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2020年5月31日 (日)

タイ映画鑑賞:SuckSeed

「SuckSeed」は2011年のタイの学園ドラマです。十代の頃のもどかしい気持ちがよみがえってくるような、バンド、友情、ロマンスといろんな要素が詰まった、思いっきり笑えて最後は泣ける、青春ど真ん中の物語。

高校3年生のペットは幼馴染で親友のクンに誘われバンドを組むことに。ドラマーとしてX (エックス) も加わり、女の子にモテることを目指して "クン&フレンズ" の活動が始まりましたが、演奏はハチャメチャ。

クンの双子の弟ケーはギターの腕前も良く学校一の人気者。二人は昔から反りが合わず、ケーが組むバンド "アリーナ" が学生バンドコンテストに出ることを知り、対抗してクンもコンテストへの参加を決めました。テーマは "Love" という単語を使わないラブソング。

クンは最近バンコクから転校してきた女生徒で、ギターの凄腕をもつアーンをバンドにスカウト。彼女は小学校の幼馴染で、当時からペットは彼女のことを密かに想い続けていましたが、クンもアーンが好きだったと知ると、自分の気持ちは封印してしまうのでした。

作詞担当のペットが書きかけた歌を気に入るクンでしたが、アーンに告白したところ見事にフラれ、そのことからアーンをメンバーから外してしまいます。そして自らのやけくそになった気持ちを綴り歌にして、バンド名も "サックスィード" と改名しました。

一方アリーナは、ボーカルが作った歌にケーがぜんぜんOKを出さず内紛、ボーカルが脱退してしまったところに、アーンがスカウトされギター兼ボーカル、そして作詞を任されました。

アーンがバンドを離れた後、ペットは子供の頃アーンのために歌った歌を吹き込んだカセットテープを渡し、また自分の気持ちを綴りアーンに渡すと、二人はお互いの気持ちを確認しあい、クンには内緒で付き合うようになりました。

コンテストは決勝進出20組のうち、アリーナが1位通過、サックスィードはぎりぎり20位で通過しました。本戦で、1組前の出番であるアリーナの歌を舞台袖で聴くサックスィードのメンバー。演奏を聞くのは初めてでした (予選はCDで応募)。

その歌詞は、ペットがアーンに渡したものでした。驚くペットを舞台からアーンが笑顔で見つめています。そしてクンも、それがペットが書きかけていたものであることに気づいてしまいました。

クンは怒りが収まらず、自分たちの演奏途中で舞台を降りてしまいました。追いかけるペットに、なぜ本当のことを言わなかったんだと怒鳴り、その場を去っていったクン。二人の友情は壊れ、責任を感じたペットはアーンとも別れてしまいました。

4年後、高校の同窓会、ステージではCDデビューを果たしたアリーナが演奏していました。アーンと再会したペットがあらためて自分の気持ちを伝えると、アーンも未だにペットのことが好きだと言ってくれました。

高校時代のビデオが上映される中、ペットはクンに話しかけますが、受け流されしまいました。するとペットはステージに上がり、ベースを持ってサックスィードの歌を歌い始めました。しかしペットに背を向け歩き出すクン。

会場を出かけたところに弟のケーがいました。クンは大粒の涙を流しながら、ケーにピックを貸してくれと言いました。ピックを受け取るとステージに駆け上がり、ギターをかき鳴らし歌い始めたクン。それを見たエックスもあわててドラムに駆け寄りました。

久しぶりのサックスィードの演奏は、けっして上手とは言えないものでしたが、4年間のわだかまりを吹き飛ばすような、熱い熱い演奏でした。

ちなみにこのピック、高校時代にクンがバンコクの音楽ホールで偶然会った有名ロックバンドのボーカルに "いつかまた会おう!" と言って渡したもので、コンテストで優勝したアリーナが後にこのバンドの前座をつとめた時、双子のケーに勘違いで戻されたものでした。

主演4人の瑞々しい演技もいいし、映画のために書き下ろされた楽曲もいいです。また、当時の人気ロックバンドのメンバーも多数出てきます。Modern Dog、Blackhead、Paradox、Big Ass、So Cool、Bodyslamなど。So Coolの "Joke" は本作でも最高の演技でした。

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