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2013年10月17日 (木)

迷いの国

サウジアラビアで毎年恒例の巡礼が行われました。昨日、新聞記事を目にするまで、完全に忘れていました。わずか数年前まで、長らく自分の日常だった中東とイスラム。

今ではすっかりパシフィックのゆるい空気になじみ、二度と彼の地には住めないなと思う今日この頃。インターネットで目にする向こうのニュースといえば、戦争、テロ、圧政、差別。。。

サウジアラビアに住んでいた頃、ようやく女性の運転免許取得が実現の芽を出していたのに、あれから5年たった今も、状況は何ひとつ変わっていません。また国会で審議が見送られたそうです。

「預言者の時代は車なんてなかったからね」
「いや、当時は女性だってラクダに乗っていたよ」
「バカな50%(男)が運転してこの混乱ぶりだ、残り50%のバカが来たら地獄だよ」
「もうすぐコンピュータで自動運転の時代がくるから問題ない」
「アッラーは偉大なり、アッラーの他に神はなし」

ネットニュースにはこんなコメントが並んでいました。サウジアラビアは、別に女性が運転しなくても生活できる国です。ただ、どうしても必要な女性は必ずいるはずです。

結局、選択肢があるかないかがポイントです。それをするかどうかは本人の問題だとしても、端から可能性を否定されてしまうのでは、それを差別と言われても仕方ありません。

とはいっても、逆に選択肢がありすぎるのはどうでしょう。すべてが自由の国、アメリカ。そこには豊かな市民生活とアメリカンドリームがある一方、貧困格差や無差別殺人、性犯罪から虐待まで、あらゆるハッピーとアンハッピーが混在しています。

話が大きくなりそうなので、ふりかえって我が国ニッポン。日本ほど選択肢にあふれた国はそうないのではないでしょうか。学業も仕事も自分次第。研究者になろうが伝統工芸士になろうがIT企業を起こそうが自由。

さらには、ご飯をどこで何を誰といつ食べようがまったくの自由です。え?当たり前? いいえ、サウジアラビアでは未婚の男女が一緒にご飯を食べられるレストランはありません。男性だけのお客はシングルルーム、女性客や家族客はファミリールーム。

豚肉はない、お酒もない、礼拝の時間はドアが閉められ出入り禁止。ラマダン中、昼間レストランは軒並みクローズ。うっかり公衆の面前で飲食すればたちまち通報されます。

生活のあらゆる局面で、日本には無限の選択肢があります。だから逆に迷うことも多い。プレゼントだって本当に迷ってしまいます。センス悪いって言われたくないし。。。

なんというか、迷うことは、迷えるチャンスがあるということは、きっとそれだけで幸せなことなんだと思います。それにしたって、日本はいろいろ迷わせすぎ、惑わせすぎじゃないでしょうか。

3つの中から選ぶならば、わりと短時間にしかも自信をもって選ぶことができますが、30の中、いや、300の中から選べと言われたら、もう何がなんだかわからなくなってしまいます。

いったい何がベストなのか、自分基準で?、世間の基準で?、あーもうこんなんだったら最初から選択肢を絞ってくれよ!なんて言い出しかねない自分は、まあただの小心者&優柔不断なんでしょうね。。。

ということで、将来どうしようかななんて未だに考えたりしている自分はいったい幸せなのか不幸なのかと、ちょっとだけ考えこんだ夜でした。

109hajj

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