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2020年4月の49件の記事

2020年4月30日 (木)

タイ映画鑑賞:15+ Coming of Age

「15+ Coming of Age」は2016年のタイの学園コメディ映画です。とくに前半は良い意味であまりにもバカバカしく、ついつい笑ってしまうので、ストーリーあれこれよりは、「あはは、くだらねーw」とツッコミながら観るのが正しい観方かと。とにかくお色気 (パンチラ中心) にかける熱量がすごい作品。

チャラッラート (主人公)、オブー、オーヨンはいつも一緒にいる3バカトリオで、とくにオブーとオーヨンは助平全開でエッチなことばかり考えています。内気なチャラッラートは困惑しながらも必ず話に乗せられてしまい、その結果痛い目を見るのはいつも彼。

スダラット (ヒロイン) は勉強も素行もパーフェクトなクラスメートで、チャラッラートとは家が隣同士の幼馴染。勉強一筋で堅物のスダラットに科学コンペで競り勝つため、彼女の計画書を盗むことと、彼女を誘惑するよう企む3バカトリオ。

中盤まではおバカ全開で大変楽しい作品でした。しかし幼馴染の二人の距離が縮まったところから、いきなりの初体験 (映像なし) を経て、スダラットの妊娠が発覚したあたりから話は急にシリアスに。唐突すぎて、きっとドッキリかもしくは想像妊娠だなと思っていたら、これが本当でした。

そもそもチャラッラートは緊張しすぎて初体験の記憶がまったくないし、スダラットもシーツを見て「血がついていないわ、本当にちゃんと終えたのかしら」と疑う始末。その後チャラッラートはスダラットの計画書を盗撮するのですが、彼女にバレてしまい関係は最悪に。

スダラットは学校に来なくなり、両家の家族を巻き込んでシビアな展開になりますが、最後はチャラッラートから子供を生んでくれと頼まれ、スダラットもそれを受け入れました。めでたしめでたし・・・なのか? 彼の告白がまたいまいちピンときません。

チャラッラートはスダラットに科学コンペ (30歳の自分の発明品というテーマ) の計画書ができたと渡します。しかし開いてみるとそれは白紙でした。曰く、自分の発明品はいま君のお腹の中にある (まだ形がないので何も描けない)、自分が30歳になる時、生まれる子供は今の自分達と同じ15歳になっている、30歳の自分の発明品は15歳の子供だ、とのこと。(ちょっと何言ってるか分からない・・・)

母親にどうするのかたずねられたスダラットは、自分の発明品は壊せないと言いました。つまり生むと。いやでもこれ、チャラッラート、生んでくれとは (暗に) 言いましたが、責任を取るとも結婚するとも言っていません。そもそも15歳の彼に責任なんか (とくに経済的に) とれるわけがありません。

スダラットもこれ以上学業を伸ばすのは難しいでしょう。将来の選択肢は確実に狭まりました。十代の妊娠はいつの時代も社会問題になっていますが、そのあたりに切り込んだつもりなのでしょうか。ただの作り話とはいえ、ちょっと後味が悪かったなあ。前半のトーンで最後まで突っ走ればよかったのに。

まあラストシーンはまたパンチラなんですけどね。監督どんだけパンチラが好きなんだ。。

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2020年4月29日 (水)

タイ映画鑑賞:愛なんていらない

「愛なんていらない (It gets better)」は2012年のタイのLGBTをテーマにした映画です。3人の物語がそれぞれ交錯しながら進み、最後はひとつに結実する脚本は、多少わかりにくさはあるものの (たぶんあえて)、逆に最後まで集中して一気に観ることができました。

1. 少年ディン
女装して踊る姿を父に見つかり出家 (短期修行) させられた少年ディン。嫌々お寺に行ったものの、同じ年頃の指導係の僧を見た途端、気分はウキウキに。夜、お化けが怖いと指導係の寝室に何度も押しかけるディン。ある夜、ディンが目を覚ますと指導係は寝室を抜け出し、お堂で座禅を組んでいました。自身を拒絶されたことに深く傷つくディンでした。

2. 青年トンマイ
父が亡くなり、父が所有していたゲイのショーパブを処分するため、母 (父とはだいぶ昔に離婚) と居住するアメリカからタイに来た青年トンマイ。お店のダンサー (ゲイ、女装しているが見た目は男) たちから処分は思い留まるよう言われますが、トンマイの態度はドライ。

お店でただひとり女性だと思ったドクマイも実は元男 (性転換手術済み) だと知ったものの、ドクマイの胸元を見てドキドキするトンマイ。運転手トンリウ (ゲイ、顔は女っぽいが身体は男) と酔った勢いで一夜を共にしますが、翌朝、我に返ったトンマイはトンリウを部屋から追い出しました。

お店の処分をあらためてダンサーたちに伝えるトンマイ。その日、最後のショーが始まると、トンリウは圧倒的な歌声でゲイの心情を歌い上げました。促され父の部屋を見たトンマイは、部屋に飾られたたくさんの自分の写真に驚きます。母は離婚した後も父と連絡をとっていたのでした。そしてそこには女装した父の写真も。

3. 中年サイターン
地方の村に派手な車でやって来たサイターン (50歳くらい、性転換出術済み)。雑貨屋で店主から万引を疑われたことをきっかけに、イケメン青年ファイと知り合いに。ファイは知っての上でサイターンと関係を結びます。日頃感じるゲイへの差別を愚痴るサイターンに、気にし過ぎだとなだめるファイ。

夜、雑貨屋を裏口からこっそりのぞくサイターン。見れば強盗が押し入り、店主は脅されていました。棒を持って強盗の背後に近づこうとしたその時、サイターンはもうひとりの強盗から背中を撃たれてしまいました。血を流し意識を失ったサイターンに、「ディン!我が息子!」と悲痛な声を上げる店主でした。

* * * * *

これら3人の物語が前後しながら進み、また、ディンとサイターンがお寺で出会ったり、トンマイの夢にサイターンが出てきたりするので、とにかく3人は関係性があるんだということが段々わかってきます。ちょっとミスリードはありますが、結局、3人の物語は2人の物語であり、それぞれ時代/時間が異なるものでした。

少年ディンは成長し結婚しますが、妻が妊娠中、女装して踊っているところを妻に見つかったことから、離婚を切り出します。妻は同意して離婚、アメリカに移住し、その後トンマイが生まれました。ディンは離婚後、性転換手術を受けて女性サイターンになり、ゲイのショーパブを開くのでした。

父も高齢となり、一度会っておきたいと故郷の村にやって来たサイターン。雑貨屋を営む父に会うも、最初は万引き犯に間違われるなど、自分を息子だと認識してくれない様子に落胆しますが、図らずも死の間際、父は自分をディンと呼んでくれたのでした。(たぶん最初からわかっていた)

トンマイがタイに来たのは父サイターンが亡くなった後です。映画の中では、ショーパブの一画にある父の部屋に飾られた父の写真を見て、我々はトンマイがサイターンの息子だと確認します。映画のラストでは、トンマイは父の故郷の村を訪れ、祖父 (雑貨屋の店主) と対面 (おそらく初)。ファイも加わり、一緒に父の遺灰を川に流すのでした。

ひとつ文句というか、映画のポスタービジュアルがぜんぜん内容を表していないのはいかがなものかと思いました。とくに8人写っている方。これだと軽いラブコメにしか思えません。男女8人ともこの格好では出てきませんし、まったく8人を言い表していません。赤い車の方はカッコイイけれど、さすがにちょっと言葉足らずです。

変に重くなりすぎず軽妙なタッチで進むストーリーなのですが、扱うテーマはけっこう重く、観終わった後の余韻は深いものがあります。思いがけず素晴らしい作品だったので、もっとちゃんとしたポスタービジュアルがあっても良かったのになと思いました。(そうしたらもっと早く本作に出会えていたかも)

タイはLGBT先進国で、みんな普通に市民権を得ていると勝手に思っていましたが、さすがにタイであっても、やはり人それぞれなんでしょうね。とくに誰か愛する人を求める場合は。LGBTについては普段ほとんど何も考えずに過ごしていますが、こういう作品をきっかけにたまには思いを巡らすのもいいかなと、先ほど降りだした雨を眺めつつ思います。

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2020年4月28日 (火)

タイ映画鑑賞:Citizen Dog

「シチズン・ドッグ」は2004年のタイのロマンティック・コメディ映画です。登場人物は奇妙な人間ばかり、ブラックユーモアが散りばめられ、コミュニケーション不全を描いた本作は、シュールなストーリーとゆるめなコメディ、そしてこだわりの画作りから、タイの "アメリ (2001年仏作品)" とも言われています。

アメリもそうですが、"グランド・ブダペスト・ホテル" や、"ナポレオン・ダイナマイト (バス男)"、"ゴーストワールド" といった作品が好きな人なら、きっとドンピシャな作品でしょう。ちなみに "Citizen Dog" は "市民ケーン (Citizen Kane)" からなんでしょうか。

ストーリーの主軸は "尻尾がない" ポッドが、夢に向かって全力で突っ走るジンに恋をするお話です。アメリと違って本作では主人公ポッドが一番 (比較すれば) マトモな人間です。その分ヒロインのジンがだいぶ突き抜けている。ただし他のキャラがさらに突き抜けているので、二人のロマンスの行方はけっこう普通のラブストーリーに思えたりもします。

ポッド (主人公)
・田舎から上京し缶詰工場に就職
・指を切断し缶詰になるが後に回収
・警備員に転職しジンと出会う
・ジンにバス通勤を勧めるも断られる
・ジンのためタクシー運転手に転職
・ゾンビライダーの勧めでジンに告白
・ジンにふられる (底辺の二人では✕)
・自殺を試みるもヤモリに止められる
・ジンに尽くすがやっぱりふられる
・バンコクでセレブになる (尻尾がない)
・ペットボトルの山の頂でジンに告白
・くどくど言うジンの口をキスでふさぐ
・ようやくジンと結ばれる(結婚)

ジン (ヒロイン)
・ビル清掃のメイド (強迫性障害)
・外国語で書かれた白い本を携帯
・白い本を読めるようになりたい
・ピーターに出会い環境活動を開始
・ペットボトルをひたすら回収する
・家の前にペットボトルの山ができる
・ポッドに告白されるが断る
・ピーターに再会、白い本の意味を知る
・すべてに絶望しポッドの元を離れる
・ポッドの告白を受け入れる (結婚)
・プラスチック工場に就職、幹部に昇進
・無理な経営をして工場を閉鎖に追込む
・ポッドの子供を妊娠中

注:指切断
同じイワシの缶詰工場で働くポッドとヨッドは、作業中に指を切断→缶詰として出荷される→缶詰を回収し指装着→なんだか違和感→指が入れ違っていた→ヨッドの指を引っこ抜く→無事元サヤに、という経緯から友人になりました。ヨッドは満員のバスで通勤中、毎日身体を押付けあったムアイと恋仲に (後にふられる)。ポッドにもジンと一緒に満員バスに乗るよう勧めました。

注:ゾンビライダー
ポッドが乗っていたバイクタクシー (いつもノーヘル)。ある日ヘルメットの雨に打たれ死亡するも、職業意識が強くゾンビライダーとして復活 (未だノーヘル)。「人間いつ死ぬかわからない」と、ジンに告白するようポッドに助言。

注:ヤモリ
ポッドの上京時、「バンコクで働きだしたらお前にも尻尾が生えるぞ」と予言したポッドのおばあちゃんが死後に転生した姿。次はポッドの子供に転生する気まんまんで、ラストシーンではジンのお腹の中にいると思われる。

注:尻尾
推測ですが、夢や希望を失った人には尻尾が生えるという設定なのかなと (そういう両親から生まれた子供にも生えている)。ポッドはジンを追いかける気持ちが強く、尻尾が生えないままだったのかも (バンコクでただ一人尻尾がない)。もしくは、尻尾=犬=誰かの下で従順に (自分を押し殺して) 生きる人々、の比喩? タイトルもタイトルだし。

注:白い本
昔ジンが拾った本。外国語で書かれていてジンは読めない。会社の外国人社長に聞いても答えてくれなかった。いつか本の内容を読み理解することがジンの夢となったが、後にピーターが教えてくれた本の正体は、イタリア語で書かれたゲイのポルノ小説だった。

注:ピーター
バンコクの路上でビラ配りしていた白人 (警察が来ると逃げる)。ジンと同じ白い本を持っていた。本当の名前はアンドレ (ピーターはジンが唯一知っていた外国人の名前で勝手に命名した)。ジンは彼を環境活動家だと思い込み、その後のニュース映像から彼が活動中に機動隊に殺されたと勘違いし、彼の意思を継ぐべくペットボトル回収にのめり込むも、後にすべてが勘違いだったとわかり、ジンは絶望する。

注:ペットボトルの山
ジンが回収したペットボトル。ジンが洗って同僚に再利用を促すも誰も使ってくれず、家の前に積まれていった。物語後半、バンコクの高層ビル群を見下ろすほどの高さに。後に若者のデートスポットとなった。

作中、他にもいろいろ個性的な面々が登場しますが、中でも印象的だったのがベビーマムとトンチャイ。ポッドが運転するタクシーの乗客でした。二人の関係は、まあ素敵と言っていいんでしょうかね。二人とも幸せそうだし。

マム
・自分を22歳だと言う8歳の女の子
・哺乳瓶片手にタバコを吸っている
・毎日ゲームセンターに通う
・好きなゲームは殺戮ゲーム
・両親は寡黙でマムと話をしない
・話し相手はトンチャイしかいない
・口が悪くトンチャイとは喧嘩ばかり
・トンチャイと後に結婚

トンチャイ
・クマのぬいぐるみ
・動くし言葉を話す、口が悪い
・マムを密かにベビーマムと呼ぶ
・ヘビースモーカー
・マムによく捨てられている
・マムによく回収されている
・マムと後に結婚

その他の見どころとしては、役柄的にヒロインのジンがあまり衣装が変わらないので、その分ポッドがとっかえひっかえいろんなTシャツを着ているのが楽しいです。いかにもタイという安っぽいTシャツが最高。

また、劇中たくさんポップスが流れるので、それも耳触りが良く、映画を楽しいものにしています。あとはポッドの家の前で子育て中の犬がかわいいです。ストーリー上、画面の全員が青いドレスを着ているとき、犬たちも同様なのがキュート。

ということで、これはなかなかの迷作、いや、真面目に名作です。

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2020年4月27日 (月)

タイ映画鑑賞:一日だけの恋人

「一日だけの恋人」は2016年のタイのロマンティック・コメディ映画です。冬の北海道を舞台にした、全ての非モテ男子に捧ぐ、おとぎ話のようなラブストーリー。タイ人の観光ビザ免除とこの映画によって、タイでは北海道ブームが起きたんだとか。あらすじはWikipediaに詳しく書いてあるのでそちらをどうぞ (→コチラ)。

ヒロイン・ヌイは、会社で存在感ゼロの主人公デンが思いを寄せるには相当ハードルが高いと思われる美人さん。社長との不倫も社内では公然の秘密ですが、それでもヌイが好きだと思えるデンはむしろ鋼のハートを持っているのかも。最後の方で明かされますが、デン、実は1回告白しています。その時は見事にポカンとされました。

雪山での遭難事故により記憶をなくしたヌイに、自分が君の恋人なんだと一世一代の嘘をつくデン (逆にこの日の記憶は明日になれば消えてしまう)。そう言われても、ぜんぜんタイプじゃないデンには猜疑心しかなく、あいかわらず高飛車なままのヌイ。いったいどうなるんだろうと思って観ていましたが、最後は心の底から二人を応援していました。

結末を言ってしまうのもなんですが (でもWikiにも書いてあるので)、最後に一緒にならなかったにもかかわらず、二人とも最高にイイ男、イイ女だと思えました。切ないけれどお互い一歩踏み出したというか、爽やかな胸の痛みというか、格別の余韻が残りました。スマホに残された自分の動画を観て、記憶はないのに涙があふれるヌイ。美しいシーンでした。デンの引き際も見事。

あとは何より北海道の風景・風物を堪能できるのがいいです (Wikiにロケ地の詳細あり)。ちょっとダラダラしたカメラの長回しも、自分がそこに行っているように思えるし、半分、観光プロモビデオと思えば最高の作品です。自分もいつかさっぽろ雪まつりに行ってみたいです。行って現場ではしゃいでいるタイ人を見てみたい。

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ガパオライス@Pirunluck

ガパオライスが評判の "Pirunluck" でひとつテイクアウトしてきました。よくレビューされているエビとかカニはとりあえずやめて、今回はスタンダードな豚ひき肉を。目玉焼きつきで70バーツ/245円。

アクセスはちょっと大変です。自分の場合、BTSを乗り換えてチョンノンシー駅まで行き、BRT (バス) に乗って駅3つ南下 (Thanon  Chan下車)、それから西に1.3kmほど歩いてようやくお店に到着。(帰りはタクシーでチョンノンシー駅まで行きました、60バーツ)

帰宅してさっそくいただきました。ご飯少なめお肉は多め、ガパオの量は多い方。お肉は甘辛ですが味は薄め、でもうっすら旨味もあるので全体的に上品なバランスでまとまっていました。お米も美味しかったので、もう少しお米の量を増やしてほしいな。

お店の立地を考えると今まで食べたものとくらべて10バーツか20バーツ高いような気はしますが、お肉の量が多かったし、味もこのクオリティなら納得です。次こそエビだな。

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2020年4月26日 (日)

タイ映画鑑賞 :ナンナーク

「ナンナーク (Nang Nak)」は1999年のタイのホラー映画です。"プラカノンのメーナーク (→Wikipedia)" というバンコクに伝わる民話をベースにしています。基本的には怪談 (幽霊譚) ですが、死後、ピー (幽霊/精霊) になってまでも夫マークに会いたかった妻ナークの強い愛情の物語でもあります。

メーナークは何度も映画化されているそうですが、本作はナークの愛情にスポットを当てたラブストーリー的な作品になっています。ただし、ホラー部分もけっこう力が入っていて、小さい子供が観たらトラウマになりそうなエフェクトもたくさん使われています。さすがに大人が観たらアレですけど。

時代考証はちゃんとしているそうで、画作りも真面目な雰囲気が感じられ、なんだかNHKの大河ドラマを観ているようでした。大河で怪談をやったらこんな感じなのかも。タイでは当時 "タイタニック" を抜いて歴代最高の興行収入を得たんだそうです (←この文言が独り歩きしています)。

あまりに有名な作品なので、ストーリーも結末も知っていて、正直わくわくしながら観たとはいえませんが、タイ映画といったらこれは外せないそうなので、がんばって背筋を伸ばして観切りました。

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参考:ワット・マハーブット

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ガパオライス@Kra Prao Krop3

MRTクロントーイ駅から南西に1.1kmほど、ガパオライスが評判の "Kra Prao Krop3" でテイクアウトしてきました。豚50バーツ/175円 (卵なし)。帰りの電車で、袋から立ち上ってくる香ばしいお米の匂いが他のお店とはぜんぜん違うなと、かなり期待値が上昇。

家にもどってただちに食してみると、期待に違わず、お米とお肉とガパオがなかなかの高水準でまとまっている逸品でした。お肉は普通甘いかしょっぱいかという味付けが多いのですが (それ故シンプルで好きなのですが)、ここのは "旨味" が爆発していました。(調味料も使っているでしょうけど)

お米も美味しいしガパオの香りもいいし、アクセスがあまり良くないので自分自身は今後通うか未知数ですが、間違いなく一度食べておくべきお店だと思いました。

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2020年4月25日 (土)

タイ映画鑑賞:マッハ!

「マッハ!」は2003年のタイのアクション映画です。主演トニー・ジャーの超絶アクションが日本でも大きな話題となり、自分も当時何度も興奮しながら観たので、今回、一連のタイ映画鑑賞でも観るのがちょっと後回しになっていました。

もう17年前の映画とはいえ、今見てもトニー・ジャーのアクションはキレッキレで、誰も真似できない境地に達していますね。これを超えられるのはトニー・ジャー自身のみとしか思えない神業の連続。当時もそうでしたが、これを観た後はつい筋トレをしてしまいます。

映画マトリックスのようなワイヤーアクション、カメラワーク、CGを駆使した映像マジックからなる、現実を超越したマンガ的ハイパーアクションも大好きですが、生身のアクションとは別物なので、どちらが優れているということではありません。

準備期間を含め撮影は相当大変だったろうと思いますが、10年、20年たっても色褪せない、素晴らしい映画を作ってくれたタイ映画界に感謝です。トゥクトゥクのカーチェイスシーンもド迫力(笑)。

タイコメディ界のスーパースター、ペットターイ・ウォンカムラオ (マム) が準主役で出演したことも、この映画のタイ国内でのヒットにつながったと言われています。タイのポスターでは主役と同じ大きさですから、その人気ぶりがうかがえます。

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ガパオライス@PROW

BTSチョンノンシー駅すぐ横にあるガバオライス専門店 "PROW"、色んな種類のガパオライスがありますが、とりあえず初回は定番の豚ひき肉をチョイス。

レギュラーサイズ120バーツ/420円は少し高めですが、お肉の量はけっこうあったのでコスパは悪くありません (挽き方はかなり細かい)。まあでも甘辛の味付けはわりと平凡かな (王道といえばそうかもしれませんが)。

何よりこの価格帯としてはお米がイマイチでした。お米の品質は 1皿50バーツの "ウタイ" の方がだいぶいいです。お店のシグネチーメニューである牛リブアイステーキのガパオライスが心残りですが、また行くかどうかはちょっと迷っています。

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2020年4月24日 (金)

タイ映画鑑賞:ポップ・アイ

「ポップ・アイ」は2017年のシンガポール・タイ合作映画です。タイを舞台に中年男がゾウと旅するロードムービーで、サンダンス映画祭で脚本賞をとったり、アカデミー賞外国語映画賞にシンガポール代表作品として出されたり、国際的にも評価の高い作品です。

かつては一流建築家として名を馳せたタナー。今は会社で居場所がなくなり、妻にも相手にされず、人生に疲れ切った中年男。ある日、彼はバンコクの路上で、幼い頃に飼っていたゾウのポパイを偶然見つける。居ても立ってもいられなくなった彼は、数十年を経て巨大に成長したポパイを買い取って家に連れ帰るが、妻にキレられる。

家庭も仕事も放り出したくなったタナーはポパイと二人で家出をして、幼い頃に一緒に暮らした故郷を目指して長い長い旅を始める。道中では、ちょっと間抜けな警官コンビや人生を悟ったホームレス、哀愁漂うニューハームなど個性豊かな人々に出会っていき・・・。

バンコクからタイ北部ルーイ県まで約500kmを縦断するロードムービーです。しかもゾウと一緒。個性的な人々との邂逅はどれも印象深いものばかり。大きな事件が起こるわけではありませんが、タイののんびりした空気感と郷愁に満ちた旅情感に浸れる作品です。

全編にユーモアとペーソスが散りばめられていて、タナーの情けなさがまた笑いを誘うんですよね。笑っちゃいけないんですが。最後はちょっと意外でした。旅の幕切れは期待するほどドラマチックでもなく、突然あっさり訪れるものなんですね。でも、結果として奥さんとの絆は再確認できたようだし、まあめでたしめでたしなのかな。

主人公タナーを演じたタネート・ワラークンヌクロは本業ロック歌手、音楽プロデューサー。俳優としては本作が長編映画デビューだそうですが、飄々とした名演技でした。後に "バッドジーニアス" で主人公の実直な父親を好演しています。

妻ボー役のペンパック・シリクンはとてもきれいな人だなと思って観ていましたが、タイで1970~80年代にセックスシンボルとして高い人気を誇っていた方だそうです。今でも現役バリバリ。

動物と旅するロードムービーでは、もっともお気に入りなのが「奇跡の2000マイル」。ミア・ワシコウスカと砂漠とラクダという好きなもののトリプルコンボなので。次に「ボンボン」。素朴な味わいをもつ大人のおとぎ話。車の助手席でじっと前を見つめるドゴ・アルヘンティーノという犬種のボンボンの表情が絶妙。そして本作「ポップ・アイ」も見事にベストスリーを射止めました。(実は他に作品を知らないのですが・・)

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ガパオライス@ダットイッチ

トンロー通りの "ダットイッチ" はカオソーイ (北タイ料理、カレーラーメン) で取り上げられることが多いのかなと思いますが、今回はガパオライス (豚) をテイクアウト。

125バーツ/430円は、高いといえば高いのですが、お肉の量がなかなか多いし、目玉焼きもとても丁寧に美しく作られていて、小洒落たカフェのメニューと考えれば、まあまあ納得のお値段。

味付けはあまり濃くなく上品な感じ。ガパオは多め。珍しく玉ねぎも一緒に炒められていました。これはこれで悪くなかったですが、やはりガパオライスは余分なものは入れないほうがいいのかも。

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2020年4月23日 (木)

タイ映画鑑賞:Bangkok Traffic (Love) Story

「バンコク・トラフィック・(ラブ)・ストーリー」は2009年のタイのロマンティック・コメディ映画です。BTSスカイトレイン (バンコク中心部を走る高架鉄道) の開業10周年を記念して製作された作品で、BTSの頭文字をとって "Bangkok Traffic (Love) Story" とタイトルも洒落ています。

ストーリーはWikipediaにあるので内容はそれを見てもらうとして (→コチラ)、たしかにプロットはけっこうゆるくて最後もちょっと無理矢理感はありましたが、軽いコメディタッチのストーリー展開は終始楽しく安心して観ていられました。タイでは、コミカルだけどナイーブな主人公リー (30歳独身) に共感する人が続出、興行的にも大ヒットしました。

何より、バンコクという都市の風景を眺めるのにうってつけの作品です。バンコクでBTSに乗ったことがある人、タクシーで渋滞にはまったことがある人、ソンクランで水をぶっかけられたことがある人なら、観ていてうれしくなってしまうと思います。BTSの車内アナウンスは当時も今と変わらないんですね。自分もけっこうお気に入り。

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ガパオライス@ウタイ

プロンポン駅すぐ近く、Soi 33/1のらあめん亭の先にある "ウタイ"。この界隈では破格の50バーツ/175円でなかなか美味しいガパオライスをいただくことができます。

豚ひき肉は最初に軽く湯通しして熱を加えてからサッと炒めるのでお肉が固くならず、また粒が少し大きめなのでその分わずかに食べごたえもアップ。丁寧な仕事です。味付けは甘しょっぱくて優しい味。

ただ、インゲンマメを入れているんですよね。自分はちょっと否定派というか、これを入れてもプラスにはならないと思っています。もし何か入れるとしたら、きっとサヤエンドウだったら美味しくなるのに。

お米はちゃんと粒が立っていて文句なし。目玉焼き (カイダーオ) は雑すぎ。ということで、インゲンマメが許せる人なら、大いにアリです。

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2020年4月22日 (水)

タイ映画鑑賞:人肉ラーメン

「人肉ラーメン」は2009年のタイのホラー映画です。ホラー映画にもいろいろジャンルがありますが、これは相当ハードなスプラッター。全編血まみれ肉まみれです。人を出汁にして人肉団子と一緒にラーメンとしてお客様に提供してしまうという、狂気の女性の物語。

主人公の名前がちょっとややこしいのですが、日本語字幕では "バス"、いろんな映画サイトでは "ブス"。音を聞くと "ブッ(ト)"(←最後は子音、英語表記するなら "But")。

極悪非道で残虐極まりない主人公ですが、その悲惨な境遇が明らかになってくると、こんな恐ろしい殺人鬼になってしまったのにも、それなりに理由があったのかなと、どこか同情的になってしまいます。

主人公を演じたマイ・チャローンプラはこの時40歳。映画の中では、体の線も崩れかけのくたびれたおばさんに見えたり、やけに肉感的で色気のある魅力的な女性に見えたりします。設定は30歳くらいかなと思いますが、大学生に惚れられるのも、わりとすんなり納得。

現在と過去の映像が交錯するのでストーリーを追うのが少々厄介で (過去はモノクロ) 、つじつまが合わないようなところもあったりするのですが、B級感満載の邦題 (実は改題される前のタイ語の原題のようです) からは想像もつかない、なかなかの良作でした。

つねに愛を求めて生きてきた孤独な女性の、哀感漂うセンチメンタルスプラッターホラー。必ず記憶に残る1本になるはず。ただしグロ描写はかなりのものなので、スプラッター映画に慣れていない人は視聴注意です。

主人公の境遇としては:
・母親が一族秘伝のレシピで人肉料理をしていた
 (そういう環境だったので自然と受け継いだ)
・母親からきつい折檻を受けていた
・父と兄に同時に犯され子供を身ごもった
・その子を妊娠中、無理やり結婚させられた
・父と兄は母親が毒殺、その後調理
・生まれた娘を母親は床に落として蹴る
 (この後主人公は母親を殺したのかもしれない)
・生まれた娘に自分も折檻をしていた
・夫は借金を作ったうえ若い女といなくなった
・夫と若い女の情事を目撃した娘が夫に殺された
・しばらく娘の幻影と暮らしていた
 (もう精神的にイカれていた)

惨殺した借金取り3人の解体作業をしているとき、惨殺の翌朝に訪れた大学生と全裸で抱き合ったことを思い出している主人公。流れるBGMはラブソング、"初めての愛、それは拷問" というキャッチーな歌詞。大学生の愛がたとえ一時でも本物であったらと願うばかりです。

主人公が大学生と出逢うきかっけとなったのが学生運動鎮圧デモなので、映画の舞台は1970年代なんだと思います。当時のニュース映像風のフィルムが差し込まれていたり、警官隊から逃げた学生のひとりが "森へ逃げよう" と言っています (血の水曜日事件を想起)。当時は突然人がいなくなってもすぐ警察が調べてくれるような世相ではなかったんでしょうね。

国外で先行上映された102分版にくらべ、タイでは検閲を受け大幅にカットされた84分版が上映されたそうです (今観られるのは後者かと)。タイ語の原題はもともと "人肉ラーメン" でしたが、タイのラーメン業界から猛反発を受け、"食べる前のスライス (肉の下ごしらえの意味?)" という曖昧なタイトルになったようです。

ラストシーンでは主人公が自宅に戻ると母親が地下室で大量の人肉をさばいているのですが、たぶんこれは幻影かなと (主人公も直前におそらく死亡している)。母親を見つめる主人公が子供時代の姿になっているのがまた悲しみを誘います。

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ガパオライス@ラーンカイチアオ

BTSバンチャック駅を降りてすぐ近くにあるお店 "ラーン・カイチアオ" でガパオライス (豚ひき肉) をいただきました。少し郊外なのでお値段も安く (40バーツ+目玉焼き5バーツ=45バーツ/155円)、テイクアウトした容器を片手にウキウキで帰宅。

評判のお店なので、さすがにお肉はおいしかったです。ガパオの香りもいい。お肉もご飯も盛りがよくて、ガッツリ食べたい人向き。ただ、コスト削減なのか、お米の品質は明らかによくなかった。うちの職場の食堂もそう。安いけれど (1食30バーツ) お米がいまいち。

米食い民族の日本人ですから、お米の品質には敏感。値段が安いのは歓迎ですが、お米を犠牲にしているのであれば話が違います。だったらあと10バーツでも20バーツでも出して、美味しいお米のガパオライスが食べたいなと、そう思ったのでした。

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タイの新型コロナ (4/22)

タイの新型コロナ感染者は4/22発表で前日より15人増えて合計2,826人。全体の数も少ないですが、増加がもう完全に終息の傾向。1ヶ月前から厳しく規制をかけた (そして国民も一斉に従った) とはいえ、本当かな、できすぎのような。まあまだ気を許してはいけないのでしょうが。 

タイ人は5月末から雨期が始まったら第二波が来るんじゃないかと警戒しているようです (うちの職場で聞いた話ですが)。どうなんだろう。

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2020年4月21日 (火)

タイ映画鑑賞:ミー・マイセルフ

「ミー・マイセルフ」は2007年のタイの映画です。恋愛物はコメディタッチの作品が多い中、これは純粋なラブストーリー。ただしミステリアスな展開に加え、タイならではの社会問題 (問題と言うと語弊がありますが) にも触れていて、奥深く、そしてかなり泣ける物語となっています。

ある夜、主人公ウムは誤って男性を轢いてしまいます。そのせいで記憶をなくした男性 (アクセサリーの名前からタンと呼ぶようになる) を、ウムは家で面倒見ることに。ウムは亡くなった姉の息子オームを引き取り一緒に暮らしています。

突然同居することになったタンに最初はイライラしっぱなしでしたが、オームはよくなついています。次第にタンに気持ちを寄せるウムでしたが、時々フラッシュバックするタンの記憶の断片には女性の影が。

二人は結ばれますが、その後タンの記憶が戻り、二人の間には大きな溝ができてしまいました。ウムのもとを離れるタン。ウム自身、大きな迷いがありましたが、甥っ子オームの涙の訴えに何かを決意するウム。エンディング、その結末は。。

脚本が良くできています。「記憶が戻ったら○○だった」という設定モノとしてははなかなかの衝撃度ですが、タイでは十分あり得ますし、タンを演じたアナンダ・エバリンハムが超絶イケメンなので説得力も十分。

日々の行動を日記に記していくタン。1ページ目には「他人の日記を見ちゃダメだよ」と注意が書かれていて思わずノートを置くウム。しかし実は次のページには、という細かさもいいです。

観終わった後に思い返してみると、タンの行動もつじつまが合っているし、終始語られる "自分らしくあること" というメッセージ、ウムの直接の女性上司の生き方なども響いてきます。

いい映画でした。

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ガパオライス@タオタン

以前トムヤムヌードルを食べに行ったお店、"タオタンオンセンヌードル"(→コチラ) で今度はガパオライスとホイジョーをテイクアウトしました。本当は隣の "ニッタヤガイヤーン" のチキンを食べたかったのですが、フードデリバリーのライダーが15人くらい待っていたので断念。

ガパオライスは甘めの味付け。そして激辛。豚ひき肉は粒が不揃いなのできっと塊から包丁でひき肉にしているんでしょう。食感にメリハリがあって美味しかったです。ガパオもフレッシュだったし、目玉焼き付きで79バーツ/270円は満足感ありました。

ホイジョーは179バーツ/620円とこのお店では高い部類。中身はカニ肉は少しでつなぎの方が多く、ちょっとがっかりでした。味は美味しいんですけどね。このクオリティでもこれくらいの値段してしまうのかな。

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2020年4月20日 (月)

タイ映画鑑賞 :The Promise

「The Promise」は2017年のタイのホラー映画です。昔、一緒に死のうと誓った親友イブとの約束を守れず、ひとり生き残ってしまった主人公ブーム。20年後、ブームの娘ベルに襲いかかる亡き親友の見えない魔の手。果たして生き残れるのか、というお話。

鍵となる舞台は実在の "サトーンタワー"。BTSサパーンタクシン駅からもよく見えるこの49階建ての高層マンションは、チャオプラヤー川を見下ろす絶好のロケーションにありますが、途中で建築が放棄され廃墟ビルに。心霊スポットとしても有名なため、内部を撮ったシーンでは画面からうすら寒いものが伝わってきます。

コメディ要素は一切なし、ガチのやつ。化け物メイクの幽霊などは出てきません。娘を夢遊病にして首を吊らせるなど非常に陰湿なやり方。そう、ターゲットになったのはブーム自身ではなく、15歳になる娘のベルでした。親友が命を断ったのも15歳の時だったからでしょう。

娘のことになれば母は強い。ブームはサトーンタワーに乗り込みイブを説得しようと試みますが、自分はイブが見えません。なので、建設作業員の子供で霊が見える少年を連れていきました。怖くて泣き叫ぶ少年を怒鳴りつけ強引に建物の奥へ進むブーム。

ついにイブと対峙した際も、その姿はぼんやりとした影 (壁の染み) のみ。会話は少年が落としたビー玉の動きで。自分はこの方がよりリアルだなと思い、ゾクゾクが止まりませんでした。もっとはっきり化け物を見て "ギャーッ" と叫びたい層にはウケないかも。

結局、ベルが15歳になったその日の夜、ベルは監視の目をくぐり抜けサトーンタワーに行ってしまいます。追いかけたブームは途中でベランダから落下。ベルはかつてイブがそうしたように、自らを拳銃で撃つのでした。しかし。。。

結末はあれで良かったのかな。イブの魂はどうなった?ベルはあれでよかったの?ブームにとってわずかに希望が見えるようなエンディングだったけど本当にそう? ・・・個人的にはかなり救いのない終わり方でした。タイ映画の真骨頂ですかね、この後味の悪さ。

ちなみに15歳のブームを演じたThunyaphat Phatrathinchaicherin (Namfah) が可愛かったです。大人ブームのNamthip Jongrachatawiboon (Bee) は強い母のイメージにぴったり、ベルのApichaya Thongkhamはいい感じの "ホラー映画顔" (目が小さめで少し離れている、見え方によって子供っぽかったり怖かったり)。

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2020年4月19日 (日)

タイ映画鑑賞:ダイ・トゥモロー

「ダイ・トゥモロー」は2017年のタイのドキュメンタリードラマです。「人生の最後の1日はごく普通の日」という認識のもと、人々が最後の1日を過ごす複数のドラマと、男の子とおじいさんが死について語るインタビューで構成されています。

世界の年間死亡者数に基づくと、1秒に2人の人間が死んでいるそうです。冒頭から、画面の左上部分には時間の経過とともに、死者数のカウントが刻まれていきます。70分観終わったあとには数字は8400人に。

ドラマパートは実際の事故、事件に基づいていると思われ、明日死ぬのが自分ではないと言い切ることは誰にもできないと思い知らされるので、観たあとけっこう重い気持ちになります。

逆に、だからこそ今日を精一杯生きよう、などと思えるほどメンタルが強いわけでもなく。。たぶんそんな人は明日自分が死ぬなんてまったく考えていない人じゃないかと。。

自分の死だけでなく、友達の死、家族の死、恋人の死、ライバルの死など、多くのシチュエーションが描かれており、こんなにも死は身近なものだったのかと再認識せざるを得ません。

インタビューでは、100歳を超えたおじいさんが、妻にも子にも先立たれ悲しいから早く死にたいと嘆きます。もうすぐ103歳だよと答えていましたが、最後に104歳の誕生日を祝われている映像が流れ、フリとオチが効いているなと。生き死には自分でどうにかできるものではないなと実感。

監督はカメラワークや演者の息遣いにも気をつけながら撮ったそうです。1シーンにカット割りはほとんどなく長回しなので、こちらも画面にじっと見入ってしまいます。70分という短い尺もあって、ラストまであっという間でした。

あとこの映画、たくさん俳優が出ています。タイは魅力的な俳優がたくさんいますね。

Lucky Girls
・Patcha Poonpiriya
・Chonnikan Netjui
・Chutimon Chuengcharoensukying
・Morakot Liu
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You Smile
・Koramit Vajrasthira
・Sirat Intarachote
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A Passport
・Sunny Suwanmethanont
・Rattanarat Aurthaveekul
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The Lion King
・Jarinporn Joonkiat
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No One Say I Love You
・Violette Wautier
・Kanyapak Wuttara
・Yossawat Sittiwong
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A Good Day
・Khom Chuanchuen
・Puangsoi Aksornsawang
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ベトナム料理@Saigon Recipe

タイ料理とベトナム料理、なんとなく似ているような気がして、そう考えるともちろんここはタイなのでベトナム料理のお店はくらべればだいぶ割高なので、これまでバンコクでベトナム料理を食べたことがありませんでした。

ということで、バンコクで初めてのベトナム料理を "サイゴン・レシピ" でテイクアウト。揚げ春巻きハーブ添え、チキンパテとポークソーセージのバインミーで合計283バーツ/990円 (テイクアウトは20%割引)。

値段はやはりちょっと高いなと思いましたが、でも味はさすがに美味しかったです。揚げ春巻きは濃いめの旨味がガツンと来て、レタスとハーブ (バジル、ミント) と一緒に頬張るともう最高の美味しさ。

バインミーのパンは外がカリカリ、中はモチモチ、具の味付けが絶妙で、ガツガツと一気に食べてしまいました。でも、相当あごが疲れました。これを毎日食べていたらあごの力が相当強くなるだろうな。

通常営業にもどったらフォーを食べに来よう。

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2020年4月18日 (土)

タイ映画鑑賞:マリラー

「マリラー:別れの花」は2017年のタイ映画です。末期ガンに冒された男 (ピット)と、彼の元恋人でジャスミン (タイ語=マリラー) の花を栽培する男 (シェーン)。二人の愛と死生観をリリカルに描く作品。

前半は二人の再会から始まります。ガンの治療やセラピー、民間療法などいろいろ試したものの回復しないピットは、バイシー (*注) を作ることで安らぎを得ていました。

*注:バイシー (バイスリ/Baisri) はバナナや蓮の葉とジャスミンなどの花で形作るタイの伝統的な装飾品 (供物) です。人の身体に宿る精霊 (クワン) を呼び戻し、精神の安定を導くと言われます (映画の中でも言及があります)。

娘の悲劇的な死から立ち直ることができず妻も離れていったシェーンは、ピットと再会してつかの間の安らぎを得ますが、ピットの病気を知り、彼の回復 (または来世での健康) を祈るため出家を決意します。出家式の際には自分のためにバイシーを作ってくれと頼むシェーン。

ピットはシェーン用のものを含め、前半部分でいくつかバイシーを作りますが、その工程が芸術的な美しさです。細かく丁寧な作業の連続で、葉を正確に折りたたみ、小指の先ほどの小さな花を成形してから糸で葉に縫いつけるシーンは、観ていて思わず息を呑んでしまいます。

後半はシェーンが出家し、指導者の僧侶に連れられて地方の村を托鉢して周ります。森の中に蚊帳を吊って野宿するのですが、この一帯の森では戦闘が続いているため、あちこちで死体を見かけるとのこと (先輩僧侶は元軍人)。(※ナブアを想起させます)

死体を見つけたらじっと見つめて脳裏に焼き付けるよう言われたシェーン。その機会はすぐにやってきて、言われたとおり、黒ずんで硬直した裸の死体を見つめますが、ウジ虫が這いずり回るその様に思わず嘔吐してしまうのでした。

さらに森で何日か過ごしたある日、シェーンはまた死体を見つけました。じっと見つめていると、ゆっくり死体が動いたかと思うと、目の前にピットが立ち上がっていました。ピットを抱き寄せ詫びを言うシェーン。ピットは安心したように力なく崩れ落ち、シェーンも一緒に倒れこみました。

そうして気づくと、ピットは横たわる死体に寄り添うように寝てしまっていたのでした。顔に赤黒い体液がべっとり付着していましたが、シェーンは押し黙り、思いつめたようにじっと死体を見下ろすのでした。

場面は変わり、シェーンが森の小川で僧衣を脱ぎ、沐浴するシーンで物語は幕を閉じます。

最後にピットが現れるシーンですが、おそらくこれでシェーンはピットが亡くなったことを悟ったのでしょう。自らの功徳が足りずピットを死なせてしまったことを詫びたのだと思います。

なお、タイの僧侶は死体を見つめることで、生きているものは必ず死ぬということを意識に植え付けるのだそうです (昔はよく行われた修行だそうです、今でもあるそうですがホントかな)。

同性愛 (ゲイ)、僧侶、カルマ、ホラー (死体)、緑 (森)、水、といったタイ映画に特徴的な要素がいっぱいの作品。バイシー (バイスリ) に興味がある方は必見。でも後半相当グロいです。あ、前半もシェーンの娘さんがニシキヘビに巻き付かれて絶命するというなかなかのシーンも。

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牛煮込み@サンガー

スクンビット Soi 51 のサンガー (Sangaa Beef Noodles) で牛煮込みスープと牛スジご飯をテイクアウト。どちらもスペシャル (ピセー) で70バーツ/245円。

スープの方は美味しかったですがちょっと平凡かなと。70バーツならこんなものかもしれないけれど、お肉も少なめ。もやしたっぷりで良かったですが。

牛スジご飯の方はお肉がトロトロで味もよく、白ご飯にベストマッチでした。これは本当に美味しかった。通常営業にもどったらヌードルも食べてみよう。

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2020年4月17日 (金)

タイ映画鑑賞 :Ploy (プローイ)

「Ploy (プローイ)」は2007年のタイ映画です。同年のカンヌ映画祭では "監督週間"(政治や商業を抜きにして、より自由な映画選出を謳って設けられた上映週間) で上映されました。一般ウケするタイ映画と違って、文学の香りがするアート系作品です。

アメリカでレストランを経営するウィットは、7年前に再婚した元女優の妻ダーンを連れ立って、身内の葬儀に出席するため10年ぶりにタイを訪れました。

早朝5時にバンコクのホテルに着いた二人でしたが、長旅で疲れ早く眠りたいダーンをよそに、眠れないウィットはホテルのバーに行きました。ウィットのジャケットをしまおうとしたダーンでしたが、ポケットから女性の電話番号のメモ書きを見つけてしまいます。

ウィットはバーで19歳の少女プローイと出会いました。プローイはスウェーデンから帰ってくる母親とこのホテルで朝10時半に待ち合わせしており、バーで時間をつぶしていたのです。何気ない会話の後、母親が来るまで自分の部屋で休めばいいと、プローイを部屋に連れて帰るウィット。

突然部屋を訪れたプローイを見て、ダーンはたちまち不機嫌になりました。プローイがシャワーを浴びている間、すぐ彼女を連れ出すようウィットに迫るダーンでしたが、ウィットは取り合ってくれません。

ここで物語はもうひとつのストーリーラインを描きます。先ほどのバーテンダーが、このホテルのメイドとこっそり隠れて逢瀬を楽しんでいたのです。こちらはタイ映画としてはありえないアダルティーな描写で、タイ国内での上映時はだいぶカットされたそうです。

一旦眠りについたダーンでしたが、あまりの怒りに目が覚め、ソファーで寝ているプローイを枕で押さえつけると、一気に息の根を止めました。事が終わってから急に慌てるダーン。しかしこれはダーンの夢でした。

まったく会話が噛み合わないダーンとウィット。ダーンが部屋を出ていってしまい、プローイとウィットは二人きりになりました。ウィットとダーンはともに既婚者だったこと、それぞれ子供がいること、再婚から7年たって関係性が薄れてきたことなどを、ウィットは話すのでした。

なぜ関係性には終わりが来るのかとつぶやくウィットに、プローイは「さみしいの?」と聞きます。「世界中みんなさみしいだろ、忙しくて気付かないふりをしているだけで」と答えるウィット。

そんなウィットにプローイは、「おかしな夢を見るの」と言い、バーテンダーとメイドの逢瀬の話をし始めました。そう、このストーリーはプローイの夢 (妄想) だったのです。

約束の時間になり、プローイは母親に会うため、寝ているウィットを起こさず部屋を出ていきました。ふと気になり、609号室 (バーテンダーとメイドが使った部屋) にこっそり忍び入るプローイ。しかし中には誰もいませんでした (誰もいないと思える演出)。

一方ダーンは、カフェで知り合った男性の家を訪れていました。こっそり指輪をはずして。お酒を飲み、酩酊状態になったダーンを襲う男。最初はその気があったかもしれないダーンでしたが、強い抵抗を見せました。しかし睡眠薬入りのお酒のせいで意識が遠のいてしまい、あえなく男にベッドに連れて行かれてしまいました。

部屋で目を覚ましたウィット。自分ひとりきりです。ダーンに電話しても出てくれません。留守電に「離れないでくれ」とメッセージを入れましたが、その後バスタブに浸かりながら、不安 (さみしさ?) を隠せないウィットでした。

場面は変わり、ダーンは得体の知れない廃工場で男に消されそうになっていました。男が目を話したすきに車から降り逃げようとしますが、なかなか逃げ切れません。拳銃を持った男と対決するダーン。扉の向こうで二人が争う激しい音が。

またも場面は609号室。メイドがベッドメイキングをしています。バーテンダーもドアのあたりにいましたが、メイドに気づかれることなく部屋を出ていってしまいました。そしてベッドの上で愛の歌を滔々と歌うメイド (カメラ目線!)。これもプローイの夢?ちょっと謎。

さらに場面はお葬式へ。ウィットとダーンは何事もなかったように葬儀を終え、会場を後にしました。タクシーの中でダーンに「愛してる」と伝えるウィット。ウィットの肩にもたれかかりながらダーンは「今朝の女の子、可愛かったわね」と言うのでした。

どうやら、ダーンが男について行ったこと全部、ダーンの夢 (妄想) だったようです。バーテンダーとメイドのこともプローイ (もしくはメイド?) の夢 (妄想)。思いきり発想を飛躍させれば、ウィットの寝取られ妄想という可能性も。

この物語、いったい何が現実で何が夢なのかということを描きたかったようです。関係性の終焉というテーマは曖昧に終わったような印象。関係性そのものが夢みたいなものということなのかもしれませんが。

そもそもプローイは存在したのかと疑いたくもなりますが、ラストの二人の会話で、一応プローイは現実だったことがわかります。どこか浮世離れした、天使のような悪魔のような、そのどちらとも思えるような、強く印象に残るキャラクターでした。(プローイ=タイ語で "宝石")

監督はペンエーク・ラッタナルアーンで、「わすれな歌」の監督さんです。あんなに大衆的で切ないメロドラマを撮った人が、こんなにややこしいアート系の作品を撮るんですね。面白いな。

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2020年4月16日 (木)

タイ映画鑑賞:ATMエラー

「ATMエラー」は2012年のタイのロマンティック・コメディ映画で、この年タイで大ヒットを記録しました。

社内恋愛が禁止されている日系銀行JNBCで、5年間密かにつき合っていチップ (Jib: Preechaya Pongthananikorn) とスア。ある日、ちょっとした口喧嘩から、勢いで結婚式場の予約をしたスアに、あきれつつも内心うれしいチップ。

しかし二人が結婚するということは、どちらかが退職することを意味します。翌朝、銀行のエレベーターの中でそのことについて口論になる二人。どちらも辞める気はありませんでした。

そんな時、チョンブリ県のあるATMマシンがソフトウェアエラーにより誤作動を起こし、支払い金を2倍出してしまう事故がありました。結局、その日の晩に引き出された不正金額は合計13万バーツ(約45万円)に。

チップは上昇志向の強い27歳のキャリアウーマンで、オフィスでも副部長の肩書を得ていました。ATMエラーがあった次の日、銀行のチョンブリ支店長と一緒に部長に報告をするチップ。

部長は、不正にお金を得た人間を調べ上げ、すぐにお金を取り戻さなければ、二人とも10年間はボーナス無しだと叱責しました。その日、スアと夕食を食べていたチップは、思わず愚痴をこぼしました。

スアは、そんなの簡単だろうと言いましたが、一筋縄では行かないと悩むチップ。そうして、売り言葉に買い言葉で、お金を取り戻せた方が職場に残るという、二人の勝負が始まりました。

出てくるキャラがみんな濃い人ばかりで、最初から最後までコメディ色が強い物語です。ドタバタがありつつも (ストーリーはけっこう複雑)、不正にお金を得た人間はだんだん特定されていき、クライマックスでは大怪我をしたワニを病院に連れ込むことに。

結局、彼らからお金を取り返すことはできないと悟ったチップは、それぞれもうお金を使ってしまったという宣言を各人にさせます。しかし実は、彼らの言葉は録音されていて、(途中で気が変わったチップの思惑とは裏腹に) 部長に報告されてしまいました。

銀行から連絡を受けた彼らは、法的措置を取られたら破産だとスアに泣きつきました。するとスアは、結婚資金を切り崩し、13万バーツを部長に差し出したのでした。それを知ったチップはショックを受け、もう結婚はできないと言いました。

一方、チップがスアとつき合っていたことが、部長のドラ息子社員のせいで知られてしまいました。部長に問い詰められたチップは、自分が辞めると言い残し、会社を去りました。スアには彼らからお礼とともにお金が返ってきますが、合わせてもわずか1200バーツでした。

二人が結婚式を行うはずだったその日の夜、ぼんやりと会場に足を運んだスア。ダンスフロアを眺めると、そこにはチップの姿がありました。もう一度話し合いをする二人。しかしどうしても口論になってしまいます。

突然、スアはジャンケンをしようと言い出しました。自分が負けたら結婚してくれと。"ジャンケン・・・" と言い終わる前にパーを出すスア。さて、チップの答えは・・・。

まあお決まりですが、最後は結ばれるんですよね。ベタといえばベタですが、それでいいんです。そうこなくっちゃです。ラブコメはやっぱりハッピーエンドが吉。

もちろん主役二人も良かったですが、個人的には部長のドラ息子 (Gornpop Janjaroen) が最高にキモダサくてかつ笑える絶妙なラインをキープしていて、強烈に印象に残りました。本業は歌手だそうですが、芸達者です。

あとはランドリーを営む強欲ババアの娘のゴープ (Gob: Sananthachat Thanapatpisal) が最高にキュートでした。一見ブサカワ寄りですが、仕草がこの上なく愛らしい、というかバカっぽい、いい意味で。気になって名前で画像検索したら普通に美人でビックリしました。
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主題歌のMVは映画の男性キャストが登場し、映画のシーンもふんだんに使われています。聴いていて観ていてほっこりする名曲。
 →Official MV (見てもいいけど、好きにならないで)

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2020年4月15日 (水)

タイ映画鑑賞 :I Fine..Thank You..Love You

「I Fine..Thank You..Love You」は2014年のタイのロマンティック・コメディ映画です。英会話講師プレーンの教え子でタイ語が話せないカヤがアメリカに転勤することになり、同じ職場の英語がわからないボーイフレンドのジムに別れ話を英語で録画し、プレーンに翻訳と伝言を頼んで去りました。

別れ話を聞かされたジムは、別れるきっかけとなったのはプレーンが英語を教えたからだと怒りました。カヤを追いかけてアメリカに転勤するため、プレーンに英語を教えるよう迫るジム。プレーンはいやいやながらも同意することに。

2人はカフェで授業を始めました。ジムは工場の整備員であり態度は粗暴。プレーンはジムに発音から教え、童話の絵本も題材に使っていきました。最初はジムの姿勢にあきれていたプレーンでしたが、影で努力していることを知ると、次第にジムのことを見直していきます。

その頃プレーンは英会話スクールの生徒であるプルークという男性に恋をしていました。プルークは温厚でユーモアがあり、ハンサムかつ家柄もよいという、全女性の憧れのような男性でした。

プルークはプレーンをヨットに招待したりカフェを貸し切ったり、彼もかなりぞっこんの様子。少々やりすぎなプルークに面食らいながらも、ふたりは付き合うようになりました。

一方、プレーンとジムは英語のレッスンを続けていく中で、お互いの優しさや真面目さに触れていきました。ある日、プレーンが通訳として呼ばれたパーティーに、英語を話すいい機会だと連れて行かれたジム。

バンドが歌う "Walk You Home" の歌詞をタイ語に訳すよう促されたジムでしたが、わからないところはプレーンに頼むと、まるでお互いに告白しているような雰囲気になってしまいました。

その日の夜、アメリカ転勤のための英語面接試験日が翌日であることに気づいたジムは、申請書を作ってくれるようプレーンに頼み、プレーンの家を訪れました。

パソコンを打っていたプレーンに、カヤからのビデオ電話が着信、そっとプレーンの横から離れるジム。カヤは、ジムがアメリカに来られるよう、面接試験の過去問 (会社の創業者の名前は?) を伝えてきました。カヤはまたジムに会いたいのだと言います。

カヤがすでに別の人と付き合っていることを知っていたプレーンは、思わず強い口調に。するとカヤは何かに気づいた様子で、「ジムを好きになったの?」と聞いてきました。

あわててパソコンを閉じるプレーンでしたが、思いつめたように「彼のことが好きなんだろ」と聞くジムに、試験に集中するよう諭すプレーンでした。

翌日プレーンは、プルークもいる英語のクラスで、1分スピーチの実演をしながら、プルークにだけはわかるよう、別れを告げました。その後、カヤから聞いた過去問を、泣きながらジムに送信するプレーン。これを見たジムはあわてて創業者の名前を確認するのでした。

英語面接が始まったジム。プレーンのレッスンを思い出し、なんとかうまく切り抜けました。面接が終わり席を立つと、これまでのプレーンとの思い出がよみがえります。

部屋を出る寸前、ジムに最後の質問が投げかけられました。答えを知っていたジムでしたが、返した答えは「ドラえもん」。ジムはアメリカよりもプレーンのそばにいることを選んだのでした。

コメディパートとロマンティックパートがちゃんとしていて、笑って泣けて最後は感動できる、非常に口当たりのいいライトなラブコメでした。嫌な人間が出てこないのも良い点。

いや、カヤ (蒼井そら) がちょっと嫌な役だったかな。嫌というか損な役回りでした。蒼井そらのバックグラウンドを織り込んだようなキャラクターも、それありきの起用のようでちょっと残念。

物語の冒頭、お互い言葉が通じないのにどうやって付き合っていたのかと聞いてきたプレーンに、カヤは「S○Xよ」という身も蓋もない言葉を発します。このキャラ、タイ人はどう受け止めたんだろう。

ふたりがお互いを強く意識するようになる歌 "Walk You Home" がいいですね。YouTubeで映画のシーンとともに観ることができます。
 →Official MV
 →映画のシーン

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ガパオライス@ケーヌアトゥン

MRTルンピニー駅からラーマ4世通りを東に約400m、"ラーン・ケーヌアトゥン" で噂の牛ガパオライスをテイクアウトしました。ひき肉ではなくダイスカットの煮込み牛肉を使っているので、食感はまさにトロトロ。

ひき肉よりもお肉の食べごたえがあるし、ガパオの香りも良い。味付けは甘辛で白ご飯にベストマッチ、とっても美味しかったです。卵付きで65バーツ/230円は満足度かなり高し。

ついでにお店の定番メニューの煮込みも。牛肉とモツいろいろ、もやしたっぷり入って60バーツ/210円は、味もさることながら食物繊維もそこそこ摂れて、これまた満足感高い一品でした。

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2020年4月14日 (火)

(タイ) 映画鑑賞:The EYE【アイ】

「The EYE【アイ】」は2002年の香港・シンガポール合作のホラー映画です。監督のパン兄弟は香港生まれの中国人ですが、主にタイで映画を撮っていて、先に紹介した「レイン (1999年)」もパン兄弟の作品です。

アイも前半は香港ですが、後半の核心部分はタイに舞台を移します。2歳で失明したマン (主人公)。20歳になった彼女は角膜移植手術を受け視力を取り戻すが、次第に見えないものが見えるようになり・・・。

薄暗い廊下の奥に、病室の片隅に、エレベーターの角に、この世のものではないものが浮かび上がり、ヒタヒタと近づいてくる。脅かしも絶叫もありません。ゾクッと寒気がする作品です。ジメッとした空気感と精神に来る怖さはまさに正統派アジアンホラー。

中盤でマンに関する大きなトリックが明かされると (よく出来た脚本!)、そこから舞台をタイに移します。マンは危うく命を落としそうになりながらも元凶を取り除くと、一件落着かと思いきや、最後にどんでん返しが。

最後はかなり凄惨でグロテスクなシーンもあります。ここはゴア大好きなタイ (で活躍する監督) の本領発揮といったところ。しかし絶望で終わったかに見えた物語は、意外にも前向きな主人公のモノローグで幕を閉じました。

間違いなくホラー映画なのですが、社会派ドラマや家族ドラマのような味わいのある作品です。元凶をたどるとそこには深い悲しみがあり、それを乗り越えるためには大きな愛 (許し) が必要でした。

当時映画を観た時はかなり怖くて終始ゾワゾワしていた記憶がありますが、今回観なおしてみたところ、脳腫瘍の少女、通信簿小僧、果ては首吊シーンまで、各エピソードでちょっとずつ涙をこらえるほどでした。「世界は美しい」という言葉も深い余韻を残します。

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パッタイ@チェオーイ

BTSアーリー駅から大通り (パホンヨーティン通り) を北に歩いて5分ほどの所にある "チェオーイ" というお店でパッタイをテイクアウトしました。海老パッタイ80バーツ/280円。

味付けがマイルドで甘酸っぱいか甘しょっぱいパッタイが多い中、ここのは甘さ控えめで最初からピリッとスパイシーでした。久しぶりにパッタイを食べましたが、これもアリですね。干し海老の旨味が効いた一品でした。

今はどのレストランもテイクアウトしかできませんが、非常事態宣言が解除されたら今度はできたてほやほやを食べにまたお店に来たいなと思わせる美味しさでした。

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2020年4月13日 (月)

ジュブジュブ・カオマンガイ

BTSアーリー駅西側の路地に立ち並ぶ屋台、その中でもとくに人気の高い "ジュブジュブ・カオマンガイ" で、名物の "4種盛りカオマンガイ" をいただきました (今はもちろんテイクアウト)。

蒸し鶏、揚げ鶏 (ガイトート)、テリヤキチキン、ガイセープ (イサーン風鳥料理) の4種に、チキンスープで炊いたご飯は2人前くらいあります。スープもついてボリュームたっぷり、これで100バーツ/350円はお得すぎる。

味も良し。まあカオマンガイはたいていどこで食べても美味しいのですが、チキンが4種類あるので食べ飽きません。タレ (ナムチム) も絶妙。一度は食べに来る価値ありです。

こんな時期なので客は少なめ。でもはつらつとした女将がノリノリで鼻歌まじりに作ってくれました。ありがたし。

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2020年4月12日 (日)

タイ映画鑑賞:ラートリー・リターンズ

「ラートリー・リターンズ」は2003年のタイ製ホラー映画「ブッパー・ラートリー」の続編で、2005年の作品です。主要人物と設定を引き継いでいますが、残念ながらブッパー (プローイ) の活躍はとくに前半部分かなり控えめ (初登場は開始30分してから)。

今作は、609号室を除き誰も入居者がいなくなったオスカーアパートに、目の見えない少女ティップと、逃亡中の銀行強盗4人組が引っ越してくることから始まります。ちなみにブッパーとエーク、同棲を続けていたんですね。エークは両脚ちょん切られて車椅子生活です。

ほとんどは4人組のコメディパートで、グダグダな展開が続きます。少女については主治医が変態で常に犯そうと狙っているのがただただキモい。字幕なしのタイ語のみで観たため細かい部分はわかりませんが、ストーリーはほぼ問題なく追えます。

少女の目は手術すれば治るが大金が必要。絶望しアパートの屋上から飛び降りる寸前、少女の手を取り引き止めたのはエークでした。実は少女の目の原因はエークなのです (昔車でひき逃げしてしまった)。エークは4人組が隠し持っていた大金を奪い、少女に渡します。その後も主治医のレイプを未然に防ぐなど少女にご執心。

ブッパーとエークに出ていってもらいたい大家はまた霊媒師 (前作で背中に刺さったナイフがそのまま!なお今回1本追加されます!) をけしかけ、お金を取りもどしたい4人組も609号室を行ったり来たり。4人組逮捕のためアパートには特殊部隊まで登場し、怒涛のてんやわんやがくり広げられるのでした。

劇中の白眉は、エークが少女ティップを想う気持ちに嫉妬したブッパーが、再びエークを血祭りにあげるシーン。これは痛そう。唇を○○で〇〇。ここだけ本格スプラッターです。

その他は安っぽいCGでホラーパートは興ざめ、笑いも (言葉がわからない人にとっては) 少なめ。個性的な住人が消えてしまったので、全体的に画面が寂しいんですよね。ギャル店員も前作のラストで気がふれてしまい、今回登場しますが印象は薄い。

最後はブッパーが成仏してしまう描写もあり、今回はブッパー、いいとこなしでした。でも前作から2年経って、ダイヤの原石から本物の宝石 (プローイ) になったような、輝くばかりの美しさが印象的でした。

ラストシーンは目が見えるようになったティップが609号室を訪れる場面。ノックの後、一瞬間を置き、突然勢いよくドアが開いて暗転、終劇。いったいティップはどうなってしまったんでしょうか。。(←と気になるほど感情移入はできなかったけれど)

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タイの新型コロナ (4/12)

本日の発表でタイの新型コロナ感染者は33人増えて計2,551人になりました。ここ数日間は54人→50人→45人→33人と感染増加はどんどん減っています。

3/18からボクシング競技場や夜のお店、理髪店、タイマッサージなど人が集まる場所を閉鎖、3/22からはショッピングモールなど商業店舗を閉鎖、レストランもテイクアウトのみ営業可に。ソーシャルディスタンシングの啓蒙も行われています。

さらに3/26には非常事態宣言を出し (~4/30)、4/03からは夜間外出禁止令と県をまたぐ移動の規制も始めましたから、その効果が出てきたのかもしれません。3月下旬からほとんどすべてのオフィスが在宅勤務、フレックス通勤、時短・交代勤務などを実施しています。

目下の懸念事項は4/13~4/15のタイのお正月 "ソンクラン"。タイは今もっとも暑い時期で、ソンクランは "水かけ祭り" としても知られていますが、今年はこれを延期すると発表、祝日ではなくなりました。

ただ、祝日ではなくなったといっても、タイ人の気持ちの上ではお正月なわけで、つい水かけをしてしまう人もいそう。この点、感染の危険性があるため (ウィルスは水中で4~10日間生存する)、絶対に水かけはするなと政府は注意を呼びかけています。

また、親戚を訪問したりみんなで集まったりする人も出てくるでしょう。それを見越してなのかどうなのか、バンコクでは酒類の販売が停止されました (4/10~4/20)(←全国に拡大)。駆け込みでみんなお酒を買いに走ったという報道も。

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電車もすっかり人が減りました。

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2020年4月11日 (土)

タイ映画鑑賞:ブッパー・ラートリー

「ブッパー・ラートリー」は2003年のタイ製ホラー映画です (邦題「609(ロクマルキュウ)」)。主演のプローイ (チャーマーン・ブンヤサック) 目当てに、あらすじなどまったく知らずに観始めました。

映画は大学の図書館で静かに本を読むブッパー (プローイ) をそっと見つめる男子学生エークの独白から始まります。どこか影があり、クラスの誰ともしゃべらず、笑顔すら見せたことのないブッパーに、エークはまだ誰も開いたことのない本のようだと神秘的な魅力を感じます。

エークはこの1ヶ月ずっとストーカーのように彼女の後を追っていました。行動を把握し、彼女の住むオスカーアパートの609号室にそっと食べ物やプレゼントを届けていたのです。そしてようやくエークはブッパーに話しかけられるのでした。

エークの高級車に乗って郊外に出かけたブッパー。しかし3日間、エークはひたすらベッドの上でブッパーの身体を求め続けました。ひとり張り切るエークをよそに、ブッパーの顔には悲しみの表情が浮かんでいました。すると、ベッドシーンはそのままテレビ画面に。

実はエーク、悪友たちと賭けをしていたのです。あのお固いブッパーを落とせるかどうかという。隠し撮りされたブッパーとのベッドシーンを見て悪友は負けを認め、エークに高級酒を1本差し出しました。賭けが終わったエークは姿を消し電話番号も変え、ブッパーの連絡を拒絶しました。

2ヶ月後、ブッパーはエークとの行為により妊娠していました。映画では養父から長年性的虐待を受けていたことも発覚します (その場で養父を万年筆で滅多刺し)。自暴自棄になり手首を切ろうとしていたブッパーに、突然エークから連絡がありました。

エークは資産家の父からイギリス留学するよう命じられたことを機に、ずっと心に引っかかっていたブッパーに謝りたかったのです。会って直接許しを請うエーク。しかしブッパーから妊娠を告げられると、将来の結婚をちらつかせ堕胎を強要、ブッパーも承諾するしかありませんでした。

病院からブッパーのアパートにもどったふたり。ベッドの上からすがるような目で見つめ、弱々しく手を握ってくるブッパー。エークはその手をそっとふりほどくと、食べ物を買ってくると言い残し、そのままブッパーを置いて翌日イギリスに行ってしまいました。

場面は変わって、金勘定と家賃の取り立てに余念がない大家。イライラしながら大家が609号室のドアをノックすると、ドアが開きブッパーが顔をのぞかせました。家賃の支払いが1ヶ月も滞っていること、明日家賃が払えなかったら即刻出ていってもらうことを、大家は怒鳴るように伝えました。

翌日、家賃が未払いなことから609号室に向かった大家。ノックをしても反応がなく、合鍵を使ってドアを開けると、ドアチェーンがかかっていました。部屋の中は強烈な悪臭が漂っています。

チェーンを切って部屋に入ると、ブッパーの姿が見えません。寝室の奥のトイレに行くと、そこには醜く顔が腫れ上がった死体がありました。警察を呼び見てもらうと、遺体は死後1ヶ月とのこと。怪訝に思う大家。

警察が袋に包んだ遺体を部屋から運び出そうとしたところ、突然遺体がむくりと起き上がりました。怪異現象が起き始めると、アパートの住人と向かいの食堂店員たち、それにインチキ霊媒師や怪しい神父を巻き込んで、てんやわんやの大騒ぎ。。

「あれ?ナンダコレ?」開始40分くらいから徐々に違和感が。それまではけっこう出来の良い正統派ホラー映画だったのに、だんだん雲行きが怪しくなってきました。そう、この映画、ホラーはホラーでも、ホラーコメディだったんです。609号室に居着いてしまったお化けをあの手この手で追い出そうとする話。

見どころはブッパー役プローイの素敵な幽霊ぶり。目の下真っ黒のお化けメイクで住民に睨みをきかせたかと思うと、アパート中を血の海にしたり、エセ神父 (エクソシストのパロディー!) を棒でタコ殴りにしたり。でも歩き方がペンギンみたいで意外に可愛く、後にイギリスから帰ってきたエークの前では生前のきれいな顔にもどる乙女っぷり。

あとはエークの女々しくもゲスい態度がいいですね。せっかくブッパーの元にもどったのに、身体の関係を拒否された途端、向かいの屋台のギャル店員と浮気してしまう。怒ったブッパーはギャル店員から買った熱々のお粥をエークの○○にザバー。さらにエークの両脚を○○。嫉妬に狂うブッパーの愛しさよ。

大家を筆頭に登場人物がみんな個性的で1本ネジがはずれた人ばかり。誰が写っていても画面映えし、ダレることなくどんどん話が展開していきます。ホラーとしても力が入っているし、コメディとしてもなかなか笑える作品。何より当時21歳のプローイのダイヤの原石感に見惚れます。

ラストの実はエークも○○だったというサプライズは、「そうきたか!」という気はするものの、冷静に考えたら話のつじつまが合わなくなりそうなので、まああってもなくてもという感じです。うん、でも面白かった!

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2020年4月10日 (金)

タイ映画鑑賞:ミウの歌

「ミウの歌~Love of Siam~」は2007年のタイ映画です。アクションやホラーが人気で "ドラマ" は流行らないと言われるタイですが、低予算の作品で役者もほとんど無名の新人ということにもかかわらず、異例のロングランヒットを記録しました。

“幼馴染みのふたりの少年、ミウとトン。子供の頃は向かいに住んでいて、一緒に遊んだり困った時は助け合ったりする無二の親友だった。ミウは祖母とふたり暮し。トンは両親と姉テンとの4人家族。しかし、トンの姉テンが家族と離れひとりチェンマイ滞在中に失踪したことを機に、トンの家は引越していってしまう。

高校3年になったある日、若者が集まる街 "サイアム・スクエア" でふたりは偶然再会する。トンの家族は姉テンの失踪の影を未だ引きずっていた。父親は自分を責めアルコール依存、母親は気丈にふるまっているものの限界寸前。トンの心は晴れず、仲間と遊んでいてもデートをしていても身が入らない。

一方ミウは、祖母を亡くして以降ずっとひとり暮らしだった。音楽が好きで、学生バンド "August" では曲作りとボーカルをやっている。メジャーデビューの話も出ていてそれなりに楽しくやっているが、心のどこかにいつも孤独を抱えていた。

ミウとトン、お互いの気持ちを理解できるふたりは、互いに重要な存在になる。ただそれは、深い友情なのか、それとも恋なのか・・・。戸惑うふたりと、それぞれ悩みを抱えている家族や仲間たちを通して、愛とは何かを問う、それぞれの喪失と再生の物語”

上映時間が158分とかなりの長尺です。途中で休憩を入れるつもりで観始めましたが、ストーリー展開が巧みで、登場人物の誰もが愛おしく、胸をしめつけるようなエピソードばかりのため、むしろあっという間に観終わってしまいました。主なエピソードは次のとおりです。

【ミウ✕祖母】
親の転勤について行かず、祖母アマと暮らす10歳のミウ。ミウは親に疎まれていると思っているが、祖母は自分の世話をするため残してくれたのだと言う。祖母は亡くなった祖父を想いこの家を離れられなかった。ピアノを弾くのが好きだったミウに、もっと上手にピアノを弾ければいつか誰かに気持ちを伝えることができるようになると、祖父との思い出の曲を弾きながら話す祖母。

【ミウ✕トン】
ミウは祖母との死別により、愛する人もいつかはいなくなるという現実を目の当たりにし、虚無感を抱いている。ミウはバンドの顧問からデビュー曲としてラブソングを書くよう命じられるが、女性と付き合ったこともないミウは曲が書けずに焦る。しかしトンを想うことでラブソングを書くことができた。トンの家のガーデンパーティーで曲を初披露した夜、ミウはトンとキスをする。

【ミウ✕トンの母】
トンの母スニーは壊れる寸前の家族をひとり必死に守ろうとしていた。ミウとトンの関係を見てしまったスニーは、トンから去るようミウに忠告する。姉テンがいなくなった今、トンは普通に結婚し、子供をもうけ、普通の幸せな家庭を作らなければならないからだ。ミウはスニーの忠告を聞き入れ、トンと距離を置くようになる。

【トン✕家族】
トンは姉テンの失踪によりバラバラになった家族の中で、自分の居場所を見失っていた。自分にとって家族とは何なのか、自分は何者なのか。学校生活は一見楽しくやっているが、深い悩みが消えることはなかった。母スニーはテンの失踪がトラウマとなり、もともと厳しかったが今でもトンを学校に送り迎えするほど過干渉で、トンも母の顔色ばかりうかがっている。

【ジュン✕トン一家】
ミウの学校顧問が雇ったバンドマネージャー、ジュン。トンの姉テンを知るミウは、テンとうりふたつのジュンに驚き (一人二役)、トン、そしてスニーに紹介する。依存症で食事もしなくなった父ゴンを元気づけるため、謝礼目当てにジュンはトンの家に通うようになった。チェンマイ出身で家族はいないと口を濁すジュンを、もしかしたら本当に記憶をなくしたテンかもしれないと、すがるような思いで見つめる一家。ジュンも娘を演じることにある種の安堵を覚えるが、次第にこれではいけないと考えるようになる。

【ゴン✕スニー (トンの両親)】
あの時テンのチェンマイ滞在延長をスニーは反対していたが、ゴンが認めさせた。ゴンの後悔は消えず、今は食事もとらず酒浸りで肝臓をやられ、スニーとの仲も冷え切っていた。ジュンが家に来るようになって少しはましになったが、あいかわらず隠れて酒を飲み、食事もしなかった。物語後半、手を付けていないご飯を下げ、新しいご飯を出すスニー。ゴンがキッチンをのぞくと、冷えて固まったご飯とおかずをスニーがひとり食べていた。スニーが出ていった後、ゴンはようやくご飯に口をつける。

【イン✕ミウ】
かつてのトンの家に住む女子高生インはミウに夢中。向かいの窓から見えるミウの姿を毎晩のぞき、怪しい占いまで使ってなんとかミウの気を引こうとしているが、ミウは気づくそぶりもない。トンの母スニーがミウに伝えた忠告を偶然聞いてしまい、ショックを受けたインは、壁に貼ったミウの写真 (ストーカー級の量) を全部はがすのだった。

その後、ラブソング作りの最終段階で、ミウがインに古い中国の歌の歌詞の意味をたずねに来た。インの家でたまたまかかっていた曲が、祖母との思い出の曲だったのだ。歌詞カードを手に兄に聞くといってインが部屋を出た際、ベッドの下に大量の自分の写真を見つけるミウ。

部屋に戻ったインは写真を手にするミウを見て言葉を失う。「(歌詞は) どういう意味?」沈黙の後ようやく口を開くミウ。「愛がある限り、いつだって希望はある」そう答えるインにミウは、「君はまだ希望をもっている?」とたずねた。「希望をもってもいいの?」泣きそうな顔で言うインだったが、ミウは「君はいい友達だよ」と静かに伝える。

【イン✕トン】
合コンをきっかけに遊び仲間になった男女グループそれぞれの一員。ある日、トンの仲間が軽い気持ちで「お前ってゲイ?」と聞いた。憮然として部屋を出るトンを、インは追いかけた。お前が言ったのかと語気を荒げるトンに、必死に否定するイン。もみ合ううち、「俺がゲイかどうか知りたいのか」とインを強く抱きしめるトン。しかしすぐに悲しい顔をして身体を離してしまった。今度はインがトンの手をつかみ自分の胸に押し当てる。その手をふりほどくと、トンは床に崩れ落ちた。「自分は何なのか」と泣き崩れるトンを、インは優しく抱きしめた。

【ジュン✕両親】
若い頃、自分の人生を変えたくてバンコクで学ぶことを決心したジュン。両親の反対を押し切りチェンマイの家を飛び出して以降、何年も音信不通で、ようやく故郷に帰ったのは働きだしていくらかお金がたまった頃だった。しかしすでに両親も実家もなく、聞けばジュンがチェンマイを離れてほどなく、事故により両親は亡くなったのだという。後悔と喪失感に悩まされていたジュンは、トンの家で家族の大切さを痛感する。そしてバンドマネージャーを解雇されたのを機に、人生をやり直すため夜行バスに乗る。

【ミウ✕バンド仲間】
あることをきっかけにミウとバンド仲間のリーダー格X(エックス)に亀裂が入る (救護の実習授業でマウスツーマウス法をやらされた後、「お前舌入れんなよ!」とXに言われる、たぶん冗談)。クリスマスライブの日が近づく中、トンと距離を置いた後落ち込んでしまい歌う気になれないミウは、バンド練習にも顔を出さない。

ボーカルの代役はいるものの、顧問に最終確認された際、バンド仲間が選んだのはミウだった。一方的に仲違いされていたXがミウを迎えに行く。今でもミウは最高の友達だと言い、たとえすべてを理解できなくても、ミウのことを心配する人は周りにいると伝えた。そして再び練習に顔を出すミウ。

【トン✕ドーナツ】
誰もが羨む美男美女カップルだが、性格キツめのドーナツは、電話に出なかったりはっきりしない態度のトンにイライラしてばかり。ドーナツは違う男子ともデートしたが、ミウのクリスマスライブの日に再びトンを誘ってくる。困ったトンはインに相談するが、自分で決めなくちゃだめだと諭すイン。当日、トンはドーナツにもう会えないと謝る。「もっと早く言ってくれたら違う人とデートしたのに」そう言い残し去っていくドーナツ。

とまあ、ざっとあげてもこれだけエピソードがあるわけで、同性愛、家族、友情、恋愛、自分探しなどテーマは多岐に渡りますから、158分なんて本当にあっという間です。どれも心に残るものばかりで、もちろん主人公ふたりのやりとりは素晴らしかったです。(結末は書きません、号泣必至!)

トンの家族が再生していく過程も泣けたし、インのいじらしさも胸に迫りました。最後にトンの背中を押したのはインだったんですよね。その後のシーンが切ないし個人的にこの映画のMVPはイン。ジュンのいい女っぷりに惚れたしトン一家との別れも希望が感じられるものでした。

シリアスなシーンが多いですが、クスッと笑えるコミカルなシーンもたくさんあって、役者がいい、画もいい、音楽もいい、サイアム・スクエアの雑踏もいい。つまり、全部いい。100点満点の映画でした。あえてひとつ言うなら、もっと長くてもいい!

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2020年4月 9日 (木)

タイ映画鑑賞:心霊写真

「心霊写真」は2004年のタイのホラー映画です。カメラマンのタンと恋人のジェーンは、友人の結婚式の帰り道で女性を轢き逃げしてしまいます。翌日、仕事先の学校でタンが撮った写真には女性の顔のようなものが写っていました。ここから恐怖の惨劇が幕を開けます。

この映画、日本では1996年の「女優霊」に始まり、「リング」「呪怨」と発展していく "Jホラー" に共通する怖さがあります。オカルト (悪魔) やスプラッターなどとはまったく違う、人間の怨念がテーマ。結局一番怖いのは人間だという。

ストーリーが二転三転するのもそう。この映画も一筋縄では行きません。しかも新事実が出てくるたびゾッとします。けっして後出しジャンケンではなく、伏線がしっかりしているからです。

白い服を着た長い黒髪の女の幽霊というイメージも上記3作品と共通。どこまでもしつこく追いかけられる場面など、監督のJホラーに対するリスペクトをすごく感じます。(少なくとも影響はあるはず)

画面が陰鬱な雰囲気なのもいいし、ラストシーンのすくいのなさも特筆モノ。いわゆるJホラーと異なるのは、怨念が不特定多数に向かうのではなく、あくまで因縁のある人だけを対象としているところ。日本の怪談噺そのものですね。だからより陰湿。

こう言ってはなんですが、幽霊役の女優がもう絶品の "幽霊顔"。こんなに幸薄そうで恨めしそうな顔の持ち主をよく見つけたなと。ちゃんとお化粧したらすごく美人だろうなとは思いますが、映画の中の見た目は間違いなくヤンデレでした。

ようやく一件落着したと思ったらその晩に襲われて、これは死んだと思ったらなんとか大怪我だけで済んで、これですべてが終わったと思ったらどんでん返しがあって、はい今度こそ死にましたと思ったら命だけは助かって、でも生きている方がさらに地獄という。。

個人的にはこれぞ "ザ・ホラー映画"。

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2020年4月 8日 (水)

タイ映画鑑賞:フェーンチャン

「フェーンチャン、ぼくの恋人」は2003年のタイ映画です。子供時代の淡くほろ苦い思い出を、当時 (1980年代) のヒット曲とともに描いたノスタルジックなストーリーは、多くの共感を得てこの年タイで大ヒットを記録しました。

都会で忙しく働いているジアップにある日、ノイナーから結婚式の招待状が届いたと、実家の母親から電話がありました。ジアップは週末友人の結婚式があるため、自分は行けないといったん断ります。

電話のあと車を運転しながら、記憶の奥底にしまっていたノイナーのことを思い浮かべると、ジアップはダッシュボードから当時のヒット曲が詰まったカセットテープを取り出しました。音楽を聴くと、子供の頃の懐かしい日々をありありと思い出すのでした。

内気で少し臆病なジアップは幼馴染のノイナーと仲良しで、いつも彼女と一緒に女の子グループと遊んでいました。通学バスの中でも毎日ノイナーの隣に座るジアップを、同じ小学校の悪ガキグループが茶化します。

ちなみにジアップは寝坊グセがありいつも父親にバイクに乗せてもらい、近道をして途中でバスに追いつき飛び乗ります。(この寝坊と近道も伏線になっています)

次第に悪ガキグループと男の子の遊びがしたくなるジアップでしたが、なかなか仲間に入れてもらえません。しかしサッカーをきっかけにガキ大将ジャックに認められると、グループに入るテストとしてノイアーを遠ざけるようなふるまいをします。

そして最終テストとして、ジアップはノイナーの大好きなゴム跳びの紐を切ってしまうのでした。その日からノイナーはジアップと口をきかなくなります。ずっと謝ることができず気にしていたジアップでしたが、そのうちノイナーは町から引っ越すことに。

ノイナーが町を離れる日の朝も、ジアップは寝坊してしまいました。ジャックたちを巻き込み、近道も使って必死にノイナーの車を追いかけるジアップでしたが、ついに追いつくことはできませんでした。

場面は現代にもどり、両親には何も言わずとつぜん帰省したジアップ。少し外をぶらつくと、町並みの変貌ぶりには驚くばかり。ここで友人から電話が入ると、急用ができたため友人の結婚式には出席できなくなったとわびを入れました。

夕方、思い出を胸にノイナーの結婚式会場に来たジアップ。ぎっしり並んだ円卓を埋め尽くす来場者を見つめながら、ここにいる誰ひとりとして思い出せないことに、すべてが変わってしまったことを思い知ります。

顔を上げて見渡すと、白いウェディングドレスを着て新郎とともにフロアを回る彼女の後ろ姿が目に入りました。ジアップにとって、ひとつだけ変わらないものがありました。ゆっくりふり向くノイナー。そこには、小学校当時の輝くばかりの笑顔で「ジアップ!」と呼びかけるノイナーがいました。

さて、この映画、小学生の初恋を描いた映画とも言われていますが、実際にはそうした描写はほとんどありません。そもそも小学生男子がそんな繊細な気持ちに (たとえ持っていたとしても) 気づくはずもありません。

むしろジアップが男子として成長していく、通過儀礼的に女子の遊びから脱していく、そんな物語だと思いました。ストーリーテリングも最初から最後までジアップの目線です。

異性との記憶に関し、女子は"上書き保存"、男子は"名前を付けて保存"とはよく言ったものですが、この映画もご多分にもれず、いつまでも昔の美しい記憶が忘れられない、女々しい男子の物語です (いい意味で)。

映画を終盤まで観ていて、最後はどういうオチになるんだろうとあれこれ考えていましたが、最後にノイナーがふり返った瞬間、それが子役の女の子だったので、大いに納得しました。

もちろんジアップの心の目で見た姿という演出ですが、やはりジアップにとってのノイナーは、小学生のまま時が止まっていたようです。真っ赤な頬をしたお下げ髪の少女というイメージは、きっとこれからも変わらないでしょう。

であるならば、カメラが切り替わってジアップが小学生の姿であれば、ノイナーもジアップを当時の思い出のまま見てくれている、つまりまだ当時のことを強く想ってくれていると、そう解釈できるのですが、果たして。。

残念ながら、カメラに映し出されたジアップは大人のままでした。ノイナー目線では過去はよみがえらなかったということなのでしょう。上書きされちゃったんですかね。これはちょっと切ないな。

(そもそもノイナーはふり向いてもいないという見方もできます、すべてジアップの妄想、でもさすがにそれは悲しすぎる・・・)

悪ガキグループ含め、とにかく子役がみんな素晴らしかったです (ガキ大将ジャックも後半大活躍)。最後のノイナーの笑顔も最高に愛らしくて、思わずちょっと涙ぐんでしまいました。名作。

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2020年4月 7日 (火)

タイ映画鑑賞:Midnight My Love

「Midnight My Love (原題:チューム=古臭い、時代遅れ)」は2005年のタイ映画です。映画監督や俳優業もこなす人気コメディアンのマム (Mum Jokmok/Petchtai Wongkamlao) が、携帯電話も持たずFMラジオも聴かない古臭い男バットを演じています。

“暗い過去を持ち心を閉ざした深夜タクシーの運転手バットは、車内のAMラジオから流れる古臭い歌謡曲が唯一の楽しみ。毎日同じ店で同じものをひとりで食べ、ひとりで眠る孤独な日々を過ごしていた。

ある夜、マッサージパーラーで働く美しく物静かな風俗嬢ヌアンを乗せる。ヌアンは地方の実家に仕送りするためバンコクに出てきたばかりだ。バットのカーラジオから聴こえる古い音楽も悪くないと言うヌアン。

バットはすっかり彼女を気に入り、毎晩仕事を終えたヌアンを自宅まで送るようになった。ふたりは惹かれ合うが、不器用で気持ちを言い表わせないバット。一方ヌアンには客の男 (堅気ではなさそう) から愛人の誘いがかかっていた。

バットは思う。自分とヌアンは似ていると。タクシードライバーはどこでも客の希望の場所に行くが、自分の場所には行ったことがない。風俗嬢は客が求めるまま快楽の地にいざなうが、それは決して自分が望む場所ではない。

やがて運命に翻弄され、ふたりの仲は引き裂かれていく・・・”

マム演じるバットがなんとも言えぬ味わいを出しています。あまりにもツイてないのでもはやコメディなのですが (たびたび挿入されるバットの妄想劇もそちら路線)、笑いと悲しみは紙一重なんだなとあらためて思いました。

さえない中年タクシードライバー (前科一犯バツイチ) と田舎出身の若くて美しい風俗嬢の恋など、日本では昭和の設定でしょう。しかしタイでは2005年でも、いや2020年の今だって、現実としてヌアンのように働いている女性はたくさんいます。

この映画、コメディタッチとメロドラマでオブラートに包んでいますが、意外と社会批評がするどいです。タイの階級社会、地方格差、職業の貴賎、浮気大国、深夜タクシーがはらむ危険性、ねずみ講、etc。

それからソープ嬢の仕事道具や仕事入り、ひな壇に並ぶ姿と客の品定め、個室の様子とサービス内容から、結果として女性が受ける傷 (心の傷) までさらっと見せています。2005年のリアルなバンコクの町並みと合わせ、タイの現実を垣間見ることができる貴重な映画だと思います。

日本ではDVDも販売していないようなのでネタバレを書いてしまいますが、バットはある夜タクシー強盗に襲われ入院してしまい、何日もヌアンを迎えに行くことができませんでした。

ずっとバットを待ち続けていたヌアンでしたが、やがて客の男に囲われ風俗嬢から足を洗うことに。住み始めた高層マンションではどこか落ち着かない様子のヌアンでしたが、ほどなくその男が死んでしまいます。葬儀場に行くと男の本当の家族が悲しむ姿を見せていました。

悲痛な気持ちのまま家にもどったヌアンは、ドアの隙間に血糊がついたウェディングドレスのカタログを見つけます。それは表紙に英語で"My Love"と書かれている、以前バットと一緒に見に行ったお店のものでした。それを手に泣き崩れるヌアン。

バットはまたもトラブルに巻き込まれていました。勢いで相手を殺してしまい、血だらけのまま家にもどると、ウェディングドレスのカタログを手に取り、ヌアンの家に届けたのです (マンション入口の警備員は突破)。ああ、もしこの時ヌアンが家にいたら!

マンションの警備員から逃げ切ったバットでしたが、昨晩の殺人事件の聞き込みをしていた警察官に目をつけられその場から逃走。しかし交差点で (ふと何かを思い立ち止まり) 車に轢かれ、完全に死亡フラグが立ちますが、死にませんでした。そして服役。前科二犯。

月日が流れ、バットは刑期を終えて出所。右足を引きずり、補聴器をつける身体になりましたが、たどたどしい足取りで記憶に残る場所をさまよい歩きます。あたかもそうすればまたヌアンに逢えると信じているかのように。

その後バットは家電修理の職を得ました。CDプレーヤーの具合を確認するため、ヌアンにもらった古い歌謡曲のCDを再生すると、懐かしい歌声が響きました。その音楽に気づき路上からふり向いたのは、誰あろう、ヌアンでした。

ヌアンはウェディングドレスの針子になっていました。顧客にドレスを届ける途中、渋滞に巻き込まれ、偶然、その場でタクシーを降りたのでした。白いドレスを手に、バットを見つめるヌアン。かすかに微笑みを返すバット。ふたりが見つめ合ったまま映画は幕を閉じます。

さて、ふたりは今度こそ結ばれたのでしょうか。果たしてヌアンはバットの帰りを待ち続けていたのでしょうか。そうであってもそうでなくても、少し切ない余韻が残る映画でした。ヌアン (Nune/Woranuch Bhirombhakdi)、きれいだったな。

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タイの新型コロナ (4/07)

4月7日の発表によると、タイの新型コロナ感染者は前日より38人増えて合計2,258人となりました。増加率はまたぐっと減りましたね。これはいい傾向。信じていいのかな。ちなみにタイも日本株のBCGを接種しているんですよね。どうかそういうことであってほしい。

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2020年4月 6日 (月)

タイ映画鑑賞:レイン

「レイン」は1999年のタイ映画です。原題のタイ語はクルンテープ・アンタラーイで、直訳すると英語ではBangkok Dangerous (バンコック・デンジャラス)。このタイトルで、2008年にはニコラス・ケイジ主演でセルフリメイクもされました。

“タイ、バンコク。生まれつき耳が聞こえないコンは大都会で身寄りもなく、ずっと阻害されて育ってきた。天賦の銃の才能があった彼は、偶然知り合った殺し屋ジョーに手ほどきを受け、殺し屋の道に入る。

人に愛された経験のないコンは、人を殺すことにまったく躊躇がない。ジョーと暮らしながら、幼い頃、耳の聞こえない自分をいじめた少年たちに復讐するかのように、銃の引き金を引き続けていた。

ある日、コンは薬局で少女フォンに出逢う。「熱があるの?」 話せないコンの額にすっとあてられた手のひら。はじめて触れたその手のぬくもりは、コンの中で眠っていた、人を愛する気持ちを呼び覚ました。

殺し屋であることを隠したままコンはフォンと逢い続けるが、ある夜、二人を襲った暴漢をとっさに銃で殺してしまう。動揺しコンから逃げるフォン。コンはフォンを追いかけ家に足を運ぶが、姿を見せてもらえない。

そんな時、ジョーの恋人オームにふりかかったトラブルを発端に、ジョーが惨殺された。復讐を誓うコン。フォンへの愛情も捨てきれず葛藤するコンであったが、最後に下した決断は・・・”

まず、原題にくらべて邦題が秀逸です。重要なシーンで雨が降るのはもちろん、フォンという名前はタイ語で雨という意味。無味乾燥な人生を送ってきたコンの心に優しく降りそそぐ雨。ラストシーンでは頬を伝う雨。

映画のトーンは、もちろん派手なドンパチはあるものの、アクションとかサスペンスというよりは、フォンと出逢ったことによるコンの心の変化を描いたラブストーリーと言えるのかもしれません。

観終わって切ない気持ちになるのは、レオンに近いものがあります。銃のアクションがどこかスタイリッシュなのも同様。ブルートーンを用いたり、血の流れ方で魅せるなど、画作りも凝りに凝っています。

個人的にはコンの愛車 (バイク) がヤマハSR400というのがツボ。しかもほぼノーマル。普通、殺し屋はSRには乗らないと思います。きっと根が好青年なんでしょう。唯一、自分の偽らざる姿だったのかもしれません。(SRに対するポジティブな偏見です)

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タイの新型コロナ (4/06)

4月6日の発表によると、タイの新型コロナ感染者は前日より51人増えて合計2,220人となりました。数値だけ見ればここ1週間は低下傾向です。3月18日から始まった一連の、ボクシングジムや歓楽街、ショッピングモールや飲食店などの閉鎖が功を奏しているのかもしれません。

4月3日からはタイ全土で夜間外出禁止が始まっていて、感染者の増加が止まらなければ今週末にも終日外出禁止になる可能性があったので、このペースならとりあえず今週は大丈夫かなと、少しだけホッとしています。

状況は全く予断を許しませんが、なんとかこのまま終息に向かってほしいものです。

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2020年4月 5日 (日)

タイ映画鑑賞:愛しのゴースト

「愛しのゴースト」は2013年のタイ映画です。"プラカノンのメーナーク (→Wiki)" というタイでは誰もが知る怪談を題材に、コメディ✕ホラー✕ラブロマンス=新感覚エンターテイメント、という一大娯楽作品に仕上がっています。

ちょっと変わった面々の戦友4人を連れて、地獄のような戦場から奇跡的に故郷のプラカノンに戻ったマーク (マリオ・マウラー) は、愛する妻ナーク (タビカ・ホーン) と、マークの出征後に生まれた子供に再会を果たしますが、村人はナークがすでに死んでいると噂していました。

戦友4人は早々にナークがピー (幽霊) だと気づくのですが、忠告されたマークは信じようとしません。そのうち本当は誰が生きていて誰が死んでいるのかさえわからなくなり、混乱はピークに。

ついにマーク自身、ナークがピーである証拠を目にしてしまったため、戦友とともにお寺で最後の戦いに挑みますが、結果的に、二人の愛が真実だったことが確認されます。さて、そこにはいったいどんな結末が。

笑ってふるえて (いや全然怖くないか)、最後は泣けて、そして最高のエンディングが待ち受けています。タイではアバターやアナ雪を超えるメガヒットを記録したそうですが、タイ人てやっぱりこういうテイストの映画が好きなんだな。自分も好きです。

主人公のマーク (マリオ・マウラー) の好青年ぶりもいいですが、やはりピーとなったナークを演じるタビカ・ホーン (Davika Hoorne) が輝いています。透き通るような白い肌と長い黒髪の真ん中分けは、アダムズファミリー感満載。

8時だョ!全員集合とかベタな笑いが好きな人にはたまらない作品です。

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牛肉麺テイクアウト

今日もてくてく7kmほど歩いてきました。帰り道、前から一度試してみたかった牛肉麺 (汁あり) のテイクアウトにトライするため "東来順" へ。思ったとおり、茹でた麺とスープは別々にビニール袋に封入されていました。(もう1袋は空芯菜の炒めもの)

10分ほど歩いて家に帰ってくると、まだスープは熱々。とくに温め直しもせずそのままいただきました。やはり手打ちの小麦粉の麺は美味しいですね。久しぶりにガッツリ小麦粉麺を食べました。大満足。(お肉は下の方に沈んでいます)

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2020年4月 4日 (土)

タイ映画鑑賞:すれ違いのダイアリーズ

「すれ違いのダイアリーズ」は2014年のタイ映画です。スポーツしか取り柄のない青年ソーンがようやく見つけた仕事は、誰も行きたがらない山奥の湖に浮かぶ水上小学校の先生。そこは電気なし、水道なし、携帯電話もつながらない場所。

授業に悩み、生徒の子供たちとも打ち解けられず孤独なソーンは、ある日、誰かの日記を見つけます。それは前任の女性教師エーンの日記でした。ソーンは日記を読むうち、そこに書かれた悩みに共感したり、教え方を学んだり。

やがて会ったことのないエーンに恋をし、彼女を探し始めるのですが・・・。果たして2人は会える?会えない? 美しい自然に囲まれたタイの水上学校で、日記に支えられ、子供たちに教えられ、ダメ先生が成長していく感動の物語。

とくに自分の波長に合ったのか、学校モノとしてもラブストーリーとしても大変面白く、まさに "タイNo.1の感動作" という看板に偽りなしの、珠玉の作品でした。開始早々、映画の世界に引き込まれ、そのまま最後まで心地よく、そして最高の感動と素晴らしい予感を胸に観終えました。

脚本、カメラ、俳優、子供たちなど褒めちぎりたいポイントは多々あれど、あえてここでは何も語らず。未見の方はぜひ予備知識なしで観ていただきたい。ああでもひとつだけ。とくにラストシーン。「最後にこれか!」 もう大絶賛です。

もうひとつ言いたいのは、映画を観たら確実にエーン (Chermarn Boonyasak) のことが好きになるであろうけれど、その勢いでインスタグラムをチェックしたりすると、完璧なメイクと攻めた衣装で圧倒的なモデルオーラを放つ彼女を目の当たりにし、ああ自分には手に負えないと、ほのかに抱いた恋心などきっと瞬時に吹き飛ばされるであろうこと。。そもそもニックネームが "プロイ (宝石)" だもんな。

「すれ違いのダイアリーズ」は自分が今まで観てきたすべての映画の中でもかなり上位に入るお気に入り映画です!

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テイクアウトは紙に包んで

運動がてら6~7km歩いてお昼ご飯をテイクアウトしてきました。最初はスクンビットSoi 49のMoom Gapaoへ。しかし残念ながら営業休止中。続いてエカマイのBangkok Banjomへ。ここは開店まであと1時間ということで断念。

結局トンロー駅近くのバミーコンセリーで汁なしラーメン (50バーツ) と炒飯 (60バーツ) をテイクアウトして帰宅しました。タイはこの手のお店でテイクアウトすると紙に包んでくれるんですよね。コンパクトで良し。

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2020年4月 3日 (金)

タイ映画鑑賞:チョコレートファイター

「チョコレートファイター」は2008年のタイの傑作アクション映画です。タイではあの「マッハ!!!!!!!!」の動員記録を塗りかえたそう。監督はマッハと同じプラッチャヤー・ピンゲーオ。主役に数年の準備期間を課したのも同様。

映画を観はじめて誰もがまず思うのは、「あれ?ディスクを間違えた?」。阿部ちゃんの一人語りで幕を開けるストーリーは、およそDVDパッケージの可憐な少女ファイターとは結びつかず、一瞬の混乱を引きおこします。

しかしすぐに舞台がタイで、どうやら阿部ちゃんはヤクザの抗争に巻き込まれているようであり、さらに阿部ちゃんがタイのヤクザの情婦と道ならぬ関係に陥った末に生まれたのが主人公の少女ゼン (ジージャー・ヤーニン) ということが10分弱でわかりひと安心。

ところで阿部ちゃんの全身バックヌードは必要だったのかなと、阿部ちゃんが日本に帰国後もしばらく悩むことになりますが、こんなつまらないことを考えてしまうほど、最初はちょっとストーリーが動きません。いつアクション映画になるのかなと。

次第に少女ゼンは格闘に目覚めていきますが、ちょっとこうリズムが悪いというか、観ているこちらもいまいち乗り切れない。けれども物語は中盤以降、どんどん激しい格闘が繰り広げられていき、最後は凄まじいとしか言いようがない、痛々しい戦いになります。

マッハも若干そうでしたが、香港のカンフー映画と違って、絶対的なコミカルさ、まるで演舞のような型の美しさがありません。ひたすらリアル、というかやられた方が地面に落ちたり鉄柱ににぶつかったりしているのが本当に痛そう。

見るからに華奢なゼンの繰り出すキックにあまり重さが感じられず、そここまでダメージを与えているようには見えない、という意見もあるかと思いますが、逆にマッハのトニー・ジャーより遠慮なしに急所に当てているんじゃないかと思え、むしろ効きそうなのはこちらの方かも。

大クライマックスの前に阿部ちゃん再び登場、からの大立ち回り。日本刀でバッサバッサとタイのヤクザをなぎ倒していきます。殺陣のわりに上体が起きているのは、時代劇ではなくヤクザだからあえてそうしたのだそうです。阿部ちゃんカッコイイ。

そして大クライマックス。建物の2階、3階の外壁で戦うシーンは、良くて大怪我、下手したら死人が出るようなシチュエーションで、なぜこうしたのかと製作側の行き過ぎた本気 (=狂気) を感じる部分。やられた敵は当然みんな下に落ちていきますからね。

ということで、チョコレートファイターは少女が悪党をこてんぱんにやっつけていく爽快さを感じるより前に、やられ役に同情してしまう映画なのでした。みんな早く大部屋俳優から脱してほしい。

エンドロールで流れるNG集というか "俳優ケガで撮影ストップ集" は、もう観ていられませんでした。やられ役に負けず劣らずジージャーも生傷が絶えなかったようだし、この映画にかける意気込みはすごかったんでしょうね。間違いなく伝説の1本です。

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2020年4月 2日 (木)

タイ夜間外出禁止令

2日からコンビニなどの深夜営業 (00:00~05:00) が禁止になったばかりですが、今度は3日、金曜日の夜から夜間外出禁止令 (22:00~04:00) がタイ全土に出されました。

ついに来たかという感じですが、当初は19:00~07:00という噂もあったので、それに比べたら自分は実質なんの問題もありません。この時間に出歩くことはないので。

ただし、より一層の閉塞感が出てきたことは間違いなく、新型コロナがおさまらなれば次第に外出禁止の時間が長くなって、ついには完全外出禁止になる日もそう遠くはない、などと悪い想像力が働いてしまいます。

いったい世界はどうなってしまうのか。。
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タイ映画鑑賞:王様と私

1956年のアメリカのミュージカル映画「王様と私 (The King & I)」は、タイのラーマ4世とイギリス人家庭教師アンナの邂逅を描いた物語です。有名ですがさすがに古い映画なので、タイトルと主要楽曲は知っていても本編は観たことがない人も多いかと思います。

自分は学生の頃テレビで観ましたが、もうストーリーもほとんど忘れていたので今回あらためて鑑賞。タイにいながら観てみると、よく言われるようにタイの人からしたら納得いかない描写も多いと感じました。昔はわからなかったですが。

タイの文化的な描写がナンチャッテ感満載だし、王様をちょっと小馬鹿にした感じもあるし。南北戦争中のアメリカに象を贈ろうとか、王様が考えあぐねていたイギリスとの外交問題についてアンナがパッと妙案を出すとか。

ベースは実際の教師アナ・リオノウンズの回顧録ですが、もともとが主観による自伝であることに加え、これがさらに欧米人の価値観で映画になると、さすがにちょっとおかしなことになってくるなと。

映画としては面白いです。タイの王様を惹きつけるイギリスの未亡人とか、ビルマから献上された美女とその側近の禁断の恋とか、メロドラマとしたら完璧な題材。王様とアンナが手を取りあって踊る "Shall we dance?" もエバーグリーンな名曲です (→YouTube)。

映画製作当時の時代背景を考えたら製作側のタイに対する無知も仕方ないかもしれません。その辺をちょっと差し引いてあげて、やはり一度は観るべき名画だなとあらためて思った次第。
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【関連のお寺過去記事】
 ワット・ラチャティワート
 ワット・ボロムニワート
 ワット・ボウォンニウェート

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2020年4月 1日 (水)

ドンドンドンキ2号店@The Market

今日の夕方、オープンしたてのドンドンドンキ2号店を見にチットロム駅近くのThe Marketに行ってきました。買い物目的ではなく、家からここまで運動のため歩いてきました。帰りも歩いて計9km。ほどよい運動になってよかった。

新型コロナのせいでショッピングモールの各店舗が閉鎖になったこの時期にオープンとはなんともタイミングが悪い話ですが、スーパーマーケットなので他と違って営業可能なのがせめてもの救いでしょうか。少しだけ店内に入りましたが、ずいぶんお客でにぎわっていました。

入口の前では看護師さんによる体温測定が。最初おでこに計測器を当てられましたが、看護師さんが「ん?」みたいな顔をして今度は首筋に当ててきたのでちょっとあせりましたが、結果は36度で問題なし。早足で歩いてきたからおでこの体温が上がっていたのかもしれません。あぶないあぶない。。
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本日のタイの新型コロナ感染者は前日より120人増えて合計1,771人 (タイの人口6,900万人)。ここ10日ほど毎日100人強ずつ増えていますが、逆に感染爆発は起きていないと言えるのかもしれません。持ちこたえていると信じたい。


明日からはレストランや屋台、コンビニの深夜営業 (00:00-05:00) が禁止になり、官民の公園すべてが閉鎖されます。また、一部の県で夜間外出禁止令が出ました。バンコクもいずれそうなるのかな。

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タイ映画鑑賞:バッドジーニアス

「バッドジーニアス 危険な天才たち」は2017年にタイと東南アジアで歴代級のヒットを飛ばした傑作タイ映画です。これも予備知識ほぼなく観始めました。きっと "学園カンニングコメディ" くらいだろうと思いつつ。

たしかに最初はタイの高校を舞台にした、ちょっとしたカンニングものでした。コメディといえばコメディだけれどけっこうスリリングに描いているなと思っていたら、次第にスケールが大きくなり、クライマックスは舞台をオーストラリアに移し、もう完全にクライムサスペンス。

しかもけっこう手に汗握る。タイ映画というドメスティックな枠を超えて、これは普通に世界に通用するレベルだと思いました。実際、各国でヒットしています。エンディングのカタルシスはちょっと息を呑むし、クライムエンターテイメントという言葉が一番ぴったりくるかも。

これが映画初主演というチュティモン・ジョンジャルーンスックジンが、頭脳明晰だけれど容姿も性格もきつそうな主人公リンを好演。逆に友達のグレースの方が顔も性格も (頭が悪いのも含め) 可愛いよなと誰もが最初はそう思うのではないでしょうか。

しかし物語が進むにつれだんだんリンの感情が描かれ、かつ私服のシーンが増えてくると、9頭身のモデル体型と相まって魅力が大爆発します (実際本職はモデルです)。最後は想像もしなかったエンディングで、物語としての余韻はかなり複雑なものに。

教育においても発現する貧富の格差など、生まれながらの不平等はなかなか乗り越えられないという普遍的な社会問題を断じる一方で、弱者が不法な手段を用いてのし上がることを賛辞しているわけでもありません。

普通の映画なら「バカな金持ちがしっぺ返しを喰らい真面目な貧者が総取りしてハッピーエンド」となりそうなところ、この映画は最後、誰も勝者はいないように見えます。願わくばリンの今後の人生が精神的にも金銭的にも幸せに満ちたものでありますように。

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