2020年10月30日 (金)

Relic (ホラー映画)

ホラー映画が好きなのでタイに来てからもよく観ていますが、自分が根源的な恐怖を感じるのは心霊もの (幽霊、人の怨念) です。なので、やはりJホラーの女優霊とか呪怨が怖いですね。

悪魔 (反キリスト、カルト教団の悪魔信仰) を主題にしたホラー映画には数々の傑作がありますが、エクソシスト、ローズマリーの赤ちゃん、オーメンなどを観て自分もすこぶる怖かった一方、キリスト教徒が肌感覚で感じるほどには、自分はその恐怖が理解できていないだろうとも思います。

悪魔と心霊の両方が混在するのかなと思うのが、死霊館シリーズ。これは自分的には近年もっとも怖いホラー映画シリーズです。ただし、死霊館のシスターを除きます。シスターはさすがにちょっとアレな出来だったと思うので (→感想)。

モンスター映画 (吸血鬼、狼男、ゾンビ、クトゥルフ神話など) は、ホラーというよりダークファンタジーなのかなと。このジャンルも大好きですが、自分はもうホラー感覚では観ていません。怖さよりは世界観を求めています。

スティーブン・キングのモダンホラーは、今となっては自分には厳しいです。世界観に没頭して無理やり怖がらないと、油断して笑ってしまう作品が多いので。イット2がまさにそんな感じでした (→感想)。イット1はクライマックスシーンを除けばけっこう怖かったんですけどね。

モンスターとも重なりますが、"異形のもの" というジャンルがあります。人が何かの作用によって (往々にして呪い)、人ではない別のものに変化していく。肉体そのものが変わっていくならモンスターに近いですが、心が変わっていく (壊れていく) 場合は心理サスペンスにもなるし、病気による変化なら社会派ドラマにも。

さて、"Relic"。本作はまさに "異形のもの" を扱った物語でした。作中、おばあさんが変化していきます。変化も一方的ではなく、普通の優しいおばあさんに戻ることもあります。なぜそうなるのか、なかなか明かされません (結局明確には語られません)。呪いなのか、病気なのか。

途中、目を背けるようなおぞましい描写も出てくるので、多くの観客は一気にホラー的な展開がありそうだと予想するでしょう。しかし物語はいたずらにホラーを煽ることなく、ピンと糸が張り詰めたような恐ろしい緊張感が最後の方まで続きます。

ラストシーンは、そこに本作の最大の価値があるので書きませんが、怖くておぞましい、そして悲しい、けれど深い愛が感じられるものでした。その上で、この先も終わらぬ恐怖を想像させる秀逸な描写。面白かったです。DVDが出たらまた観よう。

ちなみに、テイストでいったら古賀新一先生の名作 "妖虫" に近いものを感じました。昔これを読んで震え上がり、しばらくの間、夜中トイレに行けなくなりました。

なお、本作は全編オーストラリア英語なので、ヒアリングはけっこう厳しかったです。「Take it=タイキッ(ト)」とか (エイ→アイ)。このセリフは印象的なシーンで出てきます。

蛇足ですが、オーストラリアの女優、ミア・ワシコウスカが出演したゴシックホラー映画 "クリムゾンピーク" のレビューは→コチラ

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2020年10月22日 (木)

鬼滅の刃、タイでは12月9日公開

タイの紀伊國屋書店で長らく大量に平積みされている「鬼滅の刃」。ずっと気になっていますが、未だにマンガは読んでいません。しかしタイでも12月に映画が公開されるので、最近ようやく、まずはアニメから観始めました。観終わるまでもう少しですが、なるほど、これはおもしろい。

キャラクターたちが魅力的な分、もう少しじっくり描写してほしいと思ったりもしますが、その分サクサク進む展開は観る者を飽きさせません。これはこれで正解なんでしょう。何より日本での爆発的な人気がその正しさを証明しています。

すでにもう絶対に映画は観るぞと思っているのですが、問題は、日本語版 (タイ語/英語字幕) なのか、それともタイ語吹替版 (外国語字幕なし) なのかということ。先月はデジモン映画を観たかったのですが、タイ語吹替版のみだったのであきらめました。

今日オフィスで、日本アニメが大好きなタイ人スタッフに聞いてみたところ、タイで公開される日本のアニメ映画がタイ語吹き替えかどうかは、ある法則があるとのこと。それは、古くからタイでテレビ放送されている日本アニメは、映画版もタイ語吹き替えなんだそうです。

ドラえもん、しんちゃん、コナン、デジモンなどが該当しますが、タイ人声優の声がもう広く浸透しているということなんですね。スタッフ曰く、ドラえもんの声を大山のぶ代さんや水田わさびさんで聞くととても違和感があるそう。

なので映画版しかないような作品は新作も旧作もだいたい日本語とのこと。自分がタイの映画館で観た、君の名は、天気の子、ハローワールド、海獣の子供、AKIRAも日本語でした。ありがたいのですが、字幕が2種類 (タイ語/英語) 出るので画面がうるさくなるのが玉にきず。

鬼滅の刃が日本で驚異的なヒットを飛ばしていることは、タイのアニメファンにも伝わっています。うちのスタッフも映画公開を楽しみにしていますが、おそらく日本語 (コアなアニメファン向け) とタイ語 (子供向け) の2種類が公開されるのではないかとのことでした。そうであることを願います。

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2020年10月 7日 (水)

学生運動、10月

昨日 (10月6日) はタイのメディアが、1976年10月6日に起きた「血の水曜日事件」、別名「タマサート大学虐殺事件」の犠牲者を追悼する記事をあげていました。

1973年10月14日の「血の日曜日事件 (学生クーデター)」とあわせ、半世紀近くたってもなお、タイの映画にはこうした学生運動の爪痕を想起させる描写が多くあります。

人肉ラーメン (2009年)
ブンミおじさんの森 (2010年)
暗くなるまでには (2016年)
マリラー:別れの花 (2017年)

今年は大学生の反政府運動が次第に高校生にも広がり、今は批判の矛先が王室にまで飛び火しています。過去、10月は悲劇的な出来事が重なっていますが、平穏無事を祈るばかりです。

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2020年9月27日 (日)

週末のバンコク

3月下旬から長い間閑散としていたショッピングモールの催事場も、このところようやくイベントが行われるようになってきました。次の写真はこの週末に見た (偶然通りかかって目にした) イベントです。

ペットフェア@セントラルプラザ・ラマ9
子豚の可愛さにやられました。あくまでペットとして売られています。あとはモルモット、犬、猫、ウサギ、毛がふさふさのニワトリなど。
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World of Idol@サイアムパラゴン
ここ1、2年でぐっとその数が増えたと言われるタイのアイドルグループですが、パッと見はけっこうレベルが高そう。また後日タイのアイドルグループをまとめてみたいなと。(写真はSchool DayとHabita)
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2020年9月19日 (土)

ユニクロ✕鬼滅の刃

金曜日の午後、うちのスタッフがなんだかソワソワしながら電話を何度もかけていました。なんだろうなと思っていたら、スタッフが事情を説明してくれました。曰く、今日ユニクロで鬼滅の刃限定Tシャツが売り出されたのだけれど、ちょっと出遅れたらもうオンライン予約ができなくなっていたため、直接ユニクロに電話して取り置きしてもらったそう。

スタッフはセントラルワールドのお店に行くと言っていましたが、我が家の最寄駅にもユニクロがあるので、帰りにちょっと立ち寄ってみました。たしかに鬼滅の刃の看板が立っていて、中にはTシャツが3種類売っていました。在庫はたっぷりあったので、たぶん限定品はまた別のデザインなんでしょう。鬼滅の刃はタイ語版も売られていて、タイ人の心もしっかりつかんでいるようです。

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2020年9月18日 (金)

映画鑑賞:テネット

現在タイで公開中のクリストファー・ノーラン監督最新作「テネット (TENET)」を観てきました。少し前からタイの映画館で予告編は観ていて「ああ "時間モノ" か、今回もややこしそうだな」と思ってはいたものの、他に予備知識は入れずに観たところ、想像以上に難解で理解が追いつかず、正直、楽しむどころではありませんでした。

作品は2時間半という長尺を感じさせないテンポの良さで最初から最後まであっという間でしたが、あと30分追加して3時間になってもいいから、もう少し説明を加えてほしかったなと。話に追いつこうとこちらが必死に頭をひねっている間にも、主人公は未知のテクノロジーを瞬時に受け入れあっさり体得してどんどん先に進むし、なんとも言えないおいてけぼり感がありました。

ノーラン監督の過去作「インセプション」もややこしい設定でしたが、次の階層に進む前にみんなで作戦会議をしたり、たしか技の習得タイムとか (思うようには先に進めない設定) もあったんじゃなかったでしょうか。それによって観客も複雑な状況を理解することができたわけです。そういう意味では今作はちょっと不親切。

ただ、あるシーンのセリフに「理解しようとするな、感じろ」とあったので、これはまさに監督からのメッセージなんだと思います。観客は映画に身を任せていればいい、ド迫力の音響と、流れる時間と遡る時間が同時に進行するという驚愕の映像体験を楽しんでほしい、と。なので、本作で語られるテクノロジーは「ドラえもん」くらいに考えていた方が幸せになれると思います (きっと裏では設定を作り込んでいるんでしょうけど)。

何ヶ国も股にかける感じと洋上のクルーザーとかヒロインのゴージャスなテイストは、"007" とか "M:I" ぽかったですね。単純にそれだけでも観ていて高揚感がありました。それにしてもマジで誰か詳細な解説してほしいな。初見の人はネタバレ読んでから観に行ってもいいくらい。とくに主人公の相棒の素性。ぼんやり想像はできましたが、ある程度確証がほしい。そうすればさらにエモい。「カサブランカ」の名セリフ (の引用) も聞き逃しなきように!

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2020年9月15日 (火)

Bluetoothスピーカー購入

最近イヤホンを長時間しているのが辛くなってきたので、スマホとパソコン用に外付けスピーカーを買おうとあれこれ探してみました。そんなに大きいものはいらないけれど、手のひらサイズだとさすがに音が貧弱かなと思い、候補にあがったのは日本で1万円前後の SONY SRS-XB22/XB23と、JBL Flip4/Flip5。

バンコクで音響家電を探すならまずはセントラルワールドです。品揃えが一番いい "Power Buy" を始めいくつかお店があり (いずれも4階)、高級オーディオやツウなものはありませんが、大手メーカーの売れ筋のものはそれなりにあるのかなという印象。どのお店も値札は変わりませんが、中にはセールをしているお店もあるので、ひととおり見て回るといいでしょう。

上記のスピーカー以外にも気になったものの価格は次のとおりです。1バーツ(B)=3.4円、カッコ内は日本のAmazonでの価格。どれも日本より高いですが、中でもJBL Flip5はとくに割高です。タイでは人気機種なのかもしれません。

JBL Flip5: 4,390B/14,926円 (9,073円)
JBL Flip4: なし
JBL Clip3: 2,590B/8,806円(4,900円)
JBL Go2: 1,490B/5,066円 (3,250円)

SONY XB23: 3,990B/13,566円 (11,591円)
SONY XB22: 1,990B/6,766円 (10,860円) ※半額セール品
SONY XB12: 1,700B/5,780円 (7,873円)
SONY XB10: なし

BOSE Color II: 5,900B/20,060円 (14,420円)
BOSE Micro: 4,700B/15,980円 (12,556円)

ひととおり見た時点で、金額的にたまたまセールをしていたXB22以外の選択肢はほぼ消えたのですが、とりあえず1日考える時間をおき、あらためてYouTubeの比較動画などを見てみました。

Flip5とXB22の比較動画を見つけて聴いてみると (→コチラ)、音の豊かさと各楽器のバランスがいいFlip5の方が好みでしたが、XB22のきらびやかな音も悪くないなと思いました。くらべて聴いたらXB22は各楽器がそれぞれシャカシャカ鳴っているかなという印象もありましたが、XB22単体の動画を見たら気にならなかったです。

ということで、翌日素直にXB22を購入。さっそく家でスマホやノートパソコンにつないでみましたが、いい感じで音が鳴ります。とくにラジオがグッと聴きやすくなりました。買ってよかった。ちなみにXB22はAUX入力端子があります。XB23とFlip5はBluetoothのみ。

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2020年9月 4日 (金)

映画鑑賞:ムーラン

ディズニー映画「ムーラン」が今日からタイで劇場公開されました。日本などは配信オンリーだそうですが、やはり劇場の大画面・大音量で観るのは格別です。

ムーランを演じるリウ・イーフェイの凛とした表情と切れの良いアクションは見応えあり。脇をかためるキャストもコン・リー、ドニー・イェン、そしてジェット・リーと、ハリウッドでも活躍する錚々たる顔ぶれに思わずにんまりです。

前半でムーランたちが訓練を受けた場所が、いかにも中国の西の辺境といった風景でとても美しく、また後半、皇帝が居を構える都の造形はなかなかのものでした。惜しむらくは、クライマックスのアクションシーンが少々おとなしかったこと。

監督の感性なのでしょうか、良く言えば無駄 (モブ) を削ぎ落としてとてもきれいな画作りをしていたなと。悪く言えば戦いのリアリティーはあまりありませんでした。画面に映る人数も少ないし、たぶん血も流れなかったと思います (矢は刺さっていましたが)。血を見せないのはディズニーの注文なのかな。

ムーランの戦闘能力が急に覚醒したのと、最後に魔女 (コン・リー) がとった行動についてはもう少し描写があってもよかったかも。ちょっとわかりにくかったです (英語のセリフの理解が追いついていないだけかも)。

しかし馬上の戦闘シーンはすごかったな。あれはパルティアンショットなんだろうか。他にも印象に残るシーンが多々ありました。あとは皇帝がジェット・リーなので、あんなにやすやす捕まるわけないよなと、心のなかで変なツッコミをつぶやいていたことは内緒。

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【9/09追記】
もう観てしまった後なので今更どうしようもないのですが、#BoycottMulanのハッシュタグが広がっています。香港もウイグルの人々も絶対に不当に弾圧されるべきではないし、弾圧した者は必ずその反動を覚悟すべきです (為政者もそれをわかっているからますます苛烈になるのでしょう)。政治と、エンターテイメントやスポーツの世界は切り離して考えたいところですが、今はアクター/プレイヤーたちが積極的に意見を発信する時代。それが良いことか悪いことかはさておき、そうであるならば当然、オーディエンスもリアクションすべきなんでしょうね。他に今日のニュースで言えば、アカデミー作品賞に「多様性」という条件が設置されるとか、時代は変わっていくものですね。

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2020年9月 2日 (水)

漫画ショップ Pa Cartoon

以前紹介した "BA KA TOON (バカートゥーン)" という漫画ショップ (→過去記事) に続いて、こんどは "PA CARTOON (パカートゥーン)" をご紹介。バじゃなくてパです。BNK48劇場がある The Mall Bangkapi (→過去記事) にあります。

このお店、タイ語版の日本の漫画がたくさんあります。最新の人気作のラインナップはアニメイト・バンコクにはかないませんが、ちょっと古めの定番の漫画はアニメイトより充実しているような気がします。

ただし、メジャーどころの少年漫画はそれなりにあるのに対し、少女漫画はかなり残念な品揃え。ざっと見た感じ、ほしいものがぜんぜんありませんでした。逆に、BLが充実しているのはタイならではかも。

ただ、棚の上の方はぜんぜん見られなかったので、次はもっと時間に余裕を持って行って、じっくり探してみよう。たぶん言えば脚立出してくれると思うので。

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2020年8月30日 (日)

チャープラン@SF Cinema

いまタイの映画館 SF Cinema の館内フィルム (非常口案内) で、BNK48のキャプテン、チャープラン・アーリークンを見ることができます。イットのパロディーがなかなか楽しい一編。ペニー・ワイズ (のようなピエロ) もメロメロ。

"Light to the Exit by TIPlife"

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