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2018年10月 4日 (木)

100年の老舗

タイ華人のルーツは潮州人であり、タイで中華料理といえば潮州料理を指すと言っても過言ではありません。正直、潮州料理といってもあまりピンときませんが、フカヒレや魚の浮袋など海産物の干物を使った料理も実は潮州料理で、たぶんみんなタイ料理だと認識している牡蠣の卵焼き(お好み焼き)オールアもそう。あとはクイティアウ(ライスヌードル)だってもとは潮州語です。つまり、自分も意外と普段から潮州料理を口にしていました。

中華街(ヤワラート)に、笑笑酒家(Jim Jim/イムイム)という潮州料理の老舗があります。現在のご主人は初代のお孫さんで、お店はすでに100年の歴史があるそうです。ならばここの料理こそもっとも由緒正しい潮州料理だろうと、典型的なメニューをいただいてきました。実は笑笑の1階部分にもう一店舗すごく人気の中華料理屋があって、ここも潮州料理なので本当はこちらに行きたかったのですが、あまりの行列の長さにあきらめて、2階の笑笑に上がって行ったというのが本当のところ。

1階のお店とはうってかわって笑笑の店内はお客もまばら。しかもメニューを開くとどの料理も最低一皿300バーツ(千円)から。おかずもスープもチャーハンも300バーツから(サイズ: S/M/L)。老舗だから当然の値段設定かもしれませんが、どちらかというと経営不振のため値上げせざるを得ないようにも見えました。広い店内の半分はもうテーブルを使っていません。ほぼ一緒に入店したグループは、しばらくメニューを眺めたあと出ていってしまいました。外に出て屋台で食べれば1人100バーツかからないくらいですからね。

さて、こちらはこの際値段なんて気にしません。本物の潮州料理が食べられればそれで満足です。で、満を持してオーダーしたのが、魚生(フーセン)。なんと草魚のお刺身です。初めていただく中国刺身料理に、ちょっとドキドキが止まりません。タレは甘いピーナッツソースと豆鼓を混ぜたようなもの。淡水魚なので臭みとかどうだろうと思いましたが、この濃厚なタレのおかげで、何の違和感もなく美味しく食べられました。薄切りなので食感が良いです。見た目からして、スズキと言われれば信じてしまいそう。

ここでふと思いつき、ご主人にお醤油を持ってきてもらいました。お刺身にはお醤油でしょと得意満面で一口いただきましたが、噛むごとにフワッと広がるかすかな泥の臭いに、思わずウーンとうなだれてしまいました。このお刺身、やっぱりあちらのソースでなきゃダメです。潮州の人がそう結論づけたのですから間違いありません。そうして食べている限りはとても美味しいお刺身でした。

もうひとつ、どうしても食べたかったものがありました。その昔、香港旅行で食べたお芋の天ぷらに砂糖がまぶしてあるもの。反砂芋(反沙芋)というメニューで、今回これも潮州料理であることを知り、あの懐かしい味をもう一度食べられるんだと、本当に楽しみにしていました。テーブルに運ばれてきたそれは、拍子木切りに整えられ焦げないよう丁寧に揚げられたタロイモ(里芋)で、中身は熱々のホクホク、砂糖のコーティングはカリカリの甘々、子供の頃を思い出すような郷愁に満ちていて、しみじみ美味しかったです(香港で食べたのは大人になってからですが)。

あと、オリーブの炒飯を初めて食べました。いける。

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