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2020年5月13日 (水)

タイ映画鑑賞:Happy Old Year

「Happy Old Year」は2020年のタイのドラマ映画です。3月に開催された第15回大阪アジアン映画祭で、最優秀作品賞(グランプリ)を獲得しました。とてもいい映画だったので、今後日本で一般公開かDVD発売されるといいな。おおよそのあらすじは次のとおりです。

ミニマリズムを学び、スウェーデンからタイに帰国したジーンは、かつて父親が経営していた音楽教室兼自宅を改装し、自分のオフィスにしようと試みます。ミニマリストとして、過去や思い出にこだわらないジーンは、兄に手伝ってもらいながら思い切った断捨離を進めます。

家の中にあふれる物を次々とゴミ袋に放り込むジーンでしたが、友達からもらったプレゼントまで捨てているのを友達本人に見つけられ、非難をあびてしまいます。そこからジーンは、人から借りっぱなしになっていた物をすべて返していこうと決めました。

数年ぶりに物を返された友人たちの反応は様々でした。素直に喜ぶ人、嫌悪感をあらわにする人。留学を機に一切の連絡を絶った元カレのエームのカメラは郵便で送りましたが、受取り拒否で返送されたため、仕方なく直接エームの家に届けることに。

エームは快く迎え、ジーンを家に上げてくれましたが (おわびとして彼女の得意なコーンスープを作ってくれと頼んだ)、そこには恋人のミーがいました。もうすぐ二人でシンガポールに転居する予定です。しかしジーンの来訪が思わぬ展開を生むことに。

この映画、"借りたものは返しましょう"、"過去の過ちは謝りましょう" という話ではありません。ましてや、映画ポスターにあるような、彼氏と一緒に部屋を片付けながら思い出に浸る話でもありません。

過去の過ちをひと言謝ってチャラにしようなんて虫のいい話だぞ、それは自分がすっきりしたいだけだ、謝ることなくずっと過去を背負って生きていけ、人間てそういうものだろう、というお話。

他にも家族の問題もあって、けっこう重いストーリー展開なのですが、渋い色合いで抑制の効いた画面が淡々と流れていくので、エグい話の割にどこかスタイリッシュな印象も受けます。そういう意味ではとても観やすい作品でした。

411happyoldyear

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