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2011年2月12日 (土)

サウジの季節の風物詩

ちょっと大げさに言えば、今、世界は変わろうとしているのかもしれない。チュニジアに続いたエジプトの暴動と大統領辞任は、明らかに民衆の勝利であり、20世紀を通して行われたアラブ世界における半独裁的指導体制の終焉を、決定的に推し進める可能性を秘めている。

今、エジプトに、そしてアラビア半島の王政国家に、世界の視線が集まっている。中東屈指の親米国家、言い方を変えれば、必ずしも民衆の総意ではなく、その為政者がポリティクスとして親米路線を堅持してきた大国エジプトにおいて、民衆の反乱によりトップが追放されてしまった。民衆はムバラクとともに、その背後にいるアメリカにノーをつきつけたのである。

アラビア湾岸産油国はサウジアラビアを含め、親米路線を貫いている。好き嫌いの問題ではなく、そうすることがこの地域の安定化にもっとも利するからである。おそらく現時点では、他に選択肢はない。地域の不安定化は、ウォールストリートにも影響をおよぼすだろう。世界経済のひとつの鍵をにぎっているのだ。CNNで、BBCで、連日その動向が報道されている。

それなのに、ああ、それなのに。

またもやってきました、この季節が。そう、バレンタインデーです。サウジアラビアの勧善懲悪委員会 (宗教警察) が、国内のギフトショップを巡回し、赤い物やハート型の物をすべからく撤去してまわっているのです。バレンタインデーを想起させるものはことごとく禁止。ハート型のチョコレートなんてもっての外。イツノジダイダヨ…。

もしもサウジアラビアで革命が起こり、王制が打倒されたら、民衆は宗教警察をどうあつかうんでしょう。これまでサウジ国王は親米派であると同時に、二大聖地の守護者でもあったわけで、なんかそれってムジュンじゃね? とかいうのはおいといて、とりあえずバレンタインに赤いバラは贈れるようになる気がする今日この頃。

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コメント

私は、サウジが変わるには原油埋蔵量に関係してくるんじゃ?と勝手に思ってます。ウィキリークスでもサウジの原油埋蔵量が水増しであるというのが暴露されてるみたいですけど、もう「オイルがあるもんね」とふんぞり返ってられない時期がくれば、サウジも変わっていくんじゃないかと。

投稿: 在米 | 2011年2月14日 (月) 17時09分

そうですね。とりあえず富の分配がそれなりに行われている現在は、国民も目をつぶっていられるでしょうから。

自由を手にするためには、自由を自ら律する不自由さが必要なんですけど、あの人たちにできるかなぁ。

投稿: shukran | 2011年2月14日 (月) 20時17分

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