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2020年4月24日 (金)

タイ映画鑑賞:ポップ・アイ

「ポップ・アイ」は2017年のシンガポール・タイ合作映画です。タイを舞台に中年男がゾウと旅するロードムービーで、サンダンス映画祭で脚本賞をとったり、アカデミー賞外国語映画賞にシンガポール代表作品として出されたり、国際的にも評価の高い作品です。

かつては一流建築家として名を馳せたタナー。今は会社で居場所がなくなり、妻にも相手にされず、人生に疲れ切った中年男。ある日、彼はバンコクの路上で、幼い頃に飼っていたゾウのポパイを偶然見つける。居ても立ってもいられなくなった彼は、数十年を経て巨大に成長したポパイを買い取って家に連れ帰るが、妻にキレられる。

家庭も仕事も放り出したくなったタナーはポパイと二人で家出をして、幼い頃に一緒に暮らした故郷を目指して長い長い旅を始める。道中では、ちょっと間抜けな警官コンビや人生を悟ったホームレス、哀愁漂うニューハームなど個性豊かな人々に出会っていき・・・。

バンコクからタイ北部ルーイ県まで約500kmを縦断するロードムービーです。しかもゾウと一緒。個性的な人々との邂逅はどれも印象深いものばかり。大きな事件が起こるわけではありませんが、タイののんびりした空気感と郷愁に満ちた旅情感に浸れる作品です。

全編にユーモアとペーソスが散りばめられていて、タナーの情けなさがまた笑いを誘うんですよね。笑っちゃいけないんですが。最後はちょっと意外でした。旅の幕切れは期待するほどドラマチックでもなく、突然あっさり訪れるものなんですね。でも、結果として奥さんとの絆は再確認できたようだし、まあめでたしめでたしなのかな。

主人公タナーを演じたタネート・ワラークンヌクロは本業ロック歌手、音楽プロデューサー。俳優としては本作が長編映画デビューだそうですが、飄々とした名演技でした。後に "バッドジーニアス" で主人公の実直な父親を好演しています。

妻ボー役のペンパック・シリクンはとてもきれいな人だなと思って観ていましたが、タイで1970~80年代にセックスシンボルとして高い人気を誇っていた方だそうです。今でも現役バリバリ。

動物と旅するロードムービーでは、もっともお気に入りなのが「奇跡の2000マイル」。ミア・ワシコウスカと砂漠とラクダという好きなもののトリプルコンボなので。次に「ボンボン」。素朴な味わいをもつ大人のおとぎ話。車の助手席でじっと前を見つめるドゴ・アルヘンティーノという犬種のボンボンの表情が絶妙。そして本作「ポップ・アイ」も見事にベストスリーを射止めました。(実は他に作品を知らないのですが・・)

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