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2018年11月22日 (木)

ワット・ラチャオラサラム

ワット・ラチャオラサラム(Wat Ratchaorasaram)は、BTSウッタカット駅(ウータカー/Wutthakat)の南側、チョムトン地区(Chom Thong)にあり、かつてはワット・チョムトンと呼ばれていました。お寺の歴史はアユタヤ朝にさかのぼります。

1820年、ラーマ2世の治世に、チェーサダーボーディン皇太子(後のラーマ3世)は司令官として1万人の兵を率いていました。敵はビルマ軍、目指すはカンチャナブリの三仏峠(スリー・パゴダ・パス)。

行軍初日、彼らはワット・チョムトンの前で一夜を明かした際、武運を祈るコンタワン(Khon Thawan)と呼ばれる儀礼を執り行いました。

これを見ていたお寺の住職が、今回の戦いでは彼らが勝利し無事に帰還するであろうことを予言すると、皇太子は、もしそうなったらお寺を改修しに戻ってくると約束しました。

皇太子の軍は三仏峠に到着すると、そこで雨期になるまでビルマ軍を待ち続けました。結果、ビルマ軍は現れず、彼らは無事国に戻りました。そして雨期が終わると、約束を果たしにお寺に戻ってきたのでした。

改修には皇太子もたびたび現場を訪れ、自ら指示をしました。いつも同じタンジョンの木の下に立ち、工事を見守りながら、「死んだ後も自分はここに生き続ける」と言っていたそうです。

改修によってタイの寺院に初めて中国様式が取り入れられ、他の伝統的な寺院とは一線を画すデザインとなりました。カラフルな中国磁器による装飾が多用され、資材も多くが中国から運ばれたものでした。華やかな印象を受けるこのデザインは王族が好むものとされ、その後各地でこれにならう寺院が建立されました。

改修は1821年に始まり1831年に完成、そしてラーマ2世に捧げられ、一旦ワット・ラチャオロット(王の息子の寺)と名づけられました。その後正式に第1級王室寺院となった際、今の名前に改められましたが、人々は今でもワット・チョムトンあるいはワット・ラチャオロットと呼ぶそうです。

由緒正しく、格式も高く、大きな涅槃仏があったり立派な本尊があったり、何より建物の装飾が華やかで青い空に素晴らしく映えます。なのに境内は人影まばら。観光客を含めもっと人が来てもおかしくないのになと思います。

お寺の前の敷地は緑の木陰も多いし、運河沿いなので水辺を渡る風も涼しげです。つい長居したくなる場所。

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