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2020年5月10日 (日)

タイ映画鑑賞:May Who?

「May Who?」は2015年のタイのロマンチックコメディ映画です。スクールカーストの底辺を自認するポンは、憧れの女生徒ミンを主人公にマンガを描き続けていましたが、ある日宿題と間違ってマンガのノートを提出してしまい、ミンとクラスの全員に知られ呆れられてしまいました (たまたまミンのパンチラを描いていたので)。

マンガノートを教員室からクラスに持ち帰ったのは、クラスでもっとも地味で目立たない女生徒メイナイでした (ノートに名前がなかったのでとりあえずミンに渡した)。ポンはメイナイに抗議しますが、謎の電撃を受けて吹き飛ばされます。

実はメイナイは、心拍数が上がると高電圧を放電する特殊な体質の持ち主でした。運動負荷をかけたりびっくりしたり異性にドキドキすると勝手に発動してしまい、今までそうして電撃トラブルを起こすたびに転校を繰り返していたのでした。

メイナイは学校一の人気者フェームに密かに想いを寄せていますが、彼に近づくことはおろか、毎日息を潜めるように学校生活を送っていました。ポンと同じくどのスクールカーストにも属せないメイナイに、ポンは秘密を口外しないと約束し、二人は友達になりました。

ちなみにメイはタイ女性の名前としてはごくありふれたもので、メイ・ナイ? (May who?/どのメイ?) と聞くのがパターンになっていて、地味で存在感が薄い (存在感を消している) メイナイの設定上の名前の由来になっています。

実はフェームもメイナイのことは気になっていたようで、直々にクラス対抗リレーのランナーにスカウトし、二人は練習を通じ徐々に距離を縮めていきますが、リレーで金属製のバトンを受け取るたびドキドキしてしまうため、彼に電撃を知られるのが怖く、メイナイはあと一歩が踏み出せません。

一方、ポンが描いたミンのマンガノート24冊をぜんぶ読んだメイナイは、これはミンに見せるべきだと言い、必ずミンはふり向いてくれると後押ししましたが、結果は惨敗。(ミンはマンガそのものは好きだと言ってくれました)

リレーの練習中に大雨が降り出し、屋根下のスタンドでいい雰囲気になりかけたメイナイとフェームでしたが、二人の足元に雨水が流れてきたため、ドキドキしたメイナイの電撃を受けフェームは失神、ショックのあまりメイナイは家に引きこもってしまいました。

部屋から出てこないメイナイを両親も心配していましたが、ポンはメイナイの部屋の前で彼女を主人公にしたマンガを描き続け、愛があれば何でも乗り越えられる、メイナイは無事にフェームと結ばれるとエールを送りました。

メイナイは部屋から出てポンに感謝し、ようやく笑顔が戻りました。そしてこの日以降、ポンのマンガの主人公もメイナイに変わりました。この後、学校のチアリーダー (スクールカースト上位) とメイナイの間でひと悶着あり、これをきっかけにメイナイはフェームに自身の秘密を告白します。

リレー大会決勝当日、電撃のことを理解してくれたフェームに、優勝したら彼女になるという約束を一度はしたメイナイでしたが、気持ちはゆれているようでした。そこに、マンガノートを手にグラウンドに現れたポン。フェームに、メイナイをかけて勝負だと勝手に宣言し、フェームと一緒に走り出しました。

「マンガの続きを読みたくないか!?」と叫びながらフェームのはるか後方を走るポンに、メイナイは思わずドキドキしてしまいました。フェームから最終走者としてバトンを受け取る時、思わず電撃が出てしまいましたが、これはフェームに対するものではなく、ポンに対する気持ちでした。

圧倒的な差でゴール寸前だったメイナイに、優勝なんかするなと叫ぶポン。メイナイは一瞬迷いましたが、結局、1着でゴールテープを切りました。フェームはメイナイに、自分の気持ちに素直になればいいと優しく言い、そうして最後にメイナイが選んだのはポンでした。

感想。すごく面白かったです。こういうのでいいんだよな、学園ラブコメはこういう奇天烈な設定がいいんだよなと、あらためて思いました。随所に挟み込まれるアニメ (ポンのマンガのアニメ化) とそれに合わせたポップな音楽もいい。スクールカーストの各グループの描写もコミカルでした。

誰も不幸にならないし、安心して笑える、そしてちゃんと感動する作品。なかなかの秀作でした。

408maywho

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