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2013年11月27日 (水)

京都の不思議なお茶

ラプサン・スーチョン(正山小種)は、紅茶の茶葉を松葉で燻して着香したフレーバーティーです。クセのある強い薫香が特徴で、生産地は中国福建省武夷山、ほとんどイギリスへ輸出されています。正露丸とも評されるその香りですが、松葉の薫香と正露丸の主成分クレオソートはほぼ同じ香りなので、当然といえば当然です。好き嫌いがはっきりわかれる所以ですね。

自分の紅茶好きは、スリランカ旅行で茶園を訪問してからのことです。なので、濃厚で華やかなダージリンなどよりは、淡く渋い味わいのセイロン茶が好みです。特にウバ。ただ、学生時代に初めてリーフティーとして買ったのが、トワイニングスのアールグレイでした(缶にアラビア語が書いてあるというだけの理由)。初心者にはクセのある紅茶でしたが、それなりに美味しくいただいた記憶があって、こういうのもけっして嫌いではありません。今ならアールグレイよりレディグレイを選びますが。

さて、スリランカのあと紅茶に興味を持ち始めて、ほどなくラプサン・スーチョンという名前に行き当たりました。当時いたサウジアラビアは紅茶の消費量が多い産油国ですから、日本の田舎よりよほど紅茶のラインナップは充実していました。ある日、どこからかラプサン・スーチョンを手に入れ、ドキドキしながら試飲。。。

うーん。。。ひと口飲んで顔をしかめてしまいました。さすがにきつい。あえなく撃沈。カップを飲み干すのが大変でした。ということで、それ以来ラプサン・スーチョンとは縁が切れていましたが、クセの強い味ほど記憶に残るものですよね。いつかもう一度試したいという思いが、ここ数年浮かんだり消えたりしていました。

そんな中、記憶の味に再び巡り合ったのは、ふとした瞬間でした。あるホームパーティーで、『いり番茶』をいただいた時のことです。最初はほうじ茶のつもりで口に含んだのですが、飲んだ瞬間、口中に広がるその強烈な薫香に、ハッと目がさめる思いでした。

「こ、これはっ?!」 お茶を持ってきてくれた方に身を乗り出して尋ねると、京都・一保堂のいり番茶であると教えられました。こんな強烈なテイストが、ある意味和風の権化のような京都で生産されているとは、にわかに信じられませんでした。しかも京都では普段使いのお茶であり、高級品でもなんでもないとのこと。

ということで通販サイトを見てみたら、本当に庶民的なお値段でした。けっこう高級な味がするんだけどなあ。もっとも、ラプサン・スーチョンの、薫香とともに広がる紅茶独特のフルーティーな香りはさすがにないんですけどね。まあ当時はそこまでテイスティングできていなかったし、このいり番茶がちょうどいい具合に自分のツボにはまった感じです。

これは日本に帰った時ぜひ購入しよう。^_^

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