2008年5月15日 (木)

お宝カメラ

もともとカメラはペンタックス党だったのですが、サウジ時代に店頭で見つけたLXがどうしても欲しくなり迷った末に購入しました。本当は腕が悪いのに、「高いカメラだったらもっと良い写真が撮れるはず」という思いこみがあったんですね。でも、写真の出来映えはそれまでのスーパーAとあんまり変わりませんでした。そりゃそうでしょう。でもこうなると、「きっと高いレンズなら」という妄想の広がりを防ぐ手だてはありません。こうやって、結局カメラ屋でさんざんお金を使うことになりました。まさに素人が陥る悪いパターン。

しかし、当時のサウジのカメラ市場はまだずいぶん小さく、リヤドでペンタックスの一眼レフを扱っていたのは1軒のみでした。そしてこの時はすでにオートフォーカス全盛。ペンタックスのレンズも、当時の最新型AFタイプか、あるいはずっと前から売れ残っている旧型レンズしかありませんでした。LXはその見た目に惚れたところが大きいので、これにAFレンズをつけると、どうも格好が悪い。見た目より性能をとるなら問題ありませんが、どちらかというと写真に叙情性を求めていた自分としては、「持つ喜び」、言い換えるなら「見せびらかす喜び」を重視した結果、旧型レンズを買いあさることになりました。

さらに、写真に何らかの精神性を見いだしたい自分としては、「写真は魂で撮る」と意気込み、ズームレンズを蔑み単焦点レンズを礼賛、「画角は自分の足でカバー」と何やら鼻息の荒いことを考えていました。その結果、買い集めたレンズは 24mm、28mm、35mm、40mm、50mm、50mmマクロ、135mm と今から思えば信じられないくらい小刻みなラインナップ。これらに加えて、念のためもともと持っていたズームレンズ 35~70mm、70~210mmもあわせてカメラバッグに詰め込み、週末のたびに砂漠に出かけて行ったわけですから、ご苦労なことです。

実は、ある時サウジから海外旅行に行くにあたって、さすがにこれだけのレンズは持って行けないと、断腸の思い (?) でズームレンズを1本買いました。「旅行だからフットワークを軽くしないと」なんて自分に言い聞かせたりして。まぁ、単に新しいレンズを買う口実が欲しかっただけですが。しかしこの 28~135mm F4 というレンズ、まぁ重い、しかもかさばる。フットワークがにぶることこの上なし。でも、「写真を撮っているんだなぁ」という実感は、心身共に折り紙付きでした。思えばあの頃は若かった。

1枚目の写真は、サウジで買ったLX、50mm F1.2 (旧型)、M40mm F2.8、28mm F2 (旧型)。サウジのすごいところは、当時、日本ではとっくに生産中止になっていたこれらの旧型レンズが、未使用の新品で売られていたことです。特に 40mm パンケーキレンズは人気が再燃していた頃なので、10本くらい買って日本で転売しようかと考えたくらいです。

2枚目の写真は、同じ店で買ったコンパクトカメラ。一部で評価が高かったオリンパス 35RC (ZUIKO 42mm F2.8) が、1995年に新品で買えたのは、今となっては奇跡かもしれません。さすがにカラーネガでの色再現性はいまひとつでしたが、モノクロなら、LXの写真と遜色ないシャープさでした。MIRAGE 35EE は店のオヤジに「頼むから買ってくれ」と言われ、オリンパスと抱き合わせで買いました。これも新品。でも1度も使っていません。

3枚目の写真は、インターネットで見つけたとあるホームページの切り抜きです。実はこの「黄金のLX」、サウジでも売っていました。確か値段は24,000リヤル (80万円弱)。「プリンスが買うはずだったのに…、助けてくれ」みたいな感じで、店に行くたび買え買えとしつこく言われましたが、さすがにこれは丁重にお断りしました。

あとは、ミノルタ CLE とレンズセットが1996年当時に新品で売っていました。これはけっこう食指が動いたんですが、予算の関係もあって断念。16万円くらいだったかな。実はこの前に CONTAX T2 を買って、その描写力に驚くと同時にオートフォーカスの楽ちんさにあらためて感動していたものですから、この状況で今さらレンジファインダーカメラでもないかと冷静に判断しました。やはりカメラは使ってこそのもの。飾って眺めているだけではカメラがかわいそうです。

なんてことを言っておきながら、この頃買った銀塩カメラは今ではまったく使うことがありません。何を撮るにもデジタルカメラのみです。レンズがかびる前に、まとめて手放した方が世の中のためになるかな?

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2008年5月10日 (土)

サウジでブタ発見

以前リヤドに住んでいた時、ショッピングセンターで珍しいものを発見しました。イギリスのリリパットレーンというメーカーのミニチュアハウスシリーズですが、隅っこの方でなんとブタがかわいい顔をのぞかせています。「サウジでブタ!」 そう思うと思わず購入を決意。今はわかりませんが、少なくとも当時はサウジでブタをかたどった人形とか絵などは一切見たことがありませんでした。家にもどってしげしげ眺めていると、見れば見るほどよくできています。とても気に入り、その後も時々お店に行っては、他にも何点か購入しました。

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ネパールの操り人形

カタールのお土産屋で買った操り人形。インド人の店主いわく、ネパール製とのこと。当時のレートで1体1000円くらいでしたが、「現地ではもっと激安なんだろうなぁ」と思いつつも、ひと目見て気に入ったので即購入しました。そろそろこれらお気に入りのお土産品を押し入れから出して、新居に飾ってあげようと考えています。

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2008年5月 9日 (金)

スペインのタラベラ焼き

マドリッド近郊のタラベラ・デ・ラ・レイナという、焼き物で有名な街で買ったマグカップ。タラベラには多くの工房があり、色づかいやデザインもそれぞれ特色があります。その中でもっとも気にいったものを購入しました。この頃は青が好きな時代。今は黄色もいいなぁと思うようになりました。

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タイの骨董茶碗

ヨルダンでNHKの番組を見ていた時、タイのチャオプラヤー川に沈んだ骨董品のことをやっていました。数百年前に交易船から川底に沈んだ陶器や仏像を拾い集めて生計をたてている親子の話でしたが、これで「タイにはお宝がザクザク」というイメージがすりこまれてしまいました。しばらくして、ちょうどタイに行く機会があり、着いたらさっそくバンコクのリバーシティーというショッピングセンターに骨董品を買いに出かけました。目当ては茶碗。骨董の茶碗でご飯を食べるなんて、ちょっと風流ではないですか。

予備知識も下調べもなく、いきなり「お宝」を「格安」で買えるわけありませんが、そこは素人の怖さ、とりあえず何軒か見て回って、気に入った茶碗を見つけると、あとは勢いにまかせて買ってしまいました。店のスタッフも「これは良いアンティークだよ」と自信たっぷりの笑顔でしたが、茶碗の素性をたずねても、言葉の問題もあって詳細には説明してもらえませんでした。というかほとんど素性はわかりません。とりあえず骨董品であるという証明書は付いてきましたが。

ちなみにまだこの茶碗では食べていません。家も建てたし、今度帰国したら使い始めようと考えています。

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2008年4月 5日 (土)

エジプトの泥人形

素朴で好きです。この腫れぼったい目がまた味わい深い。

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2008年1月 6日 (日)

最高のヌイグルミ

子供の頃からいつも周りにヌイグルミがありました。大人になってからも、なんとなくヌイグルミは好きなままで、トイザらスやハムレーズなどに行くと必ず一通りヌイグルミを物色し、気に入ったものはわりとほいほいと買っていました。買ったからといってそれをいつも抱っこしていたわけではありませんが、とりあえずソファーに並べると、ガランとした部屋がほんの少しにぎやかになったような気がしました(中東は家の広さだけは抜群ですから)。

そんな中で、「これはすごい!」と感動したヌイグルミがあります。Anna Club Plushというイギリスのメーカーのウサギのヌイグルミで(ロップイヤー/写真)、見た目、手触り、中身の詰め具合、そして重量が絶妙で、まるで本物のウサギを抱いているような気分になります。市販されているヌイグルミはそのほとんどが実際の動物より軽く、いかにもおもちゃという感じがするものです(ま、当たり前ですが)。

しかし、このウサギは小さいながらもちゃんとした重さがあり、そこが妙にリアルです。だからといって見た目にリアルすぎることもなく、適度にデフォルメされていて、その辺のバランスが本当に素晴らしいと思います。そういえば、大好きだった「ウォーターシップダウンのうさぎたち」のアニメ映画でも、ウサギたちはほとんど擬人化されていませんでした。両者とも、大人の鑑賞に堪える作品です。

最初にロンドンで1匹購入し、あまりにも良いと思ったので、エチオピアにいたときもう1匹インターネットで購入しました(無事に届いてよかった!)。現在、このシリーズはメーカーのオンラインショップでは買えなくなっていますが、ロンドンのハムレーズなどに行けばまだ売っているのでしょうか。ちなみに、ロンドン経由で一時帰国したときに、よくクマのヌイグルミも買っていました(写真)。これはこれで良いですね。

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2007年12月11日 (火)

トルクメニスタンの青い宝石

リヤド中心部にあるディーラスークでは、スイス時計や宝飾品などの高級品から、ペルシャ絨毯や骨董品などエスニックテイストあふれるお土産物まで、多くの店が所狭しと軒を連ねています。先日、そんな1軒の店で、ちょっとあやしげな、しかしとてもきれいな石がはめ込まれた銀の腕輪を買いました。

店内はたくさんの腕輪やネックレス、指輪などで埋め尽くされていました。しかし最初に全体をざっと見渡した時点で、その石だけ輝きが明らかに違っていました。あまりにピカピカとこちらに問いかけるように光るものですから、「これは買ってくれと言っているのか!?」と気分が高揚するのと同時に、「いや、こういうのは失敗するパターンかな」という複雑な思いが胸中にこみ上げてきました。

店主はアフガニスタン人。早速このきれいな石がついた腕輪についてたずねると、アフガニスタンの隣国、トルクメニスタンから仕入れたものだと言われました。石の名前は、実はその時は何度聞いても「カマロン」あるいは「アカマルーン」としか聞こえなくて、値段も450リヤル(13,500円)と少し高めだったので、さんざん見たあげく、その日は何も買わずに店を後にしました。

そうして、宝石や鉱物のホームページを手当たり次第見たり、いろいろ綴りを変えて検索したりしましたが、インターネットでは結局何もわからず終いでした。ただ、記憶の中であのキラキラと光っていたイメージがどんどん増幅されていって、そのうち「買わないで後々まで後悔したことが今まで何度もあった、どうせなら買って後悔しよう」という思いが強くなってしまい、数日後、再びその店を訪ねることになりました。

店主は「やっぱり戻ってきたか」という感じで、とてもにこやかに出迎えてくれました。とりあえず、値段交渉に入る前に石の名前をもう一度確認したのですが、その日は別の店員がいたこともあって、ようやくそれが「アクァマルーン」つまり「アクアマリン」だということがわかりました。ここで思わず沈思黙考。言われてみれば確かに青い石ですから、ここに至るまでアクアマリンを思いつかなかったのが不思議なくらいです。

しかし、「トルクメニスタン産のなんだかよくわからないけどとてもきれいな石、1万円也」というのは、個人的にはけっこう説得力があると思うのですが、アクアマリンでこれだけの大粒(30mm×20mm)となると、さすがにこの値段で買えるとは思えません。光り方がきれいなので、ただのガラス玉ではないにしても、クリスタルとかありふれたもので作られた模造品かもしれません。

いやぁ、迷いました。迷いに迷って、一度店を出ました。ちょうど日没の礼拝の時間が来たので、どの店もいったん閉まります。「礼拝後に戻ってくるから」と言い残して、ちょっと他の宝石屋をのぞくことにしました。そこで本物のアクアマリンを見て勉強するつもりだったのですが、なぜかその店でも小粒のアクアマリンを2粒、ついでに5カラットくらいのブルートパーズも買うことになってしまいました。我ながら…。

お店に戻った後は、「買わずに後悔」はもう嫌だということ、そして最初に見たときのインスピレーションを信じて、思い切って買うことにしました。ただ、値切っていく過程で、隣に置いてあったもう一つのアクアマリンのついた腕輪も買うことになってしまったのはなんでだろう…。記憶がない…。ま、そういったわけで、写真の腕輪2個をほとんど1個の値段で購入しました。めでたし、めでたし(なのか!?)。

その後いろいろ調べると(←いや、遅いって)、アクアマリンは値段的には濃い青色が最上級(ただしレア)、次に薄い青色(水色)、そして緑系ということだそうです。そう考えると、大きい方の石は緑系だし、ひと回り小さいくせに水色の石があまり値段的に変わらなかったのもうなずけます。水色の方は、すごく透明感があるのが気に入りました。写真がヘタなのでその点はあまり伝わらないかもしれませんが。

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2007年12月 7日 (金)

マリア・テレジア銀貨

オーストリア・ハプスブルグ家の女王、マリア・テレジア(在位1740-1780)。彼女の横顔を刻んだ銀貨を称して「マリア・テレジア銀貨」と言いますが、なぜかこの銀貨がアラビア半島と東アフリカで大きな価値を見いだされました。特にエチオピアでは、長い間コーヒーの売買にはこの銀貨だけが使われたそうです。

もともとこの銀貨は、オスマントルコなど東方諸国(レバント)との貿易を目的に発行されたものでしたが、銀貨それ自体に人気が集中したため、女王の没後もこれ以外の貨幣が通用しないという現象が起きました。そこで、オーストリア政府はその後も1780年銘のマリア・テレジア銀貨を発行し続けることになりました。

なぜこれらの地域でマリア・テレジア銀貨だけが異常な人気を呼んだのでしょう。ひとつの仮説があります。まずヨーロッパで鋳造された銀貨が、イエメンのアデンに着き、エチオピア・カファ地方のコーヒーと交換されます。カファ地方からは銀貨が税金としてアジスアベバに納められ、アラビア半島から穀物などを買うため再びアデンに戻ります。このように、当時のアラビア半島と東アフリカでは、マリア・テレジア銀貨を基盤とした大きな経済流通圏があったというのです。

さらに、アラビア半島の遊牧民の間では、マリア・テレジア銀貨をペンダントに加工して、財産として大切に身につけるということも盛んに行われました。そのため、リヤドのスークでも、ヒモを通すフックが付けられた銀貨がたくさん見られます。このように、流通の過程で人々が貯蓄する銀貨もたくさんあったため、ヨーロッパからは常に大量の銀貨を補給する必要がありました。

1935年、オーストリア政府は貨幣の鋳造権をイタリアに譲り渡しますが、この年から、イギリス、フランス、ベルギーも、この1780年銘のマリア・テレジア銀貨を便乗して発行するようになりました。そうして、1965年頃まで各国で発行された銀貨は、全部で数億枚とも言われています。マリー・アントワネットをはじめ16人の子宝に恵まれた女王の銀貨は、今でも各地で安産のお守りとして使われているそうです。

さて、以前リヤドに住んでいたときに何枚かこの銀貨を買ったのですが、去年日本の家でお土産を整理していたときは、ついに最後まで見つかりませんでした。当時1枚30リヤル(900円)で買ったものです。「そんなに高くないし、またリヤドで買おう」という軽い気持ちで再赴任してきたわけですが、いざスークに行ってみると、これがなかなか見つかりません。前は何店か回ればすぐに見つかりましたが、今回はあちこちでたずねても「ない」という返答ばかり。

実はサウジ人はアンティーク熱がけっこうあるようで、スークでは常に骨董品の競売をやっていたりします。スークに何回か足を運んで、いよいよ「もうないかも」とあせってきた頃でした。一軒のお店で「マリア・テレジア銀貨はないか」とたずねると、店主はおもむろに机の下から空き缶を取り出しました。「好きなのを選べ」 店主は自信たっぷりに言うと、空き缶から30枚ほどのコインをジャラジャラとガラスケースの上に広げました。

広げられたコインは、ピカピカのものと薄汚れたものが半々くらいでした。当然、ピカピカのものは最近作られた模造品、薄汚れた方が本物です(いや、店主の話を信じるのならですが…)。「本物のアンティークでできるだけきれいなもの」という私の注文に、店主も「それは難しいなぁ」と言いつつ、数枚のコインを選んでくれました(写真)。値段は、1枚50リヤル(1500円)でした。「銀の価格が上がっているから」と言われましたが、本当に関係あるのかな…?

ちなみに、銀貨を右手と左手の中指の腹に乗せ、2枚をカツンと触れあわすと「キーーーンンン…」というとても澄んだ音が響きます。「こんなにきれいな音色はなかなかないぞ」 とまたまた悦に入った夜でした。

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2007年11月18日 (日)

タロットカード (4)(5)(6)

タロットカード (4)
*デイバタロット
女性がゴージャスなんでずっとディーバかと思っていました。パッケージもワンド(杖)のクイーンだし。でもそれは Diva。こちらは Deva (提婆 だいば/ヒンドゥー教・仏教)。タロットの起源はインド、ユダヤ、エジプトと諸説あるようです。

タロットカード (5)
*エクレティックタロット
内容はウェイト版の流れをくむ正統派。絵がややくどいです。10(運命の輪)がもろにエジプト。やっぱりエジプト起源なのかな?

*マドンナタロット
基本はウェイト版。ただし思いっきりデザイン重視。とてもきれいですが、占いには使えそうもありません。

タロットカード (6)
*エッティラ版
マルセイユ版とはまた違う新解釈タロット。絵は似ているけど順番やタイトルが随分異なります。

*ロイヤルフェズモロッカンタロット
ウェイト版をそのままペンとインクで描いたような絵。有名だけれど、見た目にはちょっともの足りない感じ。

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