エジプトで事件?
(iPhoneからだとココログにコメントが投稿できないので、ここでお返事)
エジプトで事件があったか検索してみましたが、それっぽいリンクはでるものの、肝心の記事にはとべませんでした。なんなんでしょうね。
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エジプトで事件があったか検索してみましたが、それっぽいリンクはでるものの、肝心の記事にはとべませんでした。なんなんでしょうね。
コシャリは代表的なエジプトの庶民料理です。スパゲティー、マカロニ、ご飯の三層構造になっていて、トッピングに炒めタマネギと少量の豆 (ヒヨコ豆か緑豆) をのせ、ニンニクの効いたピリ辛のトマトソースをからめて食べます。値段は50円前後から。
エジプトの職場では、他に選択肢がなくて毎日のようにコシャリを食べていました (→過去記事)。よくあれだけ食べたなぁと今更ながら思いますが、自分にとってコシャリは自身のエジプト生活を象徴する食べ物です。エジプト滞在中は、コシャリの有り様を通してエジプトという国を見ていたような気がします。
【絶望】
コシャリのレシピは思いの外スタンダードが確立されていて、どの店もほぼ同じ味。どこで食べてもまずくはないけれど、とりたてておいしくもありません。エジプト人は、なぜコシャリの具や味を変えようと思わないのでしょう。他店よりおいしいコシャリを作れば確実に儲かるはずなのに、味の改革を試みる者はまったく出てきません。まさに停滞するエジプトを象徴しているのではないでしょうか。
もちろん、明らかに他店より繁盛しているコシャリ屋もあります。そういったお店にも実際に行きましたが、基本形はすべて同じ。それでもやはりおいしいと感じるのは、まず油が新鮮なこと。案外油を多く使う料理なので、油が古いと臭くて一気に食欲が落ちます。炒めタマネギも作り置きしておくと酸化して胸焼けがしますが、その店はひたすら香ばしさが際だっていました。トマトソースもフレッシュ。何よりパスタとご飯がまったく臭くありませんでした。普通の材料を普通に調理すればこうやっておいしいコシャリができあがるのに、そんな当たり前のことを怠っている店がほとんどだということなのでしょう。エジプト社会全体にプロ意識というものが欠如しており、そのひとつの事例がコシャリだと思います。
その人気店のコシャリがおいしかったもうひとつの理由は、砂がまじっていなかったことです。アフリカ随一の大都市カイロは、大気中に砂、埃、NOxなどが大量に浮遊しています。ハムシーン (50日続くという春先の砂嵐) の季節には、家の窓を締め切っていても30分ほどでテーブルにうっすらと砂が降り積もりますから、客の出入りの多いレストランではなおさらです。コシャリは客から見えるように大鍋のフタをとって山盛りにされていますから、回転が悪いと客に出されたコシャリに微細な砂埃が入るのは当然。それが食べている時に口の中でジャリッとなるわけです。これは本当に気分が悪い。コシャリだけでなくシャワルマもモロヘイヤスープも、あらゆる料理に砂が入っていたような気がしますが、当のエジプト人は砂くらいまったく気にしません。こんな細かいこと、いちいち気にしていたらエジプト (カイロ) では生きていけないからです。でもいろいろな意味で、コシャリの砂を気にしない人がエンジニアにはなれないと思います。
【希望】
コシャリはきちんと作ればそれだけでも十分いけます。でも、たとえばトマトソースの代わりにもっと味の違うソースをそろえられれば、他店との差別化、味の向上、リピーターの増加、料金の上乗せがあっという間に実現すると信じています。ミートソース、ビーフシチュー、シーフードの煮込み、チーズソース、カレーソース、アンチョビソース、クリームシチュー、モロヘイヤ、バミヤ (オクラのトマトソース煮込み) などなど、汁っぽいものならなんでも合いそうです。グリーンカレーをかければタイ風、甘辛のすき焼きをかければ和風に早変わり。トリュフとは言わないけれどエジプト名産のカラスミを何切れかのせたら、50円のコシャリが500円で売れるでしょう。もともとコシャリは外国人旅行者にも人気がある料理ですから、毎年数百万人訪れる外国人向けの新しいコシャリを作らない手はありません。パスタの形をかわいいものに変えるのもいいですね。
コシャリという素性の良い料理には、大きなビジネスチャンスが秘められています。それに気付かず、あまりおいしくもないコシャリを文句も言わずもくもくと食べ続けていたエジプト人を、当時はかなりイライラしながら見ていました。新しい時代には、既成概念を打ち破る新しい味の出現が必要なのではないでしょうか。コシャリは十分そのポテンシャルをもっていると思うのですが。
そんなわけで、コシャリに対するいろいろな気持ちを抱きつつ、リヤドのフィシャーウィーレストランで9年ぶりにコシャリを買って食べました。レストランの前に大きく掲げられた、「コシャリ/テイクアウトオンリー」 の旗をウンウンとうなずきながら眺めた後、奥の店員に敬意を表してエジプト方言で 「アーイズ・コシャリ (コシャリください)」 と言って。
リヤドのオルーバロードに古くからある Al-Feshawi (フィシャーウィー) というエジプシャン・レストランに行きました。このブログにもさんざんエジプトの嫌な思い出を書いている自分ですが、食べ物についてもエジプトにいた3年間で本当においしいと思ったエジプト料理はゲジラ・シェラトンの 「カバブギー」 で食べたハトのグリルと焼きたてのパンだけで、わざわざエジプト料理を食べようなんて今までは思いもしませんでした。
ただ、サウジの仕事も終わりが近づいてきた今日この頃、今度こそ中東生活は最後かもしれないと思うと、無性にアラブ料理が食べたくなりました。またそう考えると、アラブ料理の中でもエジプト料理って思いの外異彩を放っているかも、などと思えてくるから不思議です。そんなわけで、あらためてエジプト料理の定番を食べておこうと、昔から評判のお店だったフィシャーウィーに行くことに決めました。
①モロヘイヤ
日本でもポピュラーなモロヘイヤ。あえて肉なしを選びました。見た目はスープですが、メニューの上では前菜のくくりです。ニンニクの効いた香ばしい香りと独特のネバネバがおいしくて、食べてる側から元気が出そうなスープです。エジプトで食べると有名店でもたいてい砂がジャリッとしていましたが、ここのはまったく問題なし。最後のひとすくいまでおいしくいただきました。これが当たり前なんだなぁと今更ながらに思いましたけど。
②ハマーム・マハシ
ハマーム (ハト) の中にスパイスで味付けされた麦ご飯を詰めて蒸し焼きにした料理。中にご飯を詰める料理をマハシといって、ズッキーニに詰めたりいろいろなバリエーションがあります。ハトの赤身肉はシコシコした食感で噛めば噛むほどジワッと出てくる肉汁が殊の外おいしく、皮もパリパリでさすが評判のお店と納得の一品。見た目は大きいですが肉はほとんどついていないのでペロリと食べられました。ご飯の方もピリ辛のスパイスが効いていておいしかったです。エジプト以外で食べるエジプト料理はおいしいんですね。
③ターゲン・ファッタ・サーダ
ターゲンは深めの鉢に材料を入れて調理されそのまま出される、壺焼きというか鍋のような料理。エジプトではターゲン専門店やターゲンの屋台もあります。肉やシーフードをトマト、ジャガイモ、タマネギなどと煮込んだターゲンもあれば、オクラやナスなど野菜だけのターゲンもポピュラーです。今回は毛色の違うものが食べたくて、「あれ、これ何だっけ?」 という感じでファッタの肉なしのターゲンというのを注文しました。出てきたものはいわば丼飯で、どうやらファッタとは別ジャンルの食べ物なのですが、とりあえずそのシンプルすぎる見た目よりもずっとおいしかったので良しとしましょう。ファッタはご飯の下に酸っぱいパンを敷くのが決まりのようです。エジプトならアエーシというエジプト人が古来食べ続けている国民的なパン (まずい) を使いますが、さすがにサウジでは普通のホブズでした。
ということで、当然ながら一人には十分すぎる量だったのですが、注文した後エジプト人の店員と次のようなやりとりがありました。
「スープは?」
「いや、モロヘイヤ頼んだから」
「サラダは?」
「もう十分だと思うから」
「ハトは1匹だけ?」
「いや、だから、本当にもう十分です」
「飲み物は?」
「水を」
「フレッシュジュースは?」
「あの、水だけで…」
いわゆるエジプト人気質というのでしょうか。ホスピタリティーにあふれているのか、金をとってやろうというのか、あるいは一人前の分量がまったく把握できていないのか、まぁいろいろなんでしょうけど、思い返せばエジプトではよくこんなやりとりをしていました。エジプト以外だとむしろ頼み過ぎだから減らせば?と言われることの方が多いのですが、やっぱりエジプトはどこか特別ですねぇ。
サウジアラビアのさるプリンセスを治療した際、痛み止めとしてモルヒネを使用した結果そのプリンセスが薬物中毒になってしまったことから罪を問われ、懲役14年と鞭打ち1500回を言い渡されたエジプト人医師がいます。鞭打ちは週に1度、70回ずつ打たれるそうです。
このニュースが世に出てからすでに1ヶ月以上たちます (鞭打ちも始まっています)。エジプト医師会や人権擁護団体がサウジアラビア政府に抗議を続けていますが、未だに解決をみていません。それどころか、メディアがサウジアラビアを非難するキャンペーンを行っていることに対して、逆にエジプト政府は 「メディアがそのようにするべきではない」 と極めて消極的な姿勢を示しています。
サウジアラビア国内で働くエジプト人は100万人以上。医療従事者も15万人に上ります。出稼ぎ労働者からの外貨送金がGNPの多くを占めるエジプトにとっては、サウジアラビアを含むアラビア湾岸産油国は大事なお得意様ということになります。怒らせては損だということなのでしょうか。しかも今回は王族がらみです。
プリンセスは乗馬の最中に馬の背中から落ち、背中 (腰) を痛めたのですが、アメリカでもこのエジプト人医師が行ったのと同じような治療が施されていたそうです。医師が独自に始めた治療ではないので、医師に罪がないことは明白であるとサポーターたちは主張しています。また、サウジアラビアでは公正な裁判が行われていないと憤りをつのらせています。
今回のケースが医療ミスによるものなのか、あるいは最善を尽くした結果なのか真相は闇の中ですが、それにしてもこんなに重く残酷な罰を科すようでは、この先サウジの王族を治療する医者が誰もいなくなってしまうのではないでしょうか。なんとか寛大な措置が下されることを祈ります。
今年もミスユニバースで若干世論が揺れているようですが、よく考えたら「世界一の美女を決める」という発想そのものに無理があることは否めません。顔の造形やスタイルについては最終的には各人の好みだし、外見で決められないとなると、あとはキャラクターとか社会性とか内面的な部分に焦点をあてるしかないのでしょうが、それにしても近年はクールビューティーよりもファニーフェイス寄りになっているような…。ツンとすました美人より親しみやすさの時代になっているんでしょうか。欧米の審査員はそれで良くても、特にアジア圏の一般大衆が果たしてそれを望んでいるかと言えば、やや疑問が残ります。日本を含むアジア各国の正統美女が、まさにその容姿のみで世界の頂点に立つ日は来るのでしょうか。
この分野ではこれまでほとんど情報開示がなかったアラブ世界の美女についても、ミスアラブワールドが開催されるなど、だんだんと秘密のベールが明かされつつあります。しかしながら、大会のホームページを見る限り、「まだまだこれから」といったところでしょうか。ポテンシャルはもっともっと高いと思います。ただ、どこの大会にも言えることですが、化粧は最小限にしてほとんどスッピンでの審査もやってほしいですけどね。
さて、エジプトです。3年間のエジプト生活で、美男美女を見た記憶は正直皆無なのですが (あくまで主観です)、強いてあげるなら、博物館で見た「ネフェルティティ王妃 (胸像/レプリカ)」が、「おっ!」と軽く声が出るくらいの美人だったでしょうか。エジプト人は男女ともにどちらかというとガッチリした体型の人が多く、顔のパーツもゴツイというかはっきりくっきりしているので、線の細さよりもダイナミックさを求める人にはきっと美しいと感じられるのではないでしょうか。
ある日、カイロの日本食レストラン、ヤマト (ナニワ) に行ったら、まさに「古代王朝風」の顔立ちをした女性店員がいて、きれい云々は別にしてちょっと感動してしまいました (写真)。よくよく考えたら、ネフェルティティの旦那さんのファラオ、イクナテン (アケナトン、アクエンアテン) の面影なんですけどね。でも遡ればきっと高貴な出のはず。
ケンタッキーフライドチキンに行ったときのこと。セットはいらないのでチキンだけ買いたいと店員に伝えると、突然アラビア語で「あんたの言っていることはわからないな、アラビア語で話さないと何も買えないよ、英語で注文する限りここにはあんたに売るものは何もない」とまくしたててきました。思いっきりエジプト方言 (カイロ方言) だったので、「あーあ、エジプト人か…」と思い、腹をたててもしょうがないので、横にいたインド人の店員に「チキンだけ買える?」とあらためて聞くと、エジプト人店員が今度は英語で「いくつ欲しいんだ、100個か?」とまたつまらない冗談を言ってきました。
エジプト人はダンム・ハフィーフ(Damm Khafif/軽い血=ネアカ)なので、良くいえばフレンドリーなのですが、まぁたいていの場面でずうずうしいというか今風にいえばKYと感じることの方が多いですね。ただ、今はダンム・サキール(Damm Thaqir/重い血=ネクラ)なサウジ人に囲まれているので、こうしてエジプト人の陽気な冗談 (笑えないけど) を聞くのも悪くないなと思いました。「で、いくつ買うの?、10個?、だったら店で食べてくだろ、たった10個じゃあここで食べれるだろ」 そうたたみかけてくるエジプト人の顔は、「今日も良い冗談を言ったぜ」という満足感に満ちあふれていました。ガックシ。
前にも書きましたが、ここでエジプト方言 (カイロ方言) の復習を。このキーワードを言ったらその人はエジプト人に間違いありません。
*イッザイヤック (元気ですか)
*アーイズ・エー (何が欲しい?、したい)
*マフィーシュ (無い/否定形の語尾に"シュ")
*マー・アンディシュ (私は持っていない)
*マー・アアラフシュ (私は知らない)
*ガミール・ギッダン (とても美しい/J音がG音に)
*バクシーシ (心付け、賄賂/ちょっと卑しい言葉)
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