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2009年3月22日 (日)

ミックススパイス

中東やアフリカで現地人と接していると、彼らのきわめて保守的な食生活に驚くとともに、日本人が世界でもまれに見る雑食民族なんだと実感します。日本人なら誰でも和食、洋食、中華などを日替わりで食べていますし、東南アジアのエスニック料理も定番としてしっかり根付いています。珍しい外国料理を食べる機会に恵まれたら、嬉しいと感じこそすれ、「なんでこんなものをセッティングしたんだ!」 と怒り出す人など滅多にいないでしょう。むしろ外人に招待されて日本食が出たら、がっかりする人の方が多いのではないでしょうか。

エジプトで働いていた時、現地スタッフを食事に招待したのですが、さすがに日本食はハードルが高いだろうと思って、中華料理屋に連れて行くことにしました。メニューも無難なものを選んだつもりだったのですが、みんながみんな、ほとんど料理を口にしません。最初は遠慮しているのかなと思ったのですが、よくよく聞いてみたら、彼らは本気で中華料理など食べたくなかったのです。「ごめんね、じゃあどんな料理だったら良かったの?」 とたずねたら、「私たちはアラブ人なんだからアラブ料理が一番だよ」 と真顔で言われてしまいました。

エチオピアの時も、仕事で頻繁にエチオピア人と食事をしていたのですが、あまりにいつもエチオピア料理なので、「たまには中華でも行く?」 と聞いてみると、決まって 「とんでもない、エチオピア料理がいいんだよ」 と即答されたものです。確かにエチオピア料理はおいしいんですけど、日本人の感覚からすると、時々は毛色の違ったものを食べたくなるわけです。たぶんほとんどのエチオピア人は、一生エチオピア料理しか食べないんだろうなと思いました。もちろん、彼らにとってはそれが最高なんでしょうけど。

ということで、何を言いたいかというと、世界に冠たる雑食民族を擁する我が国日本ほど、世界中の食べ物が集まっている国はないのではないかと、そう思うわけです。ところが、いざスパイスとなると、これがなかなかそろっていません。本格カレーを作るための10~20種の単品スパイスなら今ではわりと簡単に手に入ると思いますが、サウジのスーパーにあるような、ある料理に特化したミックススパイスなどはほとんど皆無でしょう。それはそうです。日本では誰も脳みそカレーなど作りませんから。

写真のミックススパイスはインド風のものと (写真1、2)、サウジ風のカブサを作るためのものです (写真3)。お土産代わりに買ってみました。日本でこれを使って料理するかはわかりませんが。(ブレインマサラは豆腐でいけるかも)

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