士の戦いは、部族代表の詩人が対峙して相手をこき下ろす、あるいは自分の部族の素晴らしさを歌いあげる詩の内容によって勝敗が結したと言います。真剣勝負とは言っても、今から考えれば素晴らしく牧歌的ですね。そして極めて洗練された文化だったと思います。血を流すことを避け、相手が 「まいった」 と言えば最後はエールを送り互いに讃え合う。アラブにとって詩歌は文化であり芸術であり、武器でもあったわけです。

イスラム指導者はジャーヒリーヤ時代がお嫌いらしいですが、そういう文化の継承 (復活) という意味ではこの詩歌コンテストも決して悪いことではないと思います。ただ、アラビア半島の人たちは今でも国家より部族 (ファミリー) への帰属意識が強いと言われますから、部族間の融和と完全な国家統合を図りたいお上とは、やはり相容れないんでしょうか。恋愛詩を解禁すればまた別の展開で盛り上がると思いますけど、さすがにそれは無理でしょうね。アラブの詩は露骨だし。千夜一夜物語なんてその際たるもの。

■参考過去記事
*千夜一夜の美女:優しき友
*千夜一夜の美女:満月姫 (1)(2)
*千夜一夜の美女:エメラルド

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2009年2月 3日 (火)

砂漠のトリュフ

世界三大珍味、あるいは台所のダイヤモンドともいわれるトリュフ。フランス産黒トリュフとイタリア産白トリュフが世界的に有名ですが、世界には同種のキノコが30種以上あるそうです。中東地域では、古くは古代エジプトのファラオが食したとパピルスに記され、またアラビア遊牧民の間でも、砂漠で採れるこの貴重なキノコは昔から珍重されてきました。欧米人はこれを 「砂漠のトリュフ (Desert Truffle)」 と呼んでいますが、現地の名前はいろいろです。

テルフェズ (モロッコ)
テルファス (エジプト西部の遊牧民)
ファッガ (クウェート)
ファグウ、ファガア (サウジアラビア)
ハラスィ (サウジ東部) ※ローカルの品種名 (黒)
ズバイディ (サウジ東部) ※ローカルの品種名 (白)
カマー (シリア)
キマー、チマー (イラク)
ファガ、ズバイディ (オマーン)

ファガアの香りは濃厚なマッシュルームあるいはナッツ風味といった感じで独特のねばっこい匂いですが、実際は香りを楽しむよりファガアそのものを食べることが目的となります。火を通して食べると栗のようなホコホコした食感と甘味が口に広がって、何より大粒なのでなかなか食べ応えがあります。

何種類か調理法を試しましたが、結局丸のままオーブンで焼くのが一番おいしいと思いました。卵くらいの大きさなら220℃で20分くらい。焼けたら半分にカットして、熱いうちにスプーンですくって食べます。お好みで醤油をたらしてもいいでしょう。焼くのを10分くらいにすればよりフレッシュな香りとサクサクした食感が楽しめ、30分焼くと一段と汁気が分離して旨味が増しますが、香りはだいぶ飛んでしまいます。

ちなみに皮はパリッとしたままなので、手で持って食べられます。皮には砂がたくさんついているので食べられません。アルミホイルを巻いて焼くと食感がグニュグニュした感じになるのでおいしさ半減と思いました (好みでしょうけど)。ベドウィンはそのまま火の中に放り込んだら数分で取り出し、ガブリと豪快に食べるそうです。通ほどあまり火は通さないようです。

他に試したのは、ファガアを薄切りにして熱いお吸い物を注ぎしばらく蒸す方法。これもサクサクと食べられておいしかったですが、香りはあっという間になくなりました。もうひとつは厚めに切ってソテー。これもなかなかいいですが、どうせならもっと大きいものを買って、分厚くした方がおいしいと思いました。でも、大きくなると値段が跳ね上がるんですよね。シーズンはこれからなので、まだちょっと様子見です。

それにしても、道ばたで売っていたファガアを我ながら目ざとく見つけたものです。おかげで13年ぶりの珍味を堪能しました!
(→過去記事)

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2009年2月 2日 (月)

産油国の貧困

サウジアラビアで国内の貧困層について語ることは長らくタブーでした。しかし2002年にアブドラ国王 (当時は皇太子) がリヤド郊外の貧困地域を突然訪問した時から、状況は一変しました。国王と随行員たちはそこで貧困にあえぎ苦しい生活を余儀なくされるサウジ人を目の当たりにし、その後、政府当局者に対しサウジ社会から貧困を無くすようたびたび訴えるようになりました。そうして、アラビア湾岸産油国の中でもっともリッチなサウジアラビアに内在する貧困層について語ることがオープンになったのです。

去年、サウジのある若者 (映像業界の経験者) が国内の貧困層に関する短いドキュメンタリーフィルムを作りました。タイトルは 「俺の給料は1000リヤル」。サウジに貧困など存在しないと信じている多くの国民の注意を喚起するため、彼はフィルムをインターネットで公開しました。その中で、政府の役人が貧困は大都市から離れた遠隔地にのみあり得ると発表していることについても、現実には都市部にも貧困層が存在することを告発しています。

イマーム大学のアルバーズ教授は、2005年にサウジ国内の貧困について調査を行いました。調査によれば、毎月の収入が1600リヤル (4万円) あればなんとか人並みの生活が送れますが、1200リヤルになると相当苦しくなるそうです。この場合、家賃は度外視されていて、つまり借家の場合はさらに厳しいことになります。

サウジアラビア社会問題省によれば、国内で66万世帯が生活保護 (社会保険) を受けており、全体では約200万人が苦しい生活を送っているとのことです。また、失業者は40万人に上ると言われています。人口1700万人に対してかなりの割合です。

地域の専門家によれば、この数字はまだまだ見積もりが甘いとのことで、昨年来のインフレがサウジアラビア人の90%を占めると言われる中流層の実収入を著しく目減りさせていると考えられるのだそうです。ある非公式統計によれば、国民の75%が何らかのローンを組んで生活費を捻出しており、そのうち20%は貧困生活を送っているとのことです。

サウジ女性が直面する貧困はさらに深刻です。これはガーディアン制度がある限り解決は難しいかもしれません。女性が自らの意志で働くことが極めて制限されているからです。ガーディアン制度は伝統的に女性を保護するための仕組みですが、それが逆に女性の自立をあり得ないものにしてしまっています。生活保護を受けているのもやはり女性が多いそうです (夫と死別、離婚、夫に捨てられた、親族の援助を受けられない結婚をした、受刑者の妻、etc)。弱者がますます困窮していく構図はどの国でも同じですね。

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東京レストラン

東京レストランはリヤドで以前から営業を続ける日本料理の老舗です。当時はやはり日本人や欧米人の方が多かったと思いますが、今回リヤドに再赴任して何度か行った限りではサウジ人の客がけっこう入っていて、なんだか感慨深いものがありました。

昔は、「お寿司は食べたいけれどちょっと高いしなぁ、日本に帰るまで我慢するか」 といった感じで滅多に行かない店でした。その値段を払うならもっと他に選択肢があったし。今回もその時の記憶を引きずっていて、この1年でも数えるほどしか行っていなかったのですが、最近100リヤル (今日のレートで2400円) 前後の食事が続いていたので、あらためて東京レストランのコストパフォーマンスの良さがわかりました。というか13年前とくらべてほとんど値段が上がっていないのでは?

1枚目の写真は「幕の内弁当」。税込み70リヤル (1700円)。鮪と鰆のお刺身、海老と白身魚の天ぷら、野菜かき揚げ、鶏と魚の照り焼き、コロッケ、サラダ、酢の物、お新香。おみそ汁、ご飯、デザートの自家製抹茶アイスがついてこの値段は、オルーバロードにあるレストランの相場としてはかなり安い方です。近所のアラブ料理店3軒 (バールベック、ブルジュルハマーム、フィシャーウィー) より間違いなく安くておいしいです。最近アラブ料理に食傷気味だったので本当にしみじみそう思いました。でも、日本に戻ったら食べられないということで、結局またアラブ料理屋に行くわけですが。

ここ3週間外食を続けていますが、一番のヒットは東レスの幕の内弁当と言っても過言ではありません。見た目も断トツにきれいです。ただし、やはり量が多い。量は半分で値段も半額というわけにはいかないもんでしょうかねぇ。(2枚目の写真は蕎麦セット)

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2009年2月 1日 (日)

トニーローマ再び

前回、BBQリブを食べた時にうすうす感じた、「シンプルなステーキの方がおいしいんじゃ…」 というのを確認しに、先日人を誘ってまたトニーローマに行ってきました。今度は3人だったので前菜の盛り合わせもハーフではなくフルを注文。さすがにでかい。必死にタマネギフライをほおばりました。

ステーキはサーロイン (280g) をチョイス。もちろんレアで。店員が 「え、ウエルダンじゃないの?」 と聞いてきましたが (アラブ人はウエルダンが基本)、しつこく 「レアで」 と繰り返しました。中東だとレアと言ってもミディアム、ミディアムと言ったらウエルダンくらいに焼かれてしまうおそれがあったのでこう言いましたが、焼き加減はきっちりレアでした。お見事。

280gはかなりの量だと覚悟していましたが (4種あるステーキはみんな300g前後)、食べてみると肉自体がおいしくて、それからペッパーソースが絶妙に自分好みの味だったので (一緒に行った人は辛すぎると言っていた)、あっという間に完食してしまいました。肉は火を通しすぎない方がおいしいですねぇ。そうするとやはり究極はエチオピアの生肉!?

オニオンスープもいけました。スタイルはフレンチオニオンスープ風ですが、そこまでタマネギを炒めていないしスープもクリアー。チーズはなぜかブルーチーズ風味でしたが、これがサッパリ味のスープと合っていて軽く感動するくらいおいしかったです。今度自分でもやってみよう。

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レバノン料理②

先に紹介したオルーバロードのレバノン料理店バールベックと同じ並びにあるもうひとつのレバノン料理店が 「ブルジュ・アルハマーム」 です。アラビア語のメニューをもらうと (英語はない)、メインディッシュとしてグリル以外にもスペシャルメニューが書かれています。迷った末にその中からヒツジのマハシを注文しました。マハシというくらいなのでご飯が肉に巻かれているのかなと思ったのですが、出てきたものは写真の通り、ご飯の上に煮込んだヒツジ肉がどっさり載っているものでした (量が…)。

あまりピリッとこない、もっさりしたアラブ料理独特のスパイスが効いた味付けご飯と、トロトロに煮込まれたヒツジ肉、そしてコクのあるグレイビーソースが渾然一体となって、半分くらいはおいしく一気にいただきました。次第に味に飽きてきたところで、今度は一緒についてきたヨーグルトをドッサリかけて食べると、なんともサッパリしてさらに食が進みました。味付けご飯にヨーグルトって相性抜群 (のような気がする)。吉牛とかにも合うかな (←適当)。味も良かったし、英語のメニューがあればもっと外人が来るかなと思いましたが、アラブ人で十分混んでいたので、まぁ、今のままでいいのかもしれません。

ちなみにブルジュ・アルハマーム (ブルジュルハマーム) は 「鳩の塔」 という意味 (ハマーム=鳩)。3枚目の写真のような、アラブ風の鳩の巣箱 (集合住宅) ですね。アカバにも同じ名前のレバノン料理店があったと思いますが、アラブ料理店ではわりと良くある名前です。なお、まったく同じ綴りで読み方をハンマームにすると風呂、スパ、サウナになります。

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