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2020年5月23日 (土)

タイ映画鑑賞:ヘッドショット

「ヘッドショット」は2011年のタイのクライムサスペンス映画です。警官からヒットマンに転向した男トゥンが任務中に頭を撃たれ、昏睡から目覚めると視界が上下逆さに見えるようになってしまい、やがて彼自身が命を狙われるようになり・・・、というストーリー。

トゥンは正義感の強い警官でした。7年前、大規模麻薬取引の現場をおさえた後、某大臣の兄弟である黒幕が送った弁護士の買収に応じなかったため、ハニートラップをしかけられ懲役刑となってしまいました。

収監中、トゥンを訪ねてきた一人の女声。それは、トゥンとの一夜の情事の後、バスタブで血を流して死んでいたはずのジョイでした。ジョイは金をもらった男からただ言われるがままに演技しただけと言いました。

またある日、一人の男がトゥンを訪ねてきました。この男はトゥンに、悪徳政治家が絡む犯罪者を処分するヒットマンになるようオファーします。政治家の買収にも応じなかったトゥンの正義感を買ってのことでした。

3年の収監の後、出所したトゥンを迎えたのはジョイ (本名ティワ) でした。行くあてのないトゥンはティワの家に転がり込み、そうしてつかの間、ささやかな幸せの日々を送る二人。

トゥンはティワに結婚を申し込みますが、ティワは薬物の過剰摂取により死んでしまいました。それを機に、ヒットマンの世界に足を踏み入れたトゥン。そして数年の後、冒頭の事件につながります。

退院後、トゥンは自宅で狙撃され、そのまま拘束されました。犯人はトゥンの組織のボスを追っている一味でした。なぜだかここでの拷問がちょっとユーモラス。金切り鋏とか意味深に見せておいて、実際はパンツをおろし溶けた熱々の蝋を股間にぽたりぽたり。間抜けな一味だ (笑)。

案の定、簡単にその場を脱出するトゥン。道路に飛び出てカージャックすると、乗り込んだ車の女性リンを脅して郊外 (リンの行き先チュンポン) に逃亡しました。トゥンは着いた先で、お寺の門をくぐり僧侶になりました。

トゥンはティワが死んだ日のことを思い出します。彼女が薬物をやっていたことは知らなかったけれど、不正が蔓延するこの世を離れ安らぎの世界に行けたのが羨ましかったこと。到着した警官が、売春婦が薬物で死ぬなんて日常茶飯事だと言ったこと。そして、ヒットマンになりたいと手紙を書いて送ったこと。

ほどなく、トゥンのお寺に殺し屋がやって来ました。襲われたトゥンは命からがら寺を飛び出ると、カージャックしたのは偶然にもまたもやリン。車がパンクしリンを連れ林に逃げ込んだトゥンは、反撃し、なんとか難を逃れました。

リンの車でバンコクに戻る車中、リンはトゥンの話を聞くといぶかしみ、「何かおかしくない?ティワの死も仕組まれていたんじゃないの?」と言いました。リンと別れた後、トゥンは再び拉致され、クライマックスへ (わりとあっさり)。

エピローグ。トゥンがすべてを知り、再び仏門に入って5年の月日が流れたある日、僧衣に身を包むトゥンは銃弾に倒れ、静かに息を引き取るのでした。

目に映る世界が上下逆さまになってしまったことは、トゥンにとって何が真実で何が嘘なのか、何が正義で何が悪なのか、自分は正しかったのかそれとも、という混乱のメタファーかと思います。

秀逸なアイデアだし、映像的にも時々映る上下逆さまの画はスタイリッシュで印象的です。ただ、本当は単に歩くだけでも大変なはずなのに、その後のドンパチではほとんど影響もなく、普通に戦っていたのがなんだか残念でした。逆さまならではの何かがあれば。。

ちなみにタイ映画を50本以上観て、女性の胸があらわになるシーンがあったのは2本だけ、本作と「Ploy」のみ (Ployのレビューはコチラ)。2本ともペンエーク監督の作品でした。本作ではお坊さんも殺されるし、いろいろ攻めてるなぁ。

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