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2016年6月24日 (金)

悪魔の名前

映画「The Conjuring 2 (死霊館・エンフィールド事件)」を観ました。1も怖かったですが、2も相当なもの。スナヤンシティーの映画館も終始インドネシア人の悲鳴で騒がしかったです。ネタバレになってしまいますが、最後はとり憑いた悪魔の名前を明らかにすることによって、ついに悪魔との戦いに勝つことができました。

なぜ名前を呼ぶと悪魔が退散してしまうのか。それは、名前を知らないものはこの世に存在しないのと同じだからです。いないものは退治できません。本当の名前を呼ぶことによってその存在が特定され、人は始めて悪魔と対峙することができます。そうなれば悪魔など弱いもの。

映画館を出るとき、ふと、TSUNAMI (津波) が国際語になっていることを思い出しました。2004年のインド洋津波で未曾有の被害を出したアチェでは、人々が津波というものを知らなかったそうです。なぜ知らなかったのか。それは、津波を意味する単語がなかったからです。

アチェからほど近いシムル島も津波に襲われましたが、この島では犠牲者はほぼいませんでした。100年前の大津波(現地語でスモン)で島が壊滅状態になったことが、歌として現代まで伝承されていたため、シムル島の人々は大地震の次に来る津波のことを知っていて、みんな高台に逃げることができました。シムル島では悪魔(津波)に名前があったのです。

その後、日本語であるツナミが世界に広まりました。これはとても良いことです。ただ、実はインドネシアにも、各地に津波を表す単語は昔からあったようだと、最近聞きました。単語としてはあっても、人々の脳裏から忘れられていたのかもしれません。Smong、Galoro、Ie Beuna、Hilangnya Negeri Elpaputih、Gergasi Dari Laut、Wor、Ae Mesinuka Tanalala。(←ちょっと自信ないですけど)

災害から身を守るためには、まず災害そのものを知らなければ始まりません。でもそれは、津波発生のメカニズムとかそんな難しい話ではなく、津波という単語を知っている、ただそれだけでも、少なからぬ効果があります。アチェでも津波という単語が生きた言葉として残っていたら。。。今さらながら残念に思います。

123conjuring

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