タイ映画鑑賞:わすれな歌
「わすれな歌 (Mon-rak Transistor)」は2001年のタイ映画。結婚してすぐ、徴兵により離れ離れになってしまった主人公ペンとサダウの物語。サダウへの思いを込めたペンの切ない歌とともにコミカルな中にもシリアスなストーリーが展開します。
劇中に流れるルークトゥン (タイの大衆歌謡、田舎歌) の中でも主題曲「忘れないで」はタイ歌謡史上に輝く往年の大ヒット曲です。"ルークトゥンの王様" スラポン・ソムバッチャルーンによるオリジナルの歌唱 (→YouTube) に負けない主人公の歌声が心に染みました。
サダウが都会にいるペンにようやく会いに行こうとなった時、手土産として選んだのは村の雨水でした。その時の父親とのやりとりがぐっときます。
サダウ「ペンへのお土産、何がいいと思う?」
父親 「鉄砲玉をぶち込んでやるのが一番だ、妻子をほったらかして芸能界なんぞ」
サダウ「雨水は?この雨水はどうかしら、都会のよりおいしいでしょ」
父親 「都会の雨水なぞ飲めるもんか」
最後はハッピーエンドだったのかな。何はなくとも愛する人がそばにいれば、というメッセージにしては少々ビターなエンディングでした。前半のサダウ (シリヤゴーン・プッカウェート Siriyakorn Pukkavesh) が瑞々しく光るだけに、最後のコントラストが切なかったです。
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