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2014年3月11日 (火)

サウジアラビア労働者事情

1. 出稼ぎ労働者の夜逃げが止まらない

サウジアラビアで働く外国人労働者は700万人以上。2013年、そのうち7%に上る約50万人が、正規の手続きなしに行方をくらましたのだそうです。特に大都市で件数が多く、リヤドは200万人中15万人、ダンマンは56万人中4万人、ジェッダは100万人中7万人が行方不明となりました。

昔から優秀なメイドは他所に引きぬかれていくと言われていましたが、労働者の都合(要はより高い給料を払ってくれるオーナーの存在)によって勝手に雇用主(スポンサー)のもとを去ることはできません。パスポートも預かられていますしね。きっと仲介屋とかもいるのでしょう。需要があるから供給が必要になるという理屈ならまだしも、労働環境が劣悪でやむを得ず夜逃げした場合は、お互い不幸ですね。

2. サウジ女性店員がもたらしたもの

サウジアラビア政府は、ランジェリーショップから始まって、主に女性が買い物に来るお店の店員を、サウジ人女性にするプログラムを進めています。これまでは女性の労働が禁止されていたため、男性店員(外国人労働者)がそうしたお店に勤めていましたが、確かにイヤですよね、男性店員だと相談もできないし。なので、サウジアラビアは世界で一番ビクトリア・シークレット(カタログ通信販売)が売れる国だと言われていました。

しかしあろうことか、このプログラムによって経済的損失が8億リヤル (220億円) にも達しているという残念な報告が上がってきました。25%の中小規模店が閉店し、その数は今後もっと増えていく見込みとのこと。理由は簡単。サウジ人の給料が高いからです。外国人労働者の2倍の給料で、さらに2シフトで雇用するよう義務付けられるわけですから、お店のオーナーはたまったものではありません。

商工会議所などは、もちろんこのプログラムに異論があるわけではありませんが、単純にビジネスとして考えると、前途多難というのが正直なところのようです。ただし、女性の起業促進という側面もあるので、女性にとっては悪い話ではありません。今後は化粧品・香水、妊産婦グッズ、女性用靴・かばん、女性服飾店に、このプログラムを拡大していくそうです。

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